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台風10号、最大級の警戒を! (最終更新9月17日)

2020-09-04 19:04:14 | 災害

最強の台風が迫っている。昨年10月の台風19号は非常に強い勢力で東日本を襲い、西日本豪雨以上の被害を出したが、台風10号は、それ以上の猛烈な勢力で九州を襲おうとしている。ちょうど2ヵ月前の今日、豪雨によって熊本県や大分県などでは甚大な被害が出たが、コロナで復旧作業もままならない中、さらなる被害が心配される。

台風10号は、今夜には特別警報級(中心気圧930hPa以下、または最大風速50メートル以上)の勢力へと発達し、5日夜には大東島地方、6日午前には沖縄地方や奄美地方に接近。6日午後から7日にかけては勢力を維持したまま九州へ接近、もしくは上陸するおそれがある。今回、気象庁がイメージしているのは死者・行方不明者5000人以上を出した1959年の「伊勢湾台風」(上陸時929hPa)である。51年以降、中心気圧930hpa以下の猛烈な勢力で日本列島に上陸したのは、伊勢湾台風と61年の「第2室戸台風」、93年の「台風13号」の3例だけだが、その中で最も被害が大きかった伊勢湾台風と同じクラスのとんでもない台風がやって来るというのだ。(えらいことになった)

一方、国交省は宮崎県や鹿児島県の大きな河川でも氾濫する恐れがある(ということは中小河川は壊滅的)として警戒を呼びかけている。また、現在、九州9つのダム(鹿児島県の川内川第二ダム、長崎県の小浦ダム、仁田ダム、目保呂ダム、高浜ダム、浦の川ダム、川原ダムなど)で、大雨に備えてダムの水位を下げ、容量を確保するための「事前放流」が行われている。今のところ、福岡県では行われていないが、那珂川上流の南畑ダム、五ケ山ダム、脊振ダムで実施される可能性は高い。というのも、今年は雨続きで、ダム水位は高い状態で推移しているからである。それで、福岡県は、先月末、県が管理する4つの水系(紫川、今川、那珂川、祓川)にあるダムの事前放流を行えるよう、関係する市や町と協定を締結している。

五ケ山ダムについては、7月末まで平常時最高水位を1m程超えた状態だったが、8月の少雨で水位は下がり、現在、満水位まであと6mとなっている。ちなみに、西日本豪雨時には、一度に6m水位が上昇した。もしかすると、今回はそれ以上になるかもしれない。

気象庁は、これまで経験したことがない暴風、高潮、高波、大雨になるおそれがあると繰り返している。風や雨だけでなく、高潮にも警戒が必要のようだ。とにかく命を守ることだけを考えて行動するしかない。

 

※下のほうに更新しています。

※一番下に土砂災害が発生した椎葉村(当時)の状況を追加しました。(2020.9.17更新)

 

 

ひまわりリアルタイム画像(9月4日7時30分)

でかい、、目の大きさが半端ない

 

こちらは、昨年の台風15号(2019年10月11日)

 

 

 

気象庁、台風第10号の今後の見通し(4日9時時点)

当初の予想より東寄りに、、  

※最新の台風経路はこちらで。

 

 

 

 

九州北部 年間雨量の4分の1が1日で降ることに、、

 

 

 

 

《台風10号「大型」へ 暴風と高潮に警戒を 2020.9.5更新》

台風10号は、5日午前11時、強風域が拡大し、「大型」になった。気象庁によると、最新の進路予想では、九州から離れて進む可能性は低く(つまり九州に近いところを進み)、重大な災害が起きる確度が高くなったとしている。特に、暴風と高潮に警戒が必要のようだ。九州では、たびたび豪雨に見舞われているが、台風による暴風や高潮による被害は少ない。報道によれば、過去30年では、大規模な倒木が確認された1991年の台風19号と八代海で高潮浸水が発生して12人が犠牲になった1999年の台風18号のみという。

