呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

観る・聴く・丸呑み!~映画「廃市」

2008-06-18 | 映画(DVD)の話
廃市 デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

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♪映画「廃市」~大林宣彦監督

廃市=住む人が少なくなり、すたれてしまったまち(広辞苑)

柳川市。運河が張り巡らされた「東洋のベニス」と言われる小都市だ。
歴史は深いが、さしたる産業もなく“廃市”として朽ち果てるのを静かに待つような街。
そんな街の旧家貝原家に厳格な祖母と婿を取った慎ましやかな長女、積極的で社交的な次女の姉妹が住んでいた。
そこにひと夏卒論を完成させるために東京の大学生が居候する。
それらの人々が織り成す人間模様を、夏の鬱蒼とした緑に囲まれた掘割を滑るように進む小船の景色と共に静かに描かれる。

「廃市」は、福永武彦が書いた同名の短編小説を大林宣彦監督が映画化したもの。
大林らしい淡々としたトーンで柳川の古い町並みと運河が映し出される。
柳川は、以前に書いた男性合唱曲「柳河風俗詩」の舞台となった街だ。
これも以前にご紹介した深沢眞二氏の合唱解説本「なまずの孫」に描かれる戯曲(?)は、この映画や小説を土台にしている。
両方を合わせて観て読んでみると、合唱で歌われる白秋の世界がそれなりに理解できる。(完全に分かるほどの理解力はなkが・・・)
白秋の世界は、まだまだ入り口に立ったばかり。その趣もよく分かっていない。
でも歌う上での歌詞のイメージは、ある程度持つことが出来たと思う。
これで実際に柳川を見て歩けば、もっと鮮明にインプットされるんだろうが、今回は行けなくて残念だ。

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映画は小林聡美が主演だ。
今よりふっくらして、まだデビュー間もない初々しさがある。
今や味のあるちょっとシニカルな女優として、そして三谷幸喜の奥さんとしてしっかりした存在感を示している。
それとここに描かれる「柳川」は想像の産物で、実際の柳川市が「廃市」ではないことは、映画の初めにも説明されている。

合唱団の皆様へ、DVDはTSUTAYAにありましたよ!
コメント
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