舀 ヨウ・(トウ) 臼部

解字 篆文は、中に穀物などをいれて搗く道具である臼(うす)から、爫(上からの手)で中のものをすくいとる形。何をすくい取っているか描かれていないが、稲の金文をみると米をすくっていることがわかる。収穫した稲の籾(もみ)を臼でついて精白をした米を取り出しているところ。舀は、「とりだす」「米を精白する」イメージをもつ。発音はヨウであるが、組み合わせ字になると、なぜかすべてトウになるのが不思議である。
意味 すくう。くむ。
イメージ
臼から米を「とりだす」(搯・鞱)
「米を精白する」(稲・蹈)
「形声字」(滔)
音の変化 トウ:搯・鞱・稲・蹈・滔
とりだす
搯 トウ 扌部
解字 「扌(て)+舀(とりだす)」の会意形声。手でとりだすこと。
意味 とりだす。「搯擢トウテキ」(とりだして引き抜く)
韜 トウ・つつむ 韋部
解字 「韋(なめしがわ)+舀(とりだす)」の会意形声。韋は、なめし革の袋の意。弓や剣を入れておき、そこから取り出す袋から、つるぎ袋・弓袋をいう。転じて、(つるぎや弓を)つつむ・かくす意となる。
意味 (1)つるぎ袋。弓袋。革へんの鞱トウは同字。「韜弓トウキュウ」(①弓袋。②弓を袋に入れて用いない) (2)つつむ(韜む)。かくす。「韜光トウコウ」(光をかくして外にださない)「韜晦トウカイ」(韜はつつむ意、晦はくらます意。才知・学問などを包みかくして外に表さないこと。)「韜光養晦トウコウヨウカイ」(自分の才能や地位などをつつみかくして、人に知らせないことを指す。昔中国人が他の人に加害されないように自分の安全を守るための生存術の一つ。また、1980年代、鄧小平氏はこの熟語を中国の外交方針として使い始めた。)
米を精白する
稲[稻] トウ・いね・いな 禾部

解字 金文は、「米(こめ)+舀(臼から手ですくいだす)」で、精白した米を臼からすくいだしている形。篆文から、「禾(こくもつ)+舀(精白した米をすくいだす)」となり、精白した米である禾(こくもつ)のイネを表す。旧字は稻。新字体は旧字の臼⇒旧に変化した稲となる。
意味 いね(稲)。イネ科の一年草。「稲作いなサク」「稲田いなだ」「水稲スイトウ」「稲熱病いもちビョウ」(種子がつかなくなる稲の病気)
蹈 トウ・ふむ 足部
足蹈臼1
足蹈臼2
解字 「足(あし)+舀(稲の略体。米を精白する)」の会意形声。足ふみ式の臼で、何回もふんで米を精白すること。
意味 ふむ(蹈む)。足ぶみする。踏トウとも書く。ふみおこなう。「蹈襲トウシュウ」(前人のあとをそのまま受け継ぐこと=踏襲)「蹈鞴たたら」(足でふみ、風を送るふいご=踏鞴)「蹈臼ふみうす」
形声字
滔 トウ・はびこる 氵部
解字 「氵(水)+舀(トウ)」の形声。トウは漛トウ(水がわきあがる)に通じる。滔は水がわきあがり、勢いよく流れひろがる意となる。
意味 はびこる(滔る)。水が勢いよくひろがる。広くおおきい。「滔滔トウトウ」(水が勢いよく流れるさま)「滔天トウテン」(水が天までみなぎりわたる。勢いの盛んなさま)
<紫色は常用漢字>
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解字 篆文は、中に穀物などをいれて搗く道具である臼(うす)から、爫(上からの手)で中のものをすくいとる形。何をすくい取っているか描かれていないが、稲の金文をみると米をすくっていることがわかる。収穫した稲の籾(もみ)を臼でついて精白をした米を取り出しているところ。舀は、「とりだす」「米を精白する」イメージをもつ。発音はヨウであるが、組み合わせ字になると、なぜかすべてトウになるのが不思議である。
意味 すくう。くむ。
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臼から米を「とりだす」(搯・鞱)
「米を精白する」(稲・蹈)
「形声字」(滔)
音の変化 トウ:搯・鞱・稲・蹈・滔
とりだす
搯 トウ 扌部
解字 「扌(て)+舀(とりだす)」の会意形声。手でとりだすこと。
意味 とりだす。「搯擢トウテキ」(とりだして引き抜く)
韜 トウ・つつむ 韋部
解字 「韋(なめしがわ)+舀(とりだす)」の会意形声。韋は、なめし革の袋の意。弓や剣を入れておき、そこから取り出す袋から、つるぎ袋・弓袋をいう。転じて、(つるぎや弓を)つつむ・かくす意となる。
意味 (1)つるぎ袋。弓袋。革へんの鞱トウは同字。「韜弓トウキュウ」(①弓袋。②弓を袋に入れて用いない) (2)つつむ(韜む)。かくす。「韜光トウコウ」(光をかくして外にださない)「韜晦トウカイ」(韜はつつむ意、晦はくらます意。才知・学問などを包みかくして外に表さないこと。)「韜光養晦トウコウヨウカイ」(自分の才能や地位などをつつみかくして、人に知らせないことを指す。昔中国人が他の人に加害されないように自分の安全を守るための生存術の一つ。また、1980年代、鄧小平氏はこの熟語を中国の外交方針として使い始めた。)
米を精白する
稲[稻] トウ・いね・いな 禾部

解字 金文は、「米(こめ)+舀(臼から手ですくいだす)」で、精白した米を臼からすくいだしている形。篆文から、「禾(こくもつ)+舀(精白した米をすくいだす)」となり、精白した米である禾(こくもつ)のイネを表す。旧字は稻。新字体は旧字の臼⇒旧に変化した稲となる。
意味 いね(稲)。イネ科の一年草。「稲作いなサク」「稲田いなだ」「水稲スイトウ」「稲熱病いもちビョウ」(種子がつかなくなる稲の病気)
蹈 トウ・ふむ 足部


解字 「足(あし)+舀(稲の略体。米を精白する)」の会意形声。足ふみ式の臼で、何回もふんで米を精白すること。
意味 ふむ(蹈む)。足ぶみする。踏トウとも書く。ふみおこなう。「蹈襲トウシュウ」(前人のあとをそのまま受け継ぐこと=踏襲)「蹈鞴たたら」(足でふみ、風を送るふいご=踏鞴)「蹈臼ふみうす」
形声字
滔 トウ・はびこる 氵部
解字 「氵(水)+舀(トウ)」の形声。トウは漛トウ(水がわきあがる)に通じる。滔は水がわきあがり、勢いよく流れひろがる意となる。
意味 はびこる(滔る)。水が勢いよくひろがる。広くおおきい。「滔滔トウトウ」(水が勢いよく流れるさま)「滔天トウテン」(水が天までみなぎりわたる。勢いの盛んなさま)
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