因 イン・よる・ちなむ 囗部

解字 「囗(敷物)+大(ひと)」の会意。敷物を下に敷いて、その上に人が大の字に寝ていることを示す[字統]。下地をふまえて、その上にのること。今の自分があるのは、育った下地があるから。もと、因る意となる。
意味 (1)もと。事の起こり。よる(因る)。「原因ゲンイン」「因縁インネン」 (2)たよる。もとのままに従う。「因習インシュウ」 (3)ちなむ(因む)。ゆかりをもつ。
イメージ
敷物の上に寝ることから「下地の上にかさなる」(因・姻・恩)
原義の「敷物に人が寝る」(茵)
「形声字」(咽・烟)
音の変化 イン:因・姻・咽・茵 エン:烟 オン:恩
下地の上にかさなる
姻 イン 女部
解字 「女(おんな)+因(下地の上にかさなる)」の会意形声。結婚によって夫の育った下地の上に他の姓の女が重なること。
意味 (1)とつぐ。嫁に行く。よめいり。「婚姻コンイン」 (2)結婚によってできた親類。「姻戚インセキ」「姻族インゾク」
恩 オン 心部
解字 「心(こころ)+因(下地の上にかさなる)」の会意。自分が今までいろんな人たちの下地の上に、生きてきたことに感謝するこころ。
意味 めぐみ。いつくしみ。「恩義オンギ」「恩恵オンケイ」「恩賜オンシ」(天皇からいただく)
敷物に人が寝る
茵 イン・しとね 艸部
解字 「艸(草)+因(敷物に人が寝る)」の会意形声。因は、敷物に大の字の人が寝ている形。艸(くさ)をつけて草製の敷物を表す。
意味 しとね(茵)。しきもの。座ったり寝たりするとき敷くもの。「茵席インセキ」(しきもの。茵も席も、しきものの意)「茵蓐インジョク」(しとね。ふとん)
形声字
咽 イン・エツ・エン・のど・むせぶ 口部
解字 「口(くち)+因(イン)」の形声。[説文解字]は「嗌のどなり、口に従い因インの声」とし、インという名の「のど」をいう。口からのんだものが通るのど。のど・のむ意と、のむときのどにつまる(むせぶ)意とある。つまる発音はエツとなる。
意味 (1)のど(咽)。「咽喉インコウ」(のど。口の奧から食道の入り口までを咽頭といい、そこから気管に入る部分を喉頭という) (2)のむ(咽む)。のみ下す。「咽下エンカ」 (3)むせぶ(咽ぶ)。むせる(咽る)。息がつまる。感情がこみあげて声がつまる。「嗚咽オエツ」(のどをつまらせながら泣く。むせびなき)
烟 エン・イン 火部
解字 「火(ひ)+因(エン)」の形声。エンは煙エン(けむり)に通じ、けむりの意。
意味 (1)けむり(烟)。煙の異体字。現代中国では、煙の代わりに烟を使う。 (2)けむりのような。「烟水エンスイ」(煙のような蒸気。水蒸気の立ち込めた水面)「烟水茫々エンスイボウボウ」(茫々は遠くまでひろがる意)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。

解字 「囗(敷物)+大(ひと)」の会意。敷物を下に敷いて、その上に人が大の字に寝ていることを示す[字統]。下地をふまえて、その上にのること。今の自分があるのは、育った下地があるから。もと、因る意となる。
意味 (1)もと。事の起こり。よる(因る)。「原因ゲンイン」「因縁インネン」 (2)たよる。もとのままに従う。「因習インシュウ」 (3)ちなむ(因む)。ゆかりをもつ。
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敷物の上に寝ることから「下地の上にかさなる」(因・姻・恩)
原義の「敷物に人が寝る」(茵)
「形声字」(咽・烟)
音の変化 イン:因・姻・咽・茵 エン:烟 オン:恩
下地の上にかさなる
姻 イン 女部
解字 「女(おんな)+因(下地の上にかさなる)」の会意形声。結婚によって夫の育った下地の上に他の姓の女が重なること。
意味 (1)とつぐ。嫁に行く。よめいり。「婚姻コンイン」 (2)結婚によってできた親類。「姻戚インセキ」「姻族インゾク」
恩 オン 心部
解字 「心(こころ)+因(下地の上にかさなる)」の会意。自分が今までいろんな人たちの下地の上に、生きてきたことに感謝するこころ。
意味 めぐみ。いつくしみ。「恩義オンギ」「恩恵オンケイ」「恩賜オンシ」(天皇からいただく)
敷物に人が寝る
茵 イン・しとね 艸部
解字 「艸(草)+因(敷物に人が寝る)」の会意形声。因は、敷物に大の字の人が寝ている形。艸(くさ)をつけて草製の敷物を表す。
意味 しとね(茵)。しきもの。座ったり寝たりするとき敷くもの。「茵席インセキ」(しきもの。茵も席も、しきものの意)「茵蓐インジョク」(しとね。ふとん)
形声字
咽 イン・エツ・エン・のど・むせぶ 口部
解字 「口(くち)+因(イン)」の形声。[説文解字]は「嗌のどなり、口に従い因インの声」とし、インという名の「のど」をいう。口からのんだものが通るのど。のど・のむ意と、のむときのどにつまる(むせぶ)意とある。つまる発音はエツとなる。
意味 (1)のど(咽)。「咽喉インコウ」(のど。口の奧から食道の入り口までを咽頭といい、そこから気管に入る部分を喉頭という) (2)のむ(咽む)。のみ下す。「咽下エンカ」 (3)むせぶ(咽ぶ)。むせる(咽る)。息がつまる。感情がこみあげて声がつまる。「嗚咽オエツ」(のどをつまらせながら泣く。むせびなき)
烟 エン・イン 火部
解字 「火(ひ)+因(エン)」の形声。エンは煙エン(けむり)に通じ、けむりの意。
意味 (1)けむり(烟)。煙の異体字。現代中国では、煙の代わりに烟を使う。 (2)けむりのような。「烟水エンスイ」(煙のような蒸気。水蒸気の立ち込めた水面)「烟水茫々エンスイボウボウ」(茫々は遠くまでひろがる意)
<紫色は常用漢字>
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