外出3日目。
ここはPHSがずっと圏外の山の中。
近くの谷川が、2週間前の雨による増水で
縁(ふち)を削り取られ、崖のようになって
川原に下りられない。
それでも下りたいので、
お尻を着けるような形で
ずりずりと落ちてみた。
高さがあって這い上るのは難しいので
川原に散在する大きめの石を集めては積み上げ、
ステップを造ることにした。
誰もいない山奥の谷川で
よっこら拾って投げつづける石の音が
ガコーン、ごとっ と響いてる。
川床は涼しいけれど、石を扱う修羅場なれば
次第に汗もにじんでくる。
さわがにがいたけど、増水に揉まれたのか
弱り氣味だった。
それにしても、都会に比べりゃ
やはり生き物は多い。
歩き進めばバッタが跳び、
朝はうぐいすたち小鳥の歌。
樹の葉にかたつむり。
昼はセミしぐれ。
水たまりにトンボ。
夜はあまがえるの合唱。
まだかぶと虫は見かけていない。
バナナを焼酎に浸したものを
ストッキングに入れて吊っておくと
集まりやすいという。
石積みを適当に切り上げ、何とか川端へ戻る。
今回はTシャツと海パンと下駄だけの軽装なので、
あまり冒険しすぎないようにしよう。
すでに、左ふくらはぎなどが虫に食われて
かなりこってりと盛り上がっている。
もしも僕が女性で、水着のシーズンだけ
乳を盛りたければ、
胸を虫に食われるのも1つの方法。
(真似しないように)
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