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メノコイタ製作 長野修平さんとクラフト体験-白老

2018-11-11 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2018/11/10配信

長野さん(右)から手ほどきを受けながらメノコイタを製作する参加者たち
 白老町のポロトの森エコミュージアム推進協議会主催の「ネイチャークラフト作家 長野修平さんとクラフト体験」が7日、白老ふるさと2000年ポロトの森で行われた。札幌などから8人のモニターが参加し、長野さんから手ほどきを受けながら、アイヌ民族が使っていた「メノコイタ」と呼ばれるカッティングボードを製作した。
 今回のモニター体験では、苫小牧出身で現在は相模原市で自作アトリエNature Worksを主宰し、枝葉や海山の自然素材などで暮らしの道具を製作するネイチャークラフト作家として活動する長野さんを講師に招き、アイヌ文化を取り入れたクラフト体験を実施。
 最初に火の神など自然界の神々に祈りをささげるアイヌの伝統儀式の一部を体験し、早速、メノコイタを製作。用意されたシラカバの木を素材に、スウェーデンの国民が多く使用しているモーラナイフを使って下書きしたボードの形になるよう端を削り取ったり、ソースなどが入れられるくぼみを彫り込んだり、取っ手部分を削り取るなどして、ボードを完成させた。
 また、エゾシカの保存食作りも体験。前日に捕ったばかりのシカ肉を炭火の上でスモークにしたり、アイヌの伝統料理でもあるオハウに入れるなどして、シカ肉料理を味わった。
 札幌から参加した会社員の小森茜さん(25)は「たまたま仕事が休みだったので、以前から興味のあったクラフトに参加してみたが、とても楽しい。白老も初めてきたが、とても自然が素晴らしく、もうちょっとゆっくり過ごせたら良かった」と話していた。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/15054/

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太田昌国のコラム : 世界に影響を及ぼす、米国のいくつもの貌

2018-11-11 | 先住民族関連
レイバーネット 2018年11月10日(毎月10日) 第25回
 世界に影響を及ぼす、米国のいくつもの貌

 *選出された民主党の女性新議員たち(「デモクラシー・ナウ!」より)
 このしばらくの米国の政治・社会の状況からは、目が離せない。 日ごろから、選挙に過大な期待を寄せることはない。昨今の日本の選挙のように、社会を構成している人間の中で、その政治的・社会的・思想的識見から見ても、品性・人格から見ても、最悪の人物をわざわざ選んでいるのではないか――と思えるような事態が続いていて、国会にそれが如実に反映している現実を日々見せつけられていると、選挙に基づく代議制への不信は増すばかりとなる。私たちの心に忍び寄るシニシズム(冷笑主義)は、その直接的な結果だ。にもかかわらず、選挙が持つその限界性の中にも、一筋の光を見出すことも稀にある。
 今回の米国の中間選挙の結果は、その一例といえようか。民主党が勝ったとか、上下院の議員構成が「ねじれ」になったとかに注目しているのではない。2年前の大統領選挙でドナルド・トランプに勝利をもたらした一因は、対立候補=ヒラリー・クリントンのような超エリートたちによって支配されている政治の構造そのものに対する絶望と批判が深かったからだ。その民主党の内部から、女性、移民、先住民族、性的少数者、若者など、社会の中で制度的に「周縁化」されてきた社会層の声を反映させるであろう代議員が幾人も生まれ出た。共和党の頑強な地盤=テキサス州においても、保守強硬派の共和党テッド・クルーズに敗れたものの、ベト・オクールが肉薄した。ベトを「未来のオバマ」と呼ぶ人びとやメディアもあるが、既成の支配的なイメージになぞらえて新しい芽を摘むことはしたくない。私などは「未来のオバマ」と聞いただけで、他所の国で無人機やドローンによる無差別爆撃を自在に展開したり、「9・11テロの主犯」と裁判もなしに断定した人物を殺害する軍事作戦を他国に侵入して実施し、自分はホワイトハウスの一室でその様子を現場中継で観ていたり、プラハや広島で核兵器をめぐる空虚な演説をしてあたかも「平和の使徒」のようにふるまったりする、何の変哲もないありきたりの米国型政治家を連想してしまい、「夢」も「希望」も失せてしまう。新しい「代議員」たちが、見慣れた政治の光景をどこまで変えることができるか、リコール権を持つ草の根の民衆がそれをいかに支援・監視できるかに注目し続けたい。
 この中間選挙が行われた翌日の11月7日夜、ロサンゼルス近郊の町で、現在の米国を象徴する出来事が起こった。150人の人びとを集めて開かれていたカントリー・ミュージックのイベント会場のバーで、28歳の若者が銃を乱射し12人を殺害して、自らも自殺した。容疑者は元海兵隊員で、機関銃手だったという。2008年から13年まで海兵隊に所属し、10年11月から11年6月までアフガニスタンに派兵されていた。心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱えていたとも報道されている。18歳から23歳まで海兵隊に所属し、アフガニスタンに派兵されたのは20歳だったことに注目したい。社会のどこにでもいるごくありふれた青年が、かの海兵隊の、性差別と民族差別の言動を伴う集中的な軍事訓練を受けて、躊躇うことなく「敵」を撃つことのできる兵士に変貌したのは、心柔らかき20歳前後のことだった。除隊後市井の生活に戻った彼は、戦時に自らが行ない得た軍事的なふるまいに眩暈を覚え、苦しんだことだろう。海外派兵を終えた自衛隊員の自殺率が異常に高いという報告も思い出したい。米国の新しい「代議員」たちが、他所の土地で当たり前のように戦争をし続けて来た米国の恐るべき近現代史に向き合って、これを断ち切る動きに歩み出る時、米国政治の真の変革が始まるだろうと期待したい。
 ホンジュラスを中心に中央アメリカ諸国から出発し、現状で9,000人に及ぶという「移民キャラバン」は、今日もメキシコ国内を北上し、米国へ向かっていよう。これは、米国などの大国が力に任せて全世界に強要してきた新自由主義経済政策によって生きる手段を失った人びとが、事の因果の「因」に向かって移動していると捉えるべきだろう。とりわけホンジュラスの場合には、中道左派の政権を倒した2009年のクーデタを背後で操り、その後も「親米派」の政権を支え続けている米国の責任こそが問われるべきだろう。これについては、別な機会に詳論したい。
http://www.labornetjp.org/news/2018/ota1110