高潮については、日本に接近する時点で915hpaという気圧の低さがポイントになる。気圧の低下により海面が吸い上げられ、吸い上げられた海水は強風によりさらに高く海岸へ打ち寄せられる。しかも、今は中潮で潮位も高い。暴風については、台風10号は真北に進むため、台風が通過した後も長時間、南から風が吹き続けることになる。そのため大きな被害が想定される。暴風で送電鉄塔が倒壊すれば、昨年、台風15号に襲われた千葉県のように、大規模停電が長期化する恐れもある。幾分涼しくなったとはいえ、冷房や冷蔵庫が使えないとなると、高齢者のリスクは高まる。暑さ対策も必要になる。いやはや、大変なことになりそうだ。

 

 

高潮に要注意!(tenki.jpより)

 

 

 

 

台風の速度が上がっているので満潮時との差は6時間くらいに  (気象庁資料より)

 

 

 

 

《台風10号、やや勢力を弱めながら北上 2020.9.6更新》

気象庁によると、大型で非常に強い台風第10号は勢力をやや弱めながら北上しているという。鹿児島県(奄美地方を除く)では特別警報を発表する可能性は小さくなったと発表した。とはいえ、まだまだ勢力はあるので油断は禁物だ。

台風第10号に関する情報 第65号(9月6日7時42分発表) 

台風第10号の今後の見通しについて(9月6日9時30分発表)

 

 

9月6日午前9時40分現在(気象衛星ひまわりより)

台風の目が少し崩れてきたような 

 

 

 

9月6日午前8時の予報

昨日の予報より早くなった 福岡県に最接近するのは7日明け方になりそう

 

 

 

 

《台風10号、大きな被害なく 朝鮮半島へ 2020.9.7.10:00更新》 

7日午前9時現在、大型で非常に強い台風10号は、朝鮮半島付近を進んでいる。九州では暴風による建物被害や停電、けが人も出ているようだが、予想された(伊勢湾台風のような)大きな被害はなかった。このあと高潮時刻となるので、しばらく注意は必要だが、ひとまず安堵。といっていたら、宮崎県椎葉村で土砂災害が発生、4人不明という。昨夜は椎葉村や西米良村で大雨になってはいたが、、

 

7日10時頃、朝鮮半島 このあと8日午前3時に中国東北区で温帯低気圧に

 

 

 

《椎葉村500ミリを超える大雨に  2020.9.17更新》

掲載が遅くなりましたが、以下は、今月6日夜の大雨の様子です。

 

宮崎県西米良村の村所橋の様子(6日午後8時頃)。一ツ瀬川の水位は上昇し、氾濫危険水位を60センチ超えていた。ちょうどこの頃、椎葉村で土砂崩れが発生していた。(この橋を渡り左折すると椎葉村へ) 

 

 

 

土砂災害が発生した「椎葉村下福良」の雨量は、日付が変わる頃には500ミリを超えていた。土砂崩れが発生した時間帯(6日午後8時から午後9時)には、1時間30ミリ以上の大雨になっていた。この時、データを見て心配になっていたのだが、、

 

 

《関連記事》

経験にない記録的「高潮」 台風10号が引き起こす災害に厳重警戒を(tenki.jp 2020.9.5)

台風10号 気象庁「重大災害の確度高くなってきている」(NHKニュース 2020.9.5)

鉄塔や樹木危険確認を 通過後も続く高潮注意 近年九州暴風被害少なく(西日本新聞 2020.9.5)

強さ「伊勢湾並み」 海水温の高さ原因 大災害強く懸念 台風10号(西日本新聞 2020.9.4)

台風10号が「特別警報級」に発達した理由 「右側」地域は一層の警戒を(毎日新聞 2020.9.4)

 

NHK。台風10号情報 ※随時更新中 

tenki.jp。台風10号 関連情報と今後の注意点 ※随時更新中

 

 

《参考資料》

気象庁。台風第10号の今後の見通し(進路・暴風・河川の増水・氾濫など)について(2020.9.4)

福岡県HP。ダムの事前放流に関する「治水協定」を締結しました(2020.9.1)

 

 



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