野原ではススキの穂が、月の明かりに白くなびく季節になりました。
ススキと言えば月見「満月」を連想しますが、考えてみれば随分長く夜空を見上げていない
気がします。
♪うさぎ うさぎ なに見てはねる 十五夜お月さま 見てはねる♪(わらべうた:作詞:作曲不詳)
月と言えばうさぎが出てきますが、これは仏教説話に『ササジャータカ』と言う有名な説話が
残されていて、我が国における月とうさぎの結びつきはこの説話に拠るところが大きい様で
す。 それによると・・・・
~昔々、インドに猿とキツネとうさぎが仲良く暮らしておりました、ある日三匹は衰弱し切って
倒れている老人に出会いました。
何とかこの老人を助けようと、猿は木の実や果物を運び、キツネは魚を獲って運んで来ました
が何も運んで来る事の出来ないうさぎは、猿とキツネに焚き火をしてもらい、我が身を火に投じ
て肉を捧げました。
元気になった老人は、実は帝釈天で、うさぎの捨て身の慈悲行に感心し、うさぎを月に昇らせ、
永遠にその姿を留めさせました~
そう言えば子供の頃には、もっと月・うさぎをよく見上げていた記憶があります。
あの頃は、心にもっともっとゆとりがあったんでしょうネ。
今年は、9月30日が「中秋の名月」で、昨年に続いて満月(十五夜)と重なった様ですが見過ご
してしまい、更に「16夜(いざよい)」「立待月(17夜)」も天候の具合で今一つ良い月が見られ
ず、今宵の「居待月(18夜)」に期待する事となってしまいました。
月には、それぞれに「三日月(みかずき)」「十三夜月(じゅうさんや)」など様々な呼び方がありま
すが、わたくし的には、十五夜に次いで三日月が好きです。
~今日も良い一日であります様に~
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