浜昼顔(ハマヒルガオ)と待宵草の咲く浜辺
お天気のいい日に、近くの海辺に出掛けて見ると、「浜昼顔」と「待宵草」の
花が咲いています。
浜昼顔は、焼けつく様な砂の上でも地を這う様に、たおやかなピンク色に白
い斑の入った可憐な花を、そして宵を待つ様に花開く、月の光に透き通る
ような黄色の大待宵草、どちらも人知れず咲く、浜で待つ女性のイメージが
あります。
大正ロマンを代表する画家で詩人の、竹久夢二は、夢二美人を思わせる
様な、哀しくて、物憂い女性をイメージした、待宵草を詩に詠いあげてます。
宵待草 「夢のふるさと」:竹久夢二
まてどくらせどこぬひとを 宵待草のやるせなき。
こよひは月もでぬさうな
日暮れを待って花開き、一夜限りに夜明けにはしぼんでしまうこの花を、
夢二は「宵待草」と詠っています。
月明りの下ひっそりと咲く、この花の佇まいから、恋しい人を待ち続ける女
性を連想させます。(夢二失恋の実話を、ベースに作詞されたもの・・・)
同じ 「夢ふるさと」の中で、
ひとり 竹久夢二~
人をまつ身はつらいもの またれてあるはなほつらし
されどまたれもまちもせず ひとりある身はなんとせう。
草の夢
草の夢
とけてきえゆく露ならば 恋もわすれてありしもの
おもいみだるゝ人の子は ながれのきしのしゝめに
おもいみだるゝ人の子は ながれのきしのしゝめに
昼はひるとて草の夢
等の一連の詩を残しています。
~今日も良い一日を~





