農業の高齢化が叫ばれて久しいが、
生産に関わる年代の人口が減少をつづけるほど
輸入に頼らざるを得ない。
しかし、異常氣象や生産国の人口増加によって、
製品も材料も品不足になってしまえば、
イキモノとしての当たり前の日常さえ
成り立たなくなっていく可能性がある。
これからは、販売でも中間の流通でもなく、原材料や製品、食糧品の生産そのものを
どなたもが手がけ、狭い地域のなかでうまく回していかなければ、特に日本では
不安定な生き方となってしまうだろう。
体が資本、子どもからお年寄りまでが、身の丈に即した働きを
協力しあって、暮らしに必要なものを手がけてゆく、
それは苦労よりも、適度に汗をかき、密なコミュニケーションを
味わえるよろこびの道でもある。
物づくり、からだを中心とした日常のなかで、
風呂敷は隅からすみまで存分に役立つだろう。
机の上での再現にとどまらず、
実用にガンガン結び包みはこびたおすための
ふろしきの底力を体感し身につけるための
講習会を、これから精力的に広げていきたい。
きっかけはエコバッグでもよい。
ただ、レジ袋の代わりだけで終わっては
もったいないので、
僕のもっとも伝えたいことのひとつ、
「自分でうみだそう!」の、やさしい入門であり
一生の助けにもなる風呂敷のプロセスと、
実用第一に持ちこたえる、素材の機能十全たる
ふろしきを、みずから縫ってつくりながら、
原料はほぼ輸入であるため、
繊維植物の栽培、糸撚り、織り、染めなどの
生産も、地域や国内でまかなえるよう、
実践とメッセージを発信してゆきたい。
7/17金の夜20時から、浅草でふろしき講習をします。
席は放し、マスクをつけ、戸は全開の予定ですが、
ウイルスへの不安醒めやらぬこんにち、
参加者は現れないかもしれない。
それでも、動画に録るなどして、
江戸時代のような実用本位のふろしきの道を、
はっきりと示していきます。
参加費:3,000円
小風呂敷1枚(サイン入り)付き
参加申し込みは、メール
isamix@gmail.com まで。
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