*ネタバレありますので、ご注意願います。
♪「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(’21-11 '21/07/05)
基本的にあまりアニメは観ないのだが、なにせ好奇心旺盛(=物見高い、節操がない、野次馬根性、何でも良い)なジイさんなので、世間で流行っているものは観ておこうという魂胆。
しかし、いきなり劇場版(最終章)を観ても理解できないという評判も聞いていたので、Amazon primeで、これまでの劇場版(序・破・Q)をまず鑑賞。ん・・・・、よく分からない世界だなぁ。
で、漸く本作を観ることが出来たが・・・、やっぱり難しい、分かんない、理解不能!個々のシーンや登場人物の心情、行動にはそれなりにシンクロして感動する部分もたくさんあるけれど、劇場版4作を通してのストーリーそのものがよく分からなかった。こういうモノがよく理解できない年寄りになってしまったんだろうか。ちょっと残念。やっぱりTVアニメ版から観直さないとダメかな。
映像はとても美しく、感動も出来たので、4つ。@ナイテッド・シネマ大河原
♪「竜とそばかすの姫」('21-12 '21/07/17)
これまた、野次馬根性で観に行った作品だったが、いやぁー、とってもとっても良い映画だった。まさにイマドキのネット社会の利点や問題点を上手く突きながらの良く出来たファンタジー。バーチャルリアリティの魅力、信憑性、誹謗中傷、依存・・・。バーチャルの中の人物キャラ設定が、どう見ても「美女と野獣」でしょ、と思わないでもなかったが、そこもオマージュなのかな。あまり気にせずに楽しめた。大人も十分に楽しめる作品。ぜひお子様やお孫さんやカップルで(あー、夫婦でも良いですが)ご覧ください。
以前なら観に行くこともなかったろうアニメ2作品。今は時間もたっぷりあるし、シルバー料金(大河原は1千円!)で観れることもあり、まさに野次馬根性でいろんな映画を観に行きたいと思っている。思わぬ拾いものがあるし、つまらなければ、それはそれでいろいろ得るものもある。それが自分の生きる(活きる)道だから(^^)v。4つ半 @ユナイテッド・シネマ大河原
♪「シネマの神様」('21-14 '21/08/15)
松竹100周年記念作品。巨匠山田洋次監督が、昭和の邦画全盛時代の映画人へのオマージュ(自らの映画人生も、もちろん重ねて)を込めて撮った。随所に山田監督らしさがたくさん出て来て、優しさに溢れる温かい映画だった。
登場人物がみんな良い人だし、演ずる役者ご本人もみんな良い。若き助監督、その友人、恋人、名監督、大女優。沢田研二、宮本信子、小林稔侍、リリー・フランキー、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、寺島しのぶ、北川景子。過去の思い出のところは、撮影シーンも日常の言葉のやり取りも、小津安二郎っぽくて山田監督の拘りを感じた。
しかし、現代のアル中でギャンブル依存症のどうしようもないジイさんは、もっと描き様があった気がしてちょっと物足りなかった。ゴウと叔子ちゃんは、なんで岡山から東京に戻って来たの?叔子さん、パートやるのに映画館の名前に気づかなかったの?その映画館に、ジイさんはいつから通い始めたの?? まぁ、そういう重箱の隅突くのはやめて、この懐しいシネマの世界に素直にどっぷり浸かるのが正しい楽しみ方と思う。呑んだくれジイさん役は本来志村けんだったが、コロナで急逝し沢田研二が代役を務めた。映画終盤にはコロナ禍で映画館の経営が窮地に追い込まれるところが出てくるが、これは後から台本が変更されたらしい。実際に撮影も大幅に遅れたそうで、志村けんが演じた最初のシナリオならば、どんな作品になったんだろう。やっぱり志村けんで観てみたかった。オススメ度5つ! @ユナイテッド・シネマ大河原