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鳥居龍蔵が見た台湾を紹介 県立博物館、企画展始まる

2012-01-29 | 先住民族関連
徳島新聞 2012/1/28 14:32
 
 徳島市出身の考古・人類学者、鳥居龍蔵(1870~1953年)が行った台湾調査を紹介する企画展「鳥居龍蔵が見た台湾」が28日、徳島市の県立博物館で始まった。3月11日まで。
 鳥居が約百年前の先住民の生活を撮影した写真や収集した日用品を中心に約300点を展示。中でも木鉢や農具、漁具などは台湾にもほとんど残っておらず、先住民の文化を知る貴重な史料という。
 1897年の調査で台湾南東の島から日本に持ち帰った全長約4メートルの木造船も、船が並べられた海岸線の写真とともに展示されており、来場者の注目を集めている。
 鳥居は1896年から1911年まで計5回にわたって台湾のほぼ全域を調査。原住民族の言語・風俗習慣を記録するとともに、日常生活などを撮影した多くの写真を残した。
 2月19日には福岡大学の宮岡真央子准教授の記念講演会、3月4日には考古・人類学者3人が鳥居龍蔵の足跡を追う記念シンポジウムが開かれる。
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2012/01/2012_13277287618.html

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【ホッと一息@北海道】アイヌの生き方も伝えたい 白老での国立博物館設置に期待高まる

2012-01-29 | アイヌ民族関連
MSN産経ニュース  2012.1.28 18:00

 札幌から特急列車でおよそ1時間、太平洋に面した白老町(しらおいちょう)は、古くからアイヌ文化の伝承地として知られてきた。ポロト湖畔には、広大な敷地内にアイヌ伝統のチセ(茅葺(かやぶ)きの家)などを復元したアイヌ民族博物館があり、多くの観光客が訪れる。この白老町に、国立博物館を中心として国が整備する施設が誕生することになった。アイヌ文化は今後、どのように継承されていくのだろうか。(札幌支局 藤井克郎)
 1月21日、白老町中央公民館で、北海道が主催する「アイヌフォーラム北海道2012」が開かれた。札幌市のやまびこ座がプロデュースするアイヌ人形劇や札幌大学ウレ●(=小書き片仮名シ)パ(育て合い)プロジェクトの活動発表、アイヌ民族博物館による古式舞踊の披露、などさまざまなプログラムが繰り広げられる中、ワンポイントセミナーとして北海道大学アイヌ・先住民研究センターの常本照樹教授と佐々木利和教授が講演を行い、アイヌ政策の現状などが報告された。
 2人によると、国のアイヌ政策の大きな転換となったのは、平成20年のアイヌ民族を先住民族とする国会決議で、これを受けて21年にはアイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会の報告がまとめられ、「民族共生の象徴となる空間」を整備することが提言された。その「象徴空間」の候補地に選定されたのが白老町で、昨年末にはここに国立博物館を設置する方針も発表された。
 「象徴空間はポロト湖を中心に計画が進められており、この事業に向けての調査費も計上され、来年度から動くことになっている。自然公園と博物館、慰霊の施設からなる予定だが、そこに肉付けとしてアイヌの人々の参加が求められる。ただあくまで白老のためだけではなく、国全体の施設でないといけない。多くの提言をいただきながら、でもなるべく早く進めていく必要がある」と、「象徴空間」作業部会長を務める佐々木教授は言う。
 アイヌ文化を伝える施設は全道各地にあるが、白老町は中でもゆかりが深い。アイヌ民族博物館の野本正博学芸課長(48)によると、この辺りはそれほど大きくはなかったものの、古くからコタン(村)が形成されており、サケやアワビ、コンブなど漁業で生計を立てていたという。
 「明治14年に明治天皇が白老に来られ、天皇の前でイオマンテという最も有名なクマの霊送りの儀式をお見せした。これは伝統的な文脈ではない場面で儀式を披露した最初のもので、いわば観光の走りに当たります。その後、25年には室蘭と岩見沢の間に鉄道が開通し、一般の庶民も旅行に訪れるようになった。こうして居住地に観光客が来るとリーダーが仲間を集めて、話を聞かせたり踊りを見せたりするようになったようです」と野本さんは説明する。
 そのころのコタンは白老の町の中心部にあったが、やがて生活空間と切り離され、戦後になると観光客相手の土産物店がずらっと軒を連ねるようになる。中には粗悪なクマの木彫りを売るような店もあり、その文句が道庁に殺到。道の指導もあって昭和40年、ポロト湖畔に移設してポロトコタンとなったのが、アイヌ民族博物館の前身だという。
 現在は土産物店も姿を消し、ポロトコタンはアイヌ文化の資料を集めた博物館とチセと呼ばれる大小さまざまな茅葺きの家が、広大な敷地の中に点在する。チセでは、国の重要無形民俗文化財に指定されているアイヌ古式舞踊やムックリ、トンコリといった楽器の演奏を披露するほか、アイヌ文様の刺繍(ししゅう)や彫刻の体験学習も行っている。さらに毎年夏には、アイヌ伝統の祈りや舞踊、食文化などを体験する「ポロトコタンの夜」というイベントを開催、多くの観光客の人気を呼んでいる。
 現在は47人の職員が働いているが、事務局長の石井和彦さん(55)によると、「ここにあるもの、いる人、すべてがアイヌ文化の展示物」だという。
 「踊り手も学芸員も事務職員も、全員がアイヌ文化を啓発する役割を担っている。ここは民間の施設なので、入場料収入で職員をまかないながら、一方で文化の伝承、保存も行う。見ていただくことがないと、消えていってしまうんです」と石井さんは話す。
 若い世代への文化の継承については、アイヌ文化振興・研究推進機構の委託事業として、平成20年度から伝承者育成のプログラムを実施。3年間のカリキュラムで、すでに第1期生5人が修了し、そのうち3人がここの博物館で、アイヌ語のデータベース化と伝承公開事業で働いている。今年度からは第2期として、道内各地から集まった5人が新たに学んでいる。
 「国の象徴空間ができたとき、そういう若い人たちが学んだことを生かせる仕組みも考えないと」と話す学芸課長の野本さんは、自身も白老アイヌとして、若いころから伝統の踊りを受け継いできた。20歳のころに東京の国立劇場で世界の民族舞踊に混じってアイヌの踊りを披露し、高い評価を受けたことが誇りになっているという。
 「世界の先住民族がモデルとするような国立博物館ができるといいなと思っています。アイヌの自然観や世界観まで伝えるような施設になってほしい。そのためには人が大切で、人が直接、今の状況を伝えたり過去の歴史を語ったりする必要がある。今は生活の中で自然と身につくような環境にはない。だから教育が大事なんです」と力説する野本さんは、こんな言葉で国の施設への期待感を口にした。
 「僕の子供はまだ1歳だが、将来アイヌ文化を学んでみたいと思ったとき、そういう環境があるとないとでは全然違う。今まではそれがなかった。そこに一番期待しますね。ここほどいいロケーションはないし、ここに象徴空間ができることで、自然と共生を図ってきたアイヌの生き方までみんなで考えてほしい。そのためにできるだけ協力したいと思っています」
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120128/hkd12012818000000-n1.htm

