屋上って処は、半日蔭の路地よりも日当たりのよい傾向にあり、 野菜が育ちやすい。 実家では既に、必要量の青ちそが 供給可能状態にあり、 摘んでもまたすぐに発生する。 雨は汚染物質を含んでいたり、 酸性の影響もあるけれど、 大氣の窒素を落とし込むので 肥料補給効果がある。
落ち葉や枯れ草を摘んでおくとよいのは、 分解されて炭素が結合を離したとき、 変わりに新たに窒素とつながることで 肥料分になるから(ではないか)。 しかしそれはきっと僅かな量であり、 たくさん引き込むには、焼き畑のほうが 効率がよい。
まだ栄養をわんさかと含んでいる、 生の緑いろした草葉を、 厚く摘めば微生物が養分をイオン化して 根っ子へおすそ分けしてくれる。 それは水に溶けて重力(氣圧)で しみ込んでゆくのが自然。 生の植物を土に埋めてしまうと 二酸化炭素が充満し、微生物が弱る。
うねの谷間に草葉を積んでおくのは 有効と考えられるが、鉢やプランタの 場合は、雑草を抜いてその場に置いておく。 野菜くずはかなりの栄養源だが、 微生物に分解させるには細かく刻んだ ほうがよい。 土には混ぜないが、むき出しでは 虫や小動物に食われる。 上から葉や草をかぶせればよい。 それでも微生物以外のいきものたちが 食べにくるけれど、彼らの排泄物を 微生物が分解する食物連鎖がうまれる。
あれこれ考え出すと、仮定はきりがないが、 いろいろと試してゆくことで、 何かをつかんでいきたい。
物の傷みやすい梅雨時に、 抗菌力のある紫蘇の繁りたる摂理。 じゃが芋もそのうち花が咲きそう。 菊芋は、ひまわりの花の代わりに 植えている。
もうじき、さつま芋の苗を植える時季。 土が広からずとも、つると葉が コンクリート地面に這いひろがり、 光合成ででんぷんを集める。 葉の貯蔵量を超えると、 根へ移行して芋がふくらむ。 収穫量より、世話や会えない 時間での、植物との コミュニケーションと絆が、 生命エネルギーを高めあう。
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