いよいよ245T剤撤去がはじまる。トップは宇土市。7月中旬までに同市国有林に埋設されている粒剤2055㌔の約4割を掘削して処理する。今回の撤去は北側部分。掘削物が雨水などで流出しないようテントで覆い、作業員は防護服で作業する。掘削物は粉砕し、ドラム缶に詰めて搬出。県外の民間処理施設で高温焼却して無害化する。残る南側部分は、今回の撤去後に事業化するという。(半分残したままなのか)
林野庁は、令和3年度(令和4年3月)、全国46ヵ所の埋設地のうち佐賀県吉野ケ里町、熊本県宇土市、高知県四万十市、岐阜県下呂市の4ヵ所をモデルケースとして撤去に向けた調査を開始した。令和4年度(令和5年3月)には調査報告書を公開し、撤去へ向けた準備に入った。昨年4月、吉野ヶ里町245T剤、5月以降撤去へとの報道が流れたので、いよいよかと思いきや動きはなかった。林野庁ホームページを見ると、工事請負業者がなかなか決まらなかったようで、先月15日、ようやく落札。一方の宇土市は、昨年12月27日に落札している。
宇土市が最初に撤去されることになったのは、宇土市議会が積極的に動いていたことが背景にあるのではないだろうか。一方の吉野ヶ里町の埋設場所は脊振山中(佐賀と福岡の県境)にあり、福岡市民の水源である五ケ山ダムからわずか1Kmのところにある。にもかかわらず、福岡市議会は動かなかった。吉野ヶ里がモデル地区に選ばれたのも田村参議院議員の強い要請があったからで、そうでなければどうなっていたかわからない。福岡市民の健康に関わる問題なのだが、、
宇土市の245T剤埋設地(熊本日日新聞より)
全国46カ所の埋設地で初めて
調査対象地(モデル地区4ヵ所)
次は吉野ヶ里町か、、
吉野ヶ里の事業期間は今年9月27日までとなっているので、そろそろ動き出すかもしれない。現地へ行ってみなくては。
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・ダイオキシン含む除草剤、4月撤去開始 宇土市の国有林から搬出、無害化 全国初(熊本日日新聞 2024.3.25)
《参考資料》