「財務省職員らが決裁文書を改ざん」「森友文書改ざん・国有地売却」などの見出しが新聞紙上に踊るこの頃だが、「改ざん」の「ざん」は、どんな字でどんな意味なのだろうか?
この字はネズミに関係があるので、まずネズミを学んでから、ネズミを穴の中に入れてみよう。
鼠 ソ・ねずみ 鼠部
解字 甲骨文は口を開けた頭部に胴と足と尾をつけた形に3点がつく。3点は小(ちいさい)で口を開けた小さな齧歯類ゲッシルイ(物をかじるのに適した歯と顎をもつ動物で、ビーバー・リス・ネズミなど)で、齧歯類の小動物であるネズミの意[甲骨文字辞典を参照]。篆文は頭部が臼に変化し(齧かじるための門歯の奥にある臼歯の意か)、下部は巤リョウ(けもの)の下部とまったく同じ作りで両脚としっぽを表す鼠になった。鼠の字の書き方
ネズミの歯。右が門歯、左が臼歯。
意味 ねずみ(鼠)。ネズミ科の哺乳動物。「鼠算ねずみザン」「鼠盗ソトウ」(鼠のようにこそこそと盗みをする泥棒)「鼠賊ソゾク」(=鼠盗)
イメージ 「ねずみ」 (鼠・竄)
音の変化 ソ:鼠 ザン:竄
ねずみ
竄 ザン・サン・のがれる・かくれる 穴部
解字 「穴(あな)+鼠(ねずみ)」 の会意。ねずみが穴に逃げかくれること。これを人に移して言う。また、穴の中で分からないようにコソコソやることから転じて、もとの字をこっそり隠して別 の字と入れ替える意味にも使う。
意味 (1)のがれる(竄れる)。かくれる(竄れる)。にげる。「竄入ザンニュウ」(逃げ込む。誤って紛れ込む) (2)あらためる。書き換える。「改竄カイザン」(文章の字句を書き直してしまうこと。悪用する場合に使う)
この字はネズミに関係があるので、まずネズミを学んでから、ネズミを穴の中に入れてみよう。
鼠 ソ・ねずみ 鼠部

解字 甲骨文は口を開けた頭部に胴と足と尾をつけた形に3点がつく。3点は小(ちいさい)で口を開けた小さな齧歯類ゲッシルイ(物をかじるのに適した歯と顎をもつ動物で、ビーバー・リス・ネズミなど)で、齧歯類の小動物であるネズミの意[甲骨文字辞典を参照]。篆文は頭部が臼に変化し(齧かじるための門歯の奥にある臼歯の意か)、下部は巤リョウ(けもの)の下部とまったく同じ作りで両脚としっぽを表す鼠になった。鼠の字の書き方

意味 ねずみ(鼠)。ネズミ科の哺乳動物。「鼠算ねずみザン」「鼠盗ソトウ」(鼠のようにこそこそと盗みをする泥棒)「鼠賊ソゾク」(=鼠盗)
イメージ 「ねずみ」 (鼠・竄)
音の変化 ソ:鼠 ザン:竄
ねずみ
竄 ザン・サン・のがれる・かくれる 穴部
解字 「穴(あな)+鼠(ねずみ)」 の会意。ねずみが穴に逃げかくれること。これを人に移して言う。また、穴の中で分からないようにコソコソやることから転じて、もとの字をこっそり隠して別 の字と入れ替える意味にも使う。
意味 (1)のがれる(竄れる)。かくれる(竄れる)。にげる。「竄入ザンニュウ」(逃げ込む。誤って紛れ込む) (2)あらためる。書き換える。「改竄カイザン」(文章の字句を書き直してしまうこと。悪用する場合に使う)