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米中間選挙にみる トランプ大統領の「予言の自己成就」

2018-11-11 | 先住民族関連
NEWSポストセブン 2018年11月10日 07:00
 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人やトピックスをピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、6日に投開票された米中間選挙を分析。
* * *
「今夜はとてつもない成功だ」
 トランプ大統領は6日、米国の中間選挙の結果を受け、下院の議席過半数を野党・民主党に奪還されたにもかかわらず、ツイッターでこうつぶやいた。
 上院は、トランプ大統領率いる共和党が過半数を取り議席を伸ばしたが、下院では民主党に負けた。今後の議会には「ねじれ状態」が起きるとみられる。にもかかわらず、トランプ大統領はこれを「成功」としたのだ。
 中間選挙は、大統領の任期4年の中間に行われる。大統領にとってはこれまでの2年間への信任投票であり、中間テスト的な意味合いがあるという。今回の結果は、合格点を取ったということらしい。
 会見でもトランプ大統領は、「完全な勝利に近かった」とコメント。ところが、「完全な」という強い言葉を用いたわりに声に力がない。声のトーンも低く、落ち着いた様子なのだ。「(ねじれ状態による)交渉や取引の点では、民主党とうまくやるチャンスがある」と、ちょっとだけ声に力が入るが、やはりトーンは低いまま。戦うより連帯や協力を求めなければならないという意識が、声のトーンを低くさせているようだった。
 ねじれ議会になれば、下院では大統領の疑惑の数々を追及し始めるだろう。会見でもトランプ大統領は、米CNNテレビの記者に不法移民問題やロシア疑惑について質問をぶつけられると、「そら来た」とばかりに顔をそむけた。記者の質問に斜に構え、「もう十分だ」と何度も質問を遮り、記者に「マイクを置け」と告げると指先で払いのけるような仕草を見せた。それでもマイクを離さない記者に苛立ち、一度演台から離れるとしぶしぶ記者が座った。これで終わりかと思いきや、大統領はしつこく記者を指差しながら非難したのだ。やられたらやり返す、絶対に自分は負けない、誰にも屈しないという大統領の本質が見えたシーンだ。
 だが、トランプ大統領の「成功」発言はあながち間違っていないように思う。議会がねじれ状態になったといっても、オバマ大統領の時もねじれていた。米国議会でねじれは珍しいことではない。また、下院の民主党では先住民族やイスラム教徒の女性議員らが初当選したことで、移民や同性愛問題に関する論戦が激しくなるだろう。反論が強まるほど世間の関心が高くなり、大統領にとっては自分の意見をはっきり言える機会が多くなったといえる。
 さらに、選挙期間中を振り返ると、共和党では異変が起きていた。候補者が相次いでトランプ大統領の過激な論調を真似る「トランプ化」が進んでいたのだ。共和党支持者の中でもトランプ大統領を支持する層は、より支持を強めたとも言われる。結果、トランプ大統領はこの中間選挙で、共和党内での勢力を益々強めることになった。
 加えて今回の選挙では、セレブたちが民主党の支持を表明し、投票に行くよう呼び掛けるという、民主党の「応援合戦」まで起きた。ハリウッド女優のシャリーズ・セロンが、電話で投票を呼び掛けるテレビ番組まであったというから驚きである。そんなこともあって中間選挙への関心は高く、過去最高の投票率になったようだ。良くも悪くも大統領は存在感を強めている。
 ここまで書いて、はた!と思った。もしかしてこれはトランプ流「予言の自己成就」ではないのか。予言の自己成就とは、経済学者のロバート・マートンが指摘した現象だ。たとえ誤った予言でも、人がその予言を信じ、それに基づいて行動すると、その予言が実現してしまうことをいう。
よく使われる例は銀行の取り付け騒ぎだが、マートンが事例として挙げた中には、「2国間の戦争」や「黒人排斥」などがある。2国間で戦争が避けられないと思い込むことにより、不安を抱いた2国が軍備を拡張した結果戦争が起きてしまう、白人が「黒人は問題を起こす」「黒人に雇用を奪われる」などと思い込み黒人を社会から締め出してしまう、といったことだ。トランプ大統領は、これまでにもこの現象をうまく使って世論を動かしてきた。
 トランプ大統領は就任演説で、「アメリカファースト」を掲げ、アメリカは再び強い国になると予言した。この予言の前提は、トランプ氏が大統領であることだ。大統領になった時から再選を目指している彼は、自分が再選され大統領を続けることでこの予言を自己成就できる。予言者の影響力が強いほど、予言は実現する可能性が高くなる。その意味で、存在感と影響力を誇示できた今回の選挙は大成功。
 トランプ支持者は、共和党、いや民主党支持者さえ意図せずに大統領の予言の自己成就に向けて動かされていたようだ。トランプ大統領おそるべし。
https://blogos.com/article/337748/

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高田屋嘉兵衛生誕250年へ向け催し 洲本で10日

2018-11-11 | アイヌ民族関連
神戸新聞NEXT2018/11/9 05:30

 淡路島(兵庫県)が生んだ江戸後期の偉人、高田屋嘉兵衛の生誕から来年で250年を迎えるのを前に、地元・洲本市五色町都志のウェルネスパーク五色で10日、音楽と食のイベント「みなひと音楽祭」が開かれる。企画したのは、島への移住者4人。人と人との間に垣根はないという嘉兵衛の信条「みな人ぞ」に、地元住民、移住者、島外住民の隔てなく手を取り合う社会実現の願いを託した。(西井由比子)
 佐用町出身で、厚生労働省の雇用拡大・人材育成事業をきっかけに5年前、島へ移住してきた会社員の坂本尚志さん(41)=洲本市=ら同世代の移住者4人が企画した。
 一介の船乗りから廻船商人として身を立て、北方航路を開拓した後、日露問題を民間外交で解決した高田屋嘉兵衛に皆心酔しているといい「人口減少、少子化で地域の祭りがなくなっていく中、嘉兵衛の旗印の下、人が集まる祭りを作りたかった」と坂本さん。
 イベントは、音楽と食を中心に構成。音楽は、国内外で活躍する和太鼓バンド「GOCOO」やアイヌの伝統音楽を取り入れた「OKI&HAKASE-SUN」、地元・五色から太鼓の「高田屋太鼓」、だんじり唄の「五色之姫」など16人・団体が出演。食は、島内で月に1回マルシェを開催している「Sodateteマーケット」などが60ブースを出店し、島内グルメや嘉兵衛ゆかりの北海道の物産などを並べる。
 企画した4人以外にも、移住者を中心に30人ほどの仲間たちがボランティアでイベント開催を手伝う。「私たちのエネルギーを、地元の人に感じてもらいたい。みんなで楽しめるイベントとして育てていきたい」と坂本さん。年に1回の定期開催を目指すという。
 午前10時~午後7時。午後3時からは嘉兵衛音頭を踊る予定。詳細はフェイスブック「みなひと音楽祭」の公式ページ。
https://www.kobe-np.co.jp/news/awaji/201811/0011802778.shtml

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