風呂敷を何かのかたちに結ぶと、その目的とはことなる
意図してなかった働きを含んでいることが多い。
それを付加価値と呼ぶかは知らないが、人によっては
付加価値の部分こそがメインの魅力となったりするから、
あらゆる事象に順位も序列もなくニュートラルで、
一人一人がどんな意味を与えるかによる。
風呂敷に目的外の機能が現れやすいのは、やはり
四角いままの布の面積分のポテンシャルを有すからだろう。
普通の洋裁なら、必要なシルエット分だけで切り抜くから
だいたい機能が限定されるけど、
風呂敷は、直接目的とする機能に無関係な布も
同時につながっているから、その部分が自然とあれこれ
しちゃってくれたりする。
今日はふとした弾みから、シャツの上に身につける
飾りのような襟(エリ)の結び方を発見したが、
襟とは無関係で、隠したい部分をシャツの中に入れ込むことで、
シャツの襟を汚さない役割を果たすことになった。
着物の半えりと同じで、外に見せながら
着物の汚れを防ぐ。
実際そんな風呂敷による襟を付けて出歩くような
変わった人はいないかもしれないが、色と柄次第では
とってもすてきなおしゃれになる。
首も暖かくなるので、寒くなったらあたしも付けてみようと思う。
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