タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

♪・・・ながれのきしのしゝめに  昼はひるとて草の夢♪

2015-07-09 | 風景

浜昼顔(ハマヒルガオ)と待宵草の咲く浜辺

お天気のいい日に、近くの海辺に出掛けて見ると、「浜昼顔」と「待宵草」の

花が咲いています。

浜昼顔は、焼けつく様な砂の上でも地を這う様に、たおやかなピンク色に白

い斑の入った可憐な花を、そして宵を待つ様に花開く、月の光に透き通る

ような黄色の大待宵草、どちらも人知れず咲く、浜で待つ女性のイメージが

あります。

大正ロマンを代表する画家で詩人の、竹久夢二は、夢二美人を思わせる

様な、哀しくて、物憂い女性をイメージした、待宵草を詩に詠いあげてます。

宵待草 「夢のふるさと」:竹久夢二

まてどくらせどこぬひとを 宵待草のやるせなき。

こよひは月もでぬさうな

日暮れを待って花開き、一夜限りに夜明けにはしぼんでしまうこの花を、

夢二は「宵待草」と詠っています。

月明りの下ひっそりと咲く、この花の佇まいから、恋しい人を待ち続ける女

性を連想させます。(夢二失恋の実話を、ベースに作詞されたもの・・・)

同じ 「夢ふるさと」の中で、
 
ひとり 竹久夢二~
 
人をまつ身はつらいもの またれてあるはなほつらし
されどまたれもまちもせず ひとりある身はなんとせう。

草の夢
 
とけてきえゆく露ならば 恋もわすれてありしもの
               
おもいみだるゝ人の子は ながれのきしのしゝめに 
 
昼はひるとて草の夢
 
等の一連の詩を残しています。
 
~今日も良い一日を~
 
 
「浜昼顔」五木ひろし