改訂しました。
鷹 オウ・ヨウ・たか 鳥部 yīng
解字 金文は、手を挙げた人の胸元に隹スイ・とりが戻ってきた形。この隹はタカを表し短いタテ線は人が与える餌(えさ)と思われる。鷹匠は鷹を呼び戻すと餌を与えて手なずけている。鷹の原字。篆文は、「疒(やまいだれ)+人+隹+鳥」になったが、病だれは書き間違いと思われる。現代字で「广(やね)+イ(ひと)+隹(とり)+鳥(とり)」の鷹となった。現在の字形から解字すると、䧹は屋根の下で人が隹(とり)を飼っている形となる。これがタカであるが、さらに鳥をつけてタカであることをはっきりさせたのが鷹である。
鷹と鷹匠(「ウィキペディア鷹」より)
意味 たか(鷹)。タカ科の鳥。曲がった鋭いくちばしと強い爪で小形の鳥獣を襲って食べる。古来から鷹狩りに使った。「鷹匠たかジョウ」(鷹を飼いならし鷹狩に従事する人)「鷹狩たかがり」(飼いならした鷹を放って小型の鳥獣を捕えさせる狩猟)「鷹揚オウヨウ」(鷹が飛揚するように悠然としていること。ゆったりと落ち着いていること)「鷹眼ヨウガン」(鷹の目。鋭い目つき)「鷹視狼歩ヨウシロウホ」(鷹の目つきと狼の歩き方。①残忍な人物のたとえ。②隙を与えない豪傑のたとえ)
䧹 ヨウ・オウ 广部 yīng
解字 鷹から鳥を取った字。鷹の異体字。鷹の字が形成される過程で篆文は广の代わりに疒(病だれ)が使われており、隷書(漢代)になって「䧹+鳥」の鷹になった。したがって䧹は隷書から分離した後起の字であり、正式な字として使われていない。ここでは、音符として使用する。
意味 (1)鷹の異体字。 (2)鷹を表す音符字。
イメージ
「たか」(鷹・応・膺)
音の変化 オウ:鷹・応 ヨウ:膺
たか
応[應] オウ・こたえる 心部 yīng
解字 旧字は應で「心(こころ)+䧹(鷹の異体字。たか)」の会意形声。鷹狩において、鷹匠と鷹はつねに一体となっており、鷹匠の要求を鷹は、受け入れ・したがい、獲物を捕獲することによって相手にこたえる意。この意味を心をつけて表した。新字体は、應から「イ+隹」を省略した形。
意味 (1)うけいれる。ききいれる。したがう。「応諾オウダク」「順応ジュンノウ」(2)こたえる(応える)。うけこたえる。「呼応コオウ」「応答オウトウ」(3)相手になる。「応対オウタイ」「応戦オウセン」(4)つりあいのとれた。「応分オウブン」「相応ソウオウ」
形声字
膺 ヨウ・むね 月部にく yīng
解字 「月(からだ)+䧹(ヨウ)」の形成。後漢の[説文解字]は「匈キョウ(=胸むね)也(なり)」とし、むね(膺)の意。転じて、胸で「うける」意ともなる。また明代の[正韻]は「當(あた)る也(なり)」とする。
意味 (1)むね(膺)。胸。心。「服膺フクヨウ」(むねに服する。心にとどめる)「拳拳服膺ケンケンフクヨウ」(心にとどめて忘れない。拳拳は、堅く握る意で 捧持するさま)「膺肺ヨウハイ」(胸中)(2)うける。受ける。「膺受ヨウジュ」(膺も受も、受ける意)「膺命ヨウメイ」(命を受ける)(3)あたる。うつ。「膺懲ヨウチョウ」(うちこらす)
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
鷹 オウ・ヨウ・たか 鳥部 yīng
解字 金文は、手を挙げた人の胸元に隹スイ・とりが戻ってきた形。この隹はタカを表し短いタテ線は人が与える餌(えさ)と思われる。鷹匠は鷹を呼び戻すと餌を与えて手なずけている。鷹の原字。篆文は、「疒(やまいだれ)+人+隹+鳥」になったが、病だれは書き間違いと思われる。現代字で「广(やね)+イ(ひと)+隹(とり)+鳥(とり)」の鷹となった。現在の字形から解字すると、䧹は屋根の下で人が隹(とり)を飼っている形となる。これがタカであるが、さらに鳥をつけてタカであることをはっきりさせたのが鷹である。
鷹と鷹匠(「ウィキペディア鷹」より)
意味 たか(鷹)。タカ科の鳥。曲がった鋭いくちばしと強い爪で小形の鳥獣を襲って食べる。古来から鷹狩りに使った。「鷹匠たかジョウ」(鷹を飼いならし鷹狩に従事する人)「鷹狩たかがり」(飼いならした鷹を放って小型の鳥獣を捕えさせる狩猟)「鷹揚オウヨウ」(鷹が飛揚するように悠然としていること。ゆったりと落ち着いていること)「鷹眼ヨウガン」(鷹の目。鋭い目つき)「鷹視狼歩ヨウシロウホ」(鷹の目つきと狼の歩き方。①残忍な人物のたとえ。②隙を与えない豪傑のたとえ)
䧹 ヨウ・オウ 广部 yīng
解字 鷹から鳥を取った字。鷹の異体字。鷹の字が形成される過程で篆文は广の代わりに疒(病だれ)が使われており、隷書(漢代)になって「䧹+鳥」の鷹になった。したがって䧹は隷書から分離した後起の字であり、正式な字として使われていない。ここでは、音符として使用する。
意味 (1)鷹の異体字。 (2)鷹を表す音符字。
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「たか」(鷹・応・膺)
音の変化 オウ:鷹・応 ヨウ:膺
たか
応[應] オウ・こたえる 心部 yīng
解字 旧字は應で「心(こころ)+䧹(鷹の異体字。たか)」の会意形声。鷹狩において、鷹匠と鷹はつねに一体となっており、鷹匠の要求を鷹は、受け入れ・したがい、獲物を捕獲することによって相手にこたえる意。この意味を心をつけて表した。新字体は、應から「イ+隹」を省略した形。
意味 (1)うけいれる。ききいれる。したがう。「応諾オウダク」「順応ジュンノウ」(2)こたえる(応える)。うけこたえる。「呼応コオウ」「応答オウトウ」(3)相手になる。「応対オウタイ」「応戦オウセン」(4)つりあいのとれた。「応分オウブン」「相応ソウオウ」
形声字
膺 ヨウ・むね 月部にく yīng
解字 「月(からだ)+䧹(ヨウ)」の形成。後漢の[説文解字]は「匈キョウ(=胸むね)也(なり)」とし、むね(膺)の意。転じて、胸で「うける」意ともなる。また明代の[正韻]は「當(あた)る也(なり)」とする。
意味 (1)むね(膺)。胸。心。「服膺フクヨウ」(むねに服する。心にとどめる)「拳拳服膺ケンケンフクヨウ」(心にとどめて忘れない。拳拳は、堅く握る意で 捧持するさま)「膺肺ヨウハイ」(胸中)(2)うける。受ける。「膺受ヨウジュ」(膺も受も、受ける意)「膺命ヨウメイ」(命を受ける)(3)あたる。うつ。「膺懲ヨウチョウ」(うちこらす)
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