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瞰望岩とアイヌ民族の歴史 遠軽

2011-06-15 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/14 15:00)

 【遠軽】遠軽の景勝地、瞰望(がんぼう)岩が国の名勝に指定されたことを祝う講演会が11日、町福祉センターで開かれ、日本歴史学協会会員の郷土史研究家、秋葉実さん(84)=町在住=が、「松浦武四郎が見た瞰望岩(インカルシ)」と題して講演した。
 瞰望岩はアイヌ民族の古戦場や神祭の場だったとされ今年2月、国が指定するアイヌ文化ゆかりの景勝地・ピリカノカに選ばれた。
 秋葉さんは講演で、江戸末期の探検家、松浦武四郎(1818~88年)が現在の湧別、遠軽両町を旅した際の経験をまとめた「西部由宇辺都誌」を現代語訳しながら、「明治30年(1897年)以前、瞰望岩周辺はアイヌ民族が自由に暮らす土地だった」と説明。
 その後、多くのアイヌ民族が、和人による強制労働にかり出されたため、上川地方に逃れたことや、武四郎が政府に対し、アイヌ民族の処遇改善を訴えたことなどを紹介した。
 また、遠軽町に最初に入植した和人について、町史に記された最初の入植者より3年以上前に、会津藩出身の男性が入植していた可能性があることを指摘。来場した約70人は興味深げに耳を傾けていた。(野口洸)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/299085.html

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