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新千歳国際線ターミナルビルにアイヌ文化紹介コーナー開設

2012-01-29 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2012年 1/28)

 外国人観光客に知ってもらおうと、アイヌ文化紹介コーナーが27日、新千歳空港国際線ターミナルビル2階に設置された。これを記念し、アイヌ古式舞踊や伝統楽器の演奏も披露。アイヌ民族の伝統文化に、外国人観光客も注目していた。
 アイヌ文化振興・研究推進機構が設置主体。これまでは国内線ターミナルビル3階のエアサイド側に設置していたが、工事区画の対象になり、装いを新たに国際線に移設。常設展示する。
 展示はアイヌ文様をあしらった伝統衣装ルウンペやマキリ(小刀)、イタ(盆)など14点。たばこ入れやシナノキで出来たアイヌ文様を彫刻したレリーフのほか、アイヌ文化を紹介する外国語のリーフレットも用意された。
 記念イベントでは、アイヌ民族博物館(白老町)のスタッフが伝統衣装に身を包み、ムックリ(口琴)や弦楽器のトンコリを演奏。ユネスコ無形文化遺産でもあるアイヌ古式舞踊を披露すると、観光客らが足を止めて写真を撮り、ビデオカメラを向けるなど関心を寄せていた。
 出席した北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「海外の人にもアイヌ文化を知ってもらい、北海道観光にも寄与できれば」と話していた。
http://www.tomamin.co.jp/2012c/c12012801.html

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街角:千歳・空港にアイヌコーナー /北海道

2012-01-29 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2012年1月28日 地方版

 北海道を訪れる外国人観光客にアイヌ文化を紹介・発信するための展示コーナーが27日、新千歳空港(千歳市)の国際線ターミナルの到着ロビーに設置された。財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構の主催で、アイヌ文様の伝統衣装(ルウンペ)やタペストリーなど14点が年間を通して飾られる。初日は白老町のアイヌ民族博物館による口琴(ムックリ)や古式舞踊の披露も行われ、台湾などの旅行客らが一緒に躍る姿もみられた。同機構の秋野茂樹事業課長は「これをきっかけに、アイヌ文化を世界に広げたい」と期待した。
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20120128ddlk01040287000c.html

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