先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

先祖の功績しのび、白老のアイヌ碑前で供養祭

2009-08-12 | 日記
【室蘭民報 2009年8月12日(水)朝刊】
 北海道アイヌ協会白老支部(野本勝信支部長)主催の先祖供養祭が10日、白老町高砂町のアイヌ民族記念広場で開かれ、関係者約80人がアイヌ民族の先祖の功績をしのんだ。
 毎年この時季に実施されている伝統行事。アイヌ碑が設置されている同広場に会場が移ってからは5回目の開催。儀式は同支部理事の森竹春次郎さんが祭司を務め、先祖に供物を送る神事などが厳かに行われた。

 主催者を代表して加藤忠副支部長(北海道アイヌ協会理事長)が科学的に解き明かされつつあるアイヌ民族のルーツに触れた上で「先祖供養を皆さんとこのように盛大にできたことをうれしく思います」と謝辞を述べた。交流会ではムックリ演奏や古式舞踊が披露された。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/08/12/20090812m_08.html

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(9)博物館 文化の伝承役

2009-08-12 | 日記
(読売新聞2009年8月12日 )
 失われつつある伝統文化を次世代に受け継ごうと取り組む博物館がある。
 北海道平取町の「萱野茂 二風谷アイヌ資料館」。6月28日の日曜日、アイヌの伝統家屋「チセ」が復元された広場に、地元の小中学生8人が集まってきた。
 「イランカラプテ(こんにちは)!」。元気にあいさつした子どもたちは、スケッチブックを広げ、チセの絵を描き始めた。北海道アイヌ協会平取支部が開く「アイヌ語教室子どもの部」の生徒だ。
 同資料館は、トゥキ(杯)、テクンペ(手袋)など、伝統の民具にあふれ、アイヌの言葉や文化を学ぶには格好の教室になる。このため、講師の関根真紀さん(37)が時折、生徒を連れて来るのだという。
 「建物の特徴をよく見て描いてね」と声をかける関根さん。子どもたちはスケッチしながらアイヌ語を学んだ。
 アイヌ語を取り巻く現状は厳しい。アイヌ民族は道内に約2万4000人、関東などにも数千人が暮らす。だが、アイヌ語を授業で教える小中学校はほとんどない。同協会が14市町で教室を開くが、子ども・親子向けの教室は平取町と旭川市だけだ。
 「日常会話ができる人は道内に数人。存続が危ぶまれる言語なんです」。同資料館長の萱野志朗さん(51)は嘆く。
 「言葉は生活や文化の中にあって初めて生きてくる。かつては子から孫へと伝えられてきた文化の伝承役として、資料館の役割は大きい」と関根さんは話す。

 豊臣秀吉が城を築いた400年以上前から伝わる滋賀県長浜市の「曳山まつり」。その花形の「子ども歌舞伎」も旧市街地の空洞化などで、年々運営が難しくなりつつある。
 このため、同市曳山博物館は今年6月、子ども歌舞伎教室を始めた。慣習により「旧長浜町の男児」に限定されていた後継者の対象を広げようと、4月のまつりとは別に、11月に公演を設定。広く参加を呼び掛け、女児を含む小学生10人が参加している。
 「名作の剣とあらば、武士の尊むところー」「はい、そこ大きく。イチ、ニー!」
 今月7日、同博物館で、浴衣姿の児童が、名作「梶原平三誉石切」のけいこに打ち込む。地元の商店主、川村和彦さん(53)の指導は厳しい。
 主役の梶原平三を演じる西島功祐君(11)は、「歌舞伎の化粧はかっこいいし、見えを切るところが好き」と話す。
 「子ども歌舞伎により、人情や礼儀作法など大切なものを子どもたちに教えることができる」と川村さんは語る。
 このほか、長崎歴史文化博物館(長崎市)で今年度から、小中学生に長崎の歴史や文化に触れてもらう「れきぶんこどもクラブ」が始まるなど、各地で同様の活動が始まっている。
 文化の継承に、博物館が中心的な役割を果たしている。(瀬畠義孝)
 ◆萱野茂 二風谷アイヌ資料館((電)01457・2・3215)は、アイヌ文化伝承に尽力した萱野茂氏が収集・製作した民具約1000点を展示。
 ◆長浜市曳山博物館((電)0749・65・3300)は、曳山(山車)の実物やまつりの映像が見られる。
 ◆長崎歴史文化博物館((電)095・818・8366)の「れきぶんこどもクラブ」は長崎県内の小中学生対象。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090812-OYT8T00282.htm

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選挙:衆院選 社民が道内版の公約 一次産業支援など10項目 /北海道

2009-08-12 | 日記
(毎日新聞 2009年8月12日 地方版)
 社民党道連は11日、「生活再建-いのちを大切にする政治の実現」と題した道内版マニフェスト(政権公約)を発表した。北海道を「食料やエネルギーの『地産地消』が可能な島」と位置付け、自然エネルギーの導入や一次産業支援策など10項目を盛り込んだ。
 福祉政策では、公立病院の経営支援や生活保護世帯への母子加算の復活を明記。農業支援策としては、米国との自由貿易協定(FTA)の反対や新規就農者への支援、グリーンツーリズムの推進を掲げた。
 また、自然保護の観点から、国が開発を進めているサンルダム(上川管内下川町)の建設中止や、太陽熱などの自然エネルギー利用の効率化を提示。アイヌ施策では、現行のアイヌ文化振興法に代わり「アイヌ民族法」を制定して、生活支援や奨学金制度を拡充するほか、あらゆる民族的・人種的差別を禁止する国内法の制定も目指す。【金子淳】
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090812ddlk01010152000c.html

