呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

訳アリで山暮らしから都会に戻ったオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

Tue '20/09/22 秋分の日に想ふ、母のこと、妻のこと・・・

2020-09-24 | 家族のこと

 

♪母親の足腰が相当弱ってきて、部屋に積んである本や雑誌が危ないので片付けるよう主治医の甥(僕の従弟)に言われているという。何せ毎日のように句集や俳句関係の雑誌が送られてくる。句集は知らない人のものがほとんどとか。「なるべく目を通そうと思うんだけどねぇ」という母なので、すぐには処分できずにどんどん積みあがっていく。連休最終日は母のところに寄って、部屋の片づけをすることにした。

9/22は秋分の日、彼岸の中日だ。今年も母親は墓参りに行けず、もう諦めて息子に託すつもりのようだ。それは構わないよ、お袋はもうあのなだらかな坂さへ登れないよね。なのでまず親父やじいさんばあさんの墓参りに行き、そのあと母の住む高齢者住宅へ。

母が「思い切って処分しないとね」と言いながら本や雑誌を分けていく傍から、廃棄分は僕が段ボールに詰めていった。随分減らしたものの、隣の空き部屋にはヘルパーさんが取り敢えず運んでくれた本や雑誌の詰まった段ボールが、まだ5~6箱ある。こりゃあまだまだかかるなぁ。

 

♪門前ジイさんの作句、一応細々ながら続いている。もう3年ぐらいになるだろうか。

毎月神奈川の句誌編集部に5句送るのだが、その時に封筒に貼る切手は、昔のいろいろな記念切手だ。川崎の家を処分するときに持ってきた切手帳に結構たくさん残っていたもの。

この切手、息子が集めたのか、それとも亡妻のコレクション?多分妻が集めたものだと思う。生前はそんなことをやっていたとは知らなかったが、仕事や付き合い、自分の趣味などにばっかり金を遣い、生活費も十分に渡していなかったので、妻は自分のためにお金を遣うこともあまりできなかったと思う。そんな妻がささやかな楽しみとして記念切手を収集していたのだろう。

十数年経って、その切手を毎月投句の封筒に貼っている。なんか投句をするたびに胸がチクっと痛む。でもね、こうやって使ってやることが大切だよね。随分あるので、これからしばらくは使えそうだ。ありがたいことだ。

故あって、妻の墓は横浜にある。コロナの影響でなかなか上京できず、去年から墓参りも行けていない。川崎に住む次男に頼んではいるものの、そろそろ行ってやらないとなぁ。年末までには蔵王移住の報告しにいくかな。

妻残す切手で投句秋分日    一奏

 

♪そんなセンチメンタルな気分になりつつも、夕飯はしっかり美味しいものを食べて呑んでいるジイさんだ。

友人と長町の「ぱたぱた家」にて。全国の鳥料理が楽しめる店だ。まぁ、「おとうさんは、相変わらずだね。私の分もいろいろ楽しんでね」と空の上から見守っているに違いない。と思う・・・

コメント
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