2010年(平成22年)7月15日、西日本各地は活発な梅雨前線の影響で局地的な大雨に見舞われ、浸水や土砂崩れなどの被害が相次いだ。私の故郷でも厚狭川が氾濫、まちの中心部が浸水するなど多くの被害が出た。現在、山口県は洪水時に流れる水量を改善するための対応として、河道の掘削や拡幅などを行うなど、「厚狭川 河川激甚災害対策特別緊急事業整備」に取り組んでいる。その事業の一環として、このほど厚狭川に架かる『鴨橋』が取り壊されることになった。
鴨橋は昭和2年に造られ、86年間、まちのシンボルとして人々に親しまれてきた。斯くいう私も子供の頃、橋脚にくっついた田螺をとってよく遊んでいた。夏祭りには橋に露天が所狭しと並び、花火を観覧する人達で溢れかえっていた。2010年の豪雨では、偶々見ていたニュースで浸水した鴨橋が写っていて、故郷の被害を知った。長年、親しんだ橋が無くなるのは寂しいが、災害に強い橋に生まれ変わるというのだから納得するほかない。新しい鴨橋の完成は平成25年(予定)だとか。さて、その姿はいかに。
撮影日:2013年1月3日
鴨橋全景
橋脚
向こうに鉄橋(手前から山陽新幹線、山陽本線)
昨年末、解体される鴨橋を惜しんでライトアップが開催された
ライトアップ用の飾りがちょっと、、
新しい鴨橋に使われることになった親柱
周辺工事がはじまっていた
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