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ひと交差点:北海道大水産学部2年・坂井司さん /北海道

2009-08-12 | 日記
(毎日新聞 2009年8月12日 地方版)
 ◇「そら祭り」今年は裏方
 北海道大水産学部2年の坂井司さん(22)は9月19日、モエレ沼公園(札幌市東区)で開催する「そら祭り」の実行委員。「多くの人を引き込んで、北海道の魅力を伝えたい」と語る。
 そら祭りは、全国各地の「音」「食」「地」を地元民に再認識してもらい、観光客を誘致しようと、神戸市のミュージシャン、丸山茂樹さん(27)が提唱した。07年に兵庫県で始まり、08年は国内5カ所に拡大。09年も札幌を含む5カ所で実施する。
 08年の札幌会場でヨサコイサークルの一員として出演した。「来場者と一緒に踊ったりするのが楽しかった。地元の文化を大切にするコンセプトもストレートでいい」と、今年は運営を支える裏方に手を挙げた。札幌会場は昨年に続いて「アイヌ」がテーマ。アイヌ民族の音楽家と丸山さんらのコンサートのほか、伝統食の出店などがある。入場は無料。詳細や問い合わせはそら祭りのホームページまで。【大谷津統一】
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090812ddlk01070075000c.html

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伝統文化ポーラ賞:伊波メンサー織・伊波貞子さん地域賞 

2009-08-12 | 日記
(琉球新報 2009年8月11日
 【うるま】ポーラ伝統文化振興財団(佐野文比古理事長、東京)は「第29回伝統文化ポーラ賞」の受賞者をこのほど決定した。県内からは、伊波メンサー織の伊波貞子さん(88)=うるま市石川伊波=に地域賞が贈られる。贈呈式は10月15日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で開かれる。
 石川伊波地区に伝わる伊波メンサー(ミンサー)織は、最も古い時代の技法を伝えているとされ、国内で現存する織機の中では北海道のアイヌ民族の「アッツウシ織」と八丈島の「カッペタ織」との3例しか見られないという。織りに使用される道具が、木の枝など身近にあるもので作られているのが特徴。
 伊波さんは、その制作と保存、次世代継承に貢献しているとして受賞が決まった。私有地と私費を投じて伊波メンサー織の作業所を開設し、研修生を受け入れて教えるなど、後継者育成と技術保存に力を入れている。市指定無形民俗文化財と県工芸士に認定されている。
 受賞の報を受けた伊波さんは「ただうれしいの一言。伊波地区に流れる伝統と歴史を、後輩たちが受け継いでくれれば本望」と笑顔。次男の英浩さん(56)は「母親の思いを後継者が引き継いで頑張ってくれれば、家族としてもうれしい」と喜んだ。
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20090811rky00m040008000c.html

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選挙:衆院選 4年前に自公が掲げた公約--実績評価 /北海道

2009-08-12 | 日記
(毎日新聞 2009年8月11日 地方版)
 ◇自民「おおむね実現」/公明「80点」/民主は冷ややか、「評価に値せず」「不十分」
 衆院選に向けて注目が集まるマニフェスト(政権公約)。道内各党も道内版マニフェストを掲げて有権者にアピールしている。前回05年衆院選で政権与党の自民、公明が掲げた公約は、どの程度実現できたのか。4年間の実績を検証した。
 自民党道連は「衆院選公約」として▽効率的で透明性ある行財政改革の推進▽世界に誇れる観光北海道の実現▽安全・安心の北海道づくり--など14分野の政策を掲げた。
 個別の公約は(1)北海道新幹線(札幌-新函館間)の全線フル規格での一日も早い認可・着工と早期完成(2)アイヌ文化の保存と振興(3)国際会議・国際イベントの積極的な誘致開催--など。
 (1)は08年12月に札幌-長万部間を09年度中に着工することで合意したことで、一定の成果を得たと言える。(2)もアイヌを先住民族と認めるよう国に求めた国会決議(08年)が実現した。
 一方、(3)は08年の北海道洞爺湖サミットや今年の太平洋・島サミットで成果を残したが、原油高騰や08年秋以降の急激な景気後退で観光客入り込みが減少し、観光振興の呼び水にならなかった。
 本間勲政調会長は「狙い通りにいかなかったものもあるが、掲げた政策は全部着手し、おおむね実現できた」と自己評価した。
 公明党道本部は「経済活性化」「健康で人に優しい北海道」など7章からなる重点政策を公表。小学3年までの児童手当の支給対象を中学3年に拡大や、アスベスト対策法令の制定などを掲げた。包国(かねくに)嘉介(よしすけ)広報宣伝局長は「児童手当は小学6年まで実現できたが、出産費用に健康保険適用を図る公約など、実現できていないものもある。自己採点は80点」と振り返る。
 自民の公約について民主党北海道の松井豊企画局長は「先住民族決議は超党派で取り組んだもので、政権公約とは関係がない。新幹線は開通していないこと自体、与党議員の政治力のなさを示している」と指摘。達成度の評価は「官公庁の行政課題の羅列であり、評価に値しない」と切り捨てた。公明は「自民と比べると公約を具体的に掲げていた点は評価できるが、取り組みが十分ではない」と批判した。【鈴木勝一】
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090811ddlk01010196000c.html

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