先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族衣装で議会質問

2011-06-20 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2011年06月18日 14時33分

 【浦幌】17日の浦幌町議会で、差間正樹町議(60)=道アイヌ協会浦幌支部長=が民族衣装を着用して初の一般質問に臨み、町のアイヌ民族に対する認識をただした。関係者によると、民族衣装で議員が質問するのは国会、道議会、地方議会を通じて初めて。
 差間氏は4月の町議選で初当選。アイヌ民族と和人の関わりを描いた小説「十勝平野」で伊藤整文学賞を受賞した地元出身作家・故上西晴治氏は叔父に当たる。
 当選証書付与式後の議員会議で、民族衣装を着て質問に立ちたいとの意向を他の議員に伝えた。議会側は2007年に「『先住民族の権利に関する国際連合宣言』に関する意見書」を採択したことなどを踏まえ、アイヌ民族に直接関わる質問の時に限り着用を認めた。議会規則などでは帽子などを規制しているが、議場、傍聴席とも例外とした。
 差間氏はこの日、切り伏せと刺しゅうを施した「カパラミプ」と呼ばれる種類の服と「マタンプシ」(鉢巻き)姿で登壇。町政におけるアイヌ民族の位置付けや差別是正などについて質問。水沢一広町長は「先住民族であるという認識のもと、アイヌ民族と文化が尊重される地域づくりを進める」と答弁した。
http://www.tokachi.co.jp/news/201106/20110618-0009536.php

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ民族衣装で議会質問 浦幌、差間町議の要望認める

2011-06-20 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/18 07:25)

 【浦幌】十勝管内浦幌町議会で17日、4月に初当選した道アイヌ協会浦幌支部長の差間(さしま)正樹町議(60)が民族衣装を着用して一般質問に立ち、アイヌ民族に関する町の政策をただした。同協会や町議会事務局などによると、議員がアイヌ民族の衣装で質問するのは国会、道議会、道内市町村議会を通じて初めて。
 差間氏は当選証書を交付された4月27日、「十勝に住む仲間のために議会の場でアピールしたい」と、同僚議員12人に衣装着用を要望。
 町議会が2007年にアイヌ民族を先住民族と認めるよう国会に求める意見書を可決したことなどを踏まえ、議会運営委員会がアイヌ民族関連の質疑の時間に限って認めた。会議規則では議員にも傍聴者にも帽子と外とうの着用は禁じているが「例外」とした。<北海道新聞6月18日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/299815.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【白老】アイヌ文化題材に合同取材 高文連苫小牧支部新聞研究大会

2011-06-20 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 6/17)

 東胆振の高校の新聞部員が集い、技術向上と交流を図る高文連苫小牧支部新聞研究大会が16、17日に白老町と登別市を舞台に開かれた。8校から38人が参加し、アイヌ文化を題材にした合同取材などを行った。
 参加校は当番校の白老東をはじめ、苫小牧東、苫小牧南、苫小牧総合経済、苫小牧工業、鵡川、富川、静内農業。
 初日は実技研修の一環で、白老町のアイヌ民族博物館を見学した。一行は学芸員からアイヌ文化の基礎知識を学んだ後、学校も学年も異なるメンバーで構成する6班に分かれ、館内を取材。土産店で売れ筋商品を調べたり、携帯電話会社のCMで一躍脚光を浴びたアイヌ犬について飼育員に話を聞いたりと、精力的に動き回っていた。
 その後は登別温泉のホテルに会場を移し、新聞を製作。班員たちは取材メモを基に、アイヌ民族の言葉や生活様式など紙面テーマを考え、記事の執筆や撮影した写真の選別作業などに取り組んだ。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11061701.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOKほっかいどう】アイヌの世界

2011-06-20 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2011年06月17日

■アイヌの世界
 瀬川拓郎《著》
■文化の主体的な変容描く
 アイヌ民族の伝統文化を語る時に「狩猟採集民」や「和人による同化」の側面ばかりに焦点が当たるのは、アイヌ史の一面的な見方ではないか――。著者はそんな問題提起のもと、考古学の立場からよりダイナミックなアイヌ史に迫る。
 興味深いのが、アイヌ文化の中核「クマ祭り」の起源だ。著者は、縄文社会で共有されていた「イノシシ儀礼」が続縄文期にクマに置き換わり、「縄文イデオロギー」がアイヌ文化に継承されてきたと考察する。
 さらに、日本書紀にある阿倍比羅夫の北方遠征の実像や、アイヌ文化の中の日本語とマタギ文化の中のアイヌ語、奥州藤原氏とアイヌの関係などのトピックの謎解きを試みる。
 アイヌ文化の源流である続縄文人の本州への南下やオホーツク人の南下、日本人の石狩への移住といった出来事を経て、アイヌ民族は異文化との濃厚な接触の中から自らの文化・社会の様態を主体的に変容させてきた。著者が描き出すのは、多様で動的な生き生きとしたアイヌ史だ。
 著者が言うように、まだ着想の域を出ない論考もあるが、「アイヌ史の可能性」を感じさせる刺激的な本だ。
 (講談社選書メチエ・1575円)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000861106170001

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする