(中日新聞2010年2月28日)
年間を通して温度がほぼ一定の地熱を利用した住宅が、注目されてきている。地熱により冬は暖かく、夏は冷たくした空気を家全体に循環させることで、冷暖房費の節約につながり、環境にも優しいためだ。「太陽光発電だけがエコ住宅じゃない」と、四日市の2社もアピールしている。
主に地下1~5メートルの地熱を利用。冬でも16~18度と暖かく、朝、昼、夜とほどんど温度が変化しない。工法や家の構造で異なるが、室内を冬場で13~18度にできる。夏も25~28度と外より涼しい。
◇
四日市市釆女が丘の久友建設は、3年前から地熱住宅を手掛ける。地下5メートルまで伸ばしたパイプに空気を通す方式。空気の熱を床下に蓄え、室内に取り入れる。空気中のほこりや花粉を取り除く換気機能もある。
「ハウスメーカーの下請けから脱却したくて乗り出した」と辻慶久社長(53)。標準価格は1棟分で280万円ほどと安くはないが、3年間で16棟を施工。「エコへの関心からか、この1年で着工や問い合わせが急激に増えた」と手応えを感じている。
◇
四日市市別名の「BOSCO」は、家の基礎部分に断熱材を施し、地中からの放熱を効率的に取り込む。住宅の外側も高機能の断熱材ですっぽり覆う「完全外断熱」が特徴。アイヌ民族の伝統民家「チセ」の原理を使った工法で、全国的にも施工実績を増やしている。
2社とも強調するのは、「暖かいというより寒くないという程度」。BOSCOの森真人社長(42)は「住み方から変えるという人に売り込んでいきたい」と話している。
(小林迪子)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20100228/CK2010022802000018.html
年間を通して温度がほぼ一定の地熱を利用した住宅が、注目されてきている。地熱により冬は暖かく、夏は冷たくした空気を家全体に循環させることで、冷暖房費の節約につながり、環境にも優しいためだ。「太陽光発電だけがエコ住宅じゃない」と、四日市の2社もアピールしている。
主に地下1~5メートルの地熱を利用。冬でも16~18度と暖かく、朝、昼、夜とほどんど温度が変化しない。工法や家の構造で異なるが、室内を冬場で13~18度にできる。夏も25~28度と外より涼しい。
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四日市市釆女が丘の久友建設は、3年前から地熱住宅を手掛ける。地下5メートルまで伸ばしたパイプに空気を通す方式。空気の熱を床下に蓄え、室内に取り入れる。空気中のほこりや花粉を取り除く換気機能もある。
「ハウスメーカーの下請けから脱却したくて乗り出した」と辻慶久社長(53)。標準価格は1棟分で280万円ほどと安くはないが、3年間で16棟を施工。「エコへの関心からか、この1年で着工や問い合わせが急激に増えた」と手応えを感じている。
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四日市市別名の「BOSCO」は、家の基礎部分に断熱材を施し、地中からの放熱を効率的に取り込む。住宅の外側も高機能の断熱材ですっぽり覆う「完全外断熱」が特徴。アイヌ民族の伝統民家「チセ」の原理を使った工法で、全国的にも施工実績を増やしている。
2社とも強調するのは、「暖かいというより寒くないという程度」。BOSCOの森真人社長(42)は「住み方から変えるという人に売り込んでいきたい」と話している。
(小林迪子)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20100228/CK2010022802000018.html