先住民族関連ニュース

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北海道で朝・日の生徒たちの共同ワークショップ

2010-03-09 | 日記
[朝鮮新報 2010.3.8]
正しい歴史認識に基づく関係を
 2010東アジアの平和のための高校生共同ワークショップが2月13~14日、北海道朱鞠内で行われた。1997年夏から行われている同ワークショップにはこの間、1500人を超える朝・日の青年たちが参加し、交流を深めてきた。
■歴史認識を共有
 今回のワークショップには、北海道朝鮮初中高級学校と北星学園大学付属高校の生徒、南朝鮮の留学生、アイヌの青年など約80人が参加した。
 ワークショップではまず、「北海道アイヌ協会」札幌支部の松平智子理事が、日本におけるアイヌ民族の現状について講演した。
 続いて、朝・日の生徒たちが準備した研究発表会が行われた。
 北海道初中高の生徒たちは、在日朝鮮人のルーツについて説明し、日本政府がとっている対朝鮮敵視政策と在日朝鮮人に対する差別政策について、同校の処遇問題などと絡めて解説。在日朝鮮人に対する差別を撤廃し、朝・日の青年が歴史認識を共有する大切さについて訴えた。
 研究発表会に続き、討論が行われた。
 生徒たちは、「正しい歴史を学び反省することが何よりも大切だ」「正しい歴史認識を伝えていかなければならない」「日本のメディアの一方的な対比報道を鵜呑みにしてはならない」などと話し合った。
 北星高校のある生徒は、「日本の政治家の発言と行動について、同じ日本人として恥ずかしく思う。今まで在日朝鮮人の歴史を知らなかった自分も恥ずかしい」と述べ、研修旅行で南朝鮮の「ナヌムの家」に行ったことのある北星高校のある女子生徒は、「従軍慰安婦」問題について涙を流しながら討論した。
 生徒たちはこの間、犠牲者たちの位牌や遺骨を直接見ることで被害の痛みを実感するとともに、互いに意見を交わしながら厚い信頼関係を築いた。生徒たちはまた、朱鞠内共同墓地内の「朝鮮人追悼墳」を訪ね犠牲者たちを追悼した。
 ワークショップに参加した朝・日の生徒たちは、在日朝鮮人の過去の歴史と現状、日本が現在抱えている諸問題に対する理解を深めた。
■〝東アジアの真の和解を〟
 道内でも有数の厳寒の地である朱鞠内では、1938年から1943年にかけて雨竜ダムの建設と鉄道工事が行われ、多くの朝鮮人が強制労働によって命を落とした。朱鞠内には今でも多くの遺骨が埋まったままで、これまでのワークショップでは発掘作業なども行われた。
 毎年ワークショップの会場となっている光顕寺には犠牲者たちの位牌と遺骨が安置されており、犠牲者たちを追悼する数少ない場として、戦争の記憶を後世に伝える大切な場所となっている。
 また、ワークショップに参加した在日同胞と南朝鮮から来た人たち、アイヌの人たちをはじめとする日本人、中国人などが葛藤を乗り越えながら友情を育んできた場所でもある。
 今年は「韓国併合」100年となる年だが、日本はこれまで明確な反省と謝罪をしていない。
 時代の流れと共に植民地支配と戦争の記憶が薄れていく中、朝・日の生徒たちが集まり過去の歴史について真摯に意見を交わすことは、東アジアにおける真の和解を築くうえで大きな原動力になるだろう。【北海道初中高】
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2010/03/1003j0308-00005.htm

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アイヌ協会 秋辺理事を解任

2010-03-09 | 日記
(朝日新聞 2010年03月08日)
■不適切会計関与めぐり
 北海道アイヌ協会(加藤忠理事長)は7日、札幌市内で臨時総会を開き、秋辺得平・同協会理事の解任を決めた。秋辺氏は同協会釧路支部長を務めており、支部長職の辞職勧告も決めた。同支部では、財団法人「アイヌ文化振興・研究推進機構」の助成事業で秋辺氏が関与したとされる不適切な会計処理が明らかになっている。協会は、秋辺氏の行為が協会の倫理規定に抵触し、処分が相当と判断した。
 加藤理事長は臨時総会終了後、「協会をきちんと浄化しなければならない。そういった意味で秋辺理事の解任などを決めた。たいへん厳しい意見が出た。(決議は)当たり前だと思う」と話した。
 この日の臨時総会では、秋辺氏の理事職解任決議と釧路支部長の辞職勧告決議が出され、いずれも賛成多数で採択された。再発防止に向けた改善策を道議会に報告し、約240万円に違約加算金を加えた額を道教育委員会に返還することも報告された。
 臨時総会後の支部長会議では、チェック体制の強化などの改善策を確認した。
 昨年11月の道議会で、08年度のアイヌ機構の助成事業を請け負った同協会釧路支部の会計処理に不明朗な点があると指摘され、問題が表面化。道が現地調査や関係者への聞き取りなどを進めた結果、同協支部がかかわった38事業で不適切と考えられる事例が計202件判明した。
 道の調査に対し、協会が全面的に協力する中、秋辺氏は非協力的だったといい、協会内からも「社会的な混乱を招いた責任を問うべきだ」との声が高まっていた。
 また協会の自主調査でも、秋辺氏の不適切な会計が把握できたといい、「秋辺氏は釧路支部の運営を私物化していた」(協会幹部)との見方を強めていた。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001003080005

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