藍染をした。自宅の縁側。
実現できるか分からないが、僕が今目指すのは
藍の葉を醗酵させた「すくも」と
重曹、ミネラル豊富な塩、一度水で絞った米糠
この材料で藍を醗酵させて色を出し、染める方法だ。
まだ重曹のが届いていないので
まず、最初に
先月体験した藍染と同じ化学建てを試してみました。
色の元はすくも100%ですが、ここから色を還元させるのに
水酸化ナトリウム(化成ソーダ)とハイドロサルファイトを
使う方法が、一般的な化学建てです。
僕は地元浅草の「藍熊染料」から買ったAZスペシャルという還元剤を
使いました。
バケツに、水洗いしたすくも(醗酵建てでは洗わない)と
還元剤とお湯を混ぜて1時間冷ます。
そこに水を加えて、フタをして一晩以上置く。
今朝、水面に浮かぶ青紫色の藍の華の下の
液体は茶色になっていたので(OKサインらし)
雨が心配ではあるが染めてみることにしました。
昔ながらの方法では、木の灰を水で溶いた上澄み(灰汁)、
石灰(貝灰)、フスマ(小麦の糠)、日本酒などを使って
藍の色を還元させる微生物を育てます。
僕は生き物好きだし、ぜひこの醗酵建てをメインにできるよう
今後もライフワークのように藍と付き合いたいと思っている。
手間と智恵が必要となるが、歓びも大きいはず。
便利な還元剤は、すくもと同じくらいの値段がする。
大アサの小風呂敷(ランチョンマットにもなる)を5枚、
同じ生地の大風呂敷も5枚、回数を変えて染めました。
素手は真っ青になるからと、ぴっちりのゴム手袋をはめたら
これがまずかった。
ゴムでぴっちぴっちの状態でぎゅぎゅっと
絞ると、摩擦が大きいのか
内側の手の平らの所々で、マメがやぶけるように
皮がむけてしまった。痛い!!!
それでも、絞らなければ作業が進まないので
びしびしと痛むまま、手の平の位置をずらしたり
指先を使って、何とか染め終えました。
すくも400gで10リットルの染め液を作りましたが、
それに風呂敷大小5枚ずつは多かったようで、
途中から染まる藍色が極端に薄くなってきた。
次回、重ねて染めることにします。
ともあれ、藍染の体験は10年前から参加していたが
自宅で行なうはじめての試みで
何とか染まってくれたのでよかった。
手の平は痛くなったので、
次回からは素手で行なうか、ゴム手袋は余裕のあるサイズで
ひじの方まであるとよい。
重曹が用意できたら
自己流の醗酵を試してみたい。
悔しい失敗もあるかもしれないが、
僕はレシピではなく仕組みを知りたい。
今回の藍は使い切ったようなので、
次回分は誕生日の9/9に浅草に行って買う予定。
台風の影響で、今日は雨がざあざあ降ったり
ケロッと晴れたりしていましたが、
さいわい藍染中(午前)は雨が待っててくれました。
大アサは木炭の如き多孔質ゆえか
よく藍に染まる。
僕は、藍染はそもそも木綿を強くするために
広まったと考えているので、
元々丈夫なアサは生成りのままでもよい。
でも、やっぱり青は好きだし、
さらに丈夫になるってのはありがたいことだ。
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