1,2ヶ月くらい前、紙袋に大荷物を入れて
持ちづらそうな友達に、
いちまいの小風呂敷(バンダナ)を組み合わせて
持ちやすくする実演をし、そのまま風呂敷を貸していた。
昨日その友達と逢い、僕は半分忘れていたが
小風呂敷を返しに持ってきてくれて、
その中には栗がごろごろと包んであった。
うれしい。
上野駅のガード下の甘栗屋には
元モダンチョキチョキズの濱田マリさんの
サインがあって、色紙では甘栗を
「主食」と云っているが
僕も、無人島にお米か栗かと問われれば
迷うほど栗は好きで、思い入れも大きい。
勝手な決めつけで、縄文VS弥生は
栗とハマグリ VS 米と生卵
そんな二種の日本人が僕に同居する。
さて、いただいた栗で
染めの実験をしました。
むいた栗皮と麻の小風呂敷を鍋で煮る
→ごくごく薄い茶
渋皮付きの栗を麻の小風呂敷でくるみ、セイロで蒸す
→栗が触れた所が特に色づく。薄い赤茶色だが、煮るよりも濃い。
この季節、同じ布で渋皮付きの栗を
何度か蒸せば、重なって濃く、趣深くなるでしょう。
茶色って、一見地味に感じるかもしれないけど
その茶色の持つ雰囲氣を
その人の全体的な雰囲氣にしてしまう力がある。
クールな茶色があればその人もカッコよく見え、
穏やかな風の茶色だと、その人も優しく見える。
藍色は、全体感というよりも
藍と肌が補色(反対色)で
互いの色を美しく引き立てる。
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