昨日の日記で、その当時興味を持ちながらも経験しなかった物事には、
いつまでも好奇心が残りつづけて氣になってしまう、
ようなことを書いたが、
たとえば女子校男子校、共学についてもいうことができる。
娘っちが中学受験して女子校に入るとする。
人にもよるが、思春期を歩みながら、異性に対する意識は芽生え、
広がってくるもの。しかし女子校にいると圧倒的に、異性の目を氣にする、
きにしあう環境にはない。
兄妹に男がいればまだしも、そうでなければ父や通学途中の
知らない男子か、学校の先生くらいだ。
また、中学が女子校だとそのまま高校も附属へ進み、
学校によれば大学まで女子だけになる。
そんな10年間、異性との人付き合い、関係性に希薄に成長すると、
個性的で面白い女性になるかもしれない。
だけど、理想の妄想の男性像を描いて抱き、
男のリアルな挙動や情況を皮膚感覚で見晴らし、距離感を保つことには
慣れていない。
すると、ある種のコミュニケーションに長じた男性からの
甘い言葉に土器が胸胸とし、軽はずみに餌食となることもある。
そんな経験もまた、人を知り成長し世界を広げることにつながりはするが、
一転して男ぎらいになるかもしれないし、
もしも一見さんと、勝手な空想を抱いて結婚してみたら、
実はとんでもない相手だった、ということにも。
それでも、永らく女子の園で生き抜いてきた彼女たちも
同じように、妙(たえ)なる個性を備えているから、
変わった男ともやっていけるかもしれない。
ここから話を戻すと、女子校出身で、特に中学をそこで過ごし、
異性の兄弟もいないというとき、
自分が同じ部屋の空氣を吸ってこなかった
その年頃の男の子に対する好奇心や、当時、満たされなかった
恋心などが胸の奥に残っているから、
大人になっても、男子中学生を見ると可愛い~と抱きしめたくなったり、
あるいは年下の男性が恋愛対象になりやすくなるかも。
ところが、女子校でずっとやってきた方は、その人自身に
子どもぽさが残っているから、実際には年上の男性に好かれる。
結論としては、人生いろいろだが、
せめて、もっとも多感な中学くらいは共学でもよいのでは。
中学生の男子が、どれほどまでに馬鹿でエロか、ということを
同じ教室の空氣を吸って経験していることは、決して悪くない。
その、男子の馬鹿さも、内なるエロの照れ隠しから表出されるわけだし、
健全な成長なのだ。
たとえモテなくても、モテない経験があるだけましで、
そこから生まれる個性やモチベーションもある。
自分の娘を大切に、守りたい思いから女子校に入れる親もいる。
しかしそれなら、将来の結婚相手を世話するまで
干渉しなければ、その責任は果たせない。
高校まではなんとか目が届いても、それ以上になれば
管理するのは難しくなり、つよいお酒で酔わされているかもしれない。
突然、欲得ギラギラの浮き世に放り出されては免疫不足だから、
御嬢様として育てるなら、中高だけでなく、娘の生涯を貫いて
関わろうとする器と覚悟が要る。
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