先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌと森林認証=山下智恵 /北海道

2018-11-12 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2018年11月11日 地方版
 住宅の建材や紙に使われる木材が、持続可能な管理をしている森林から伐採されたかなど、基準を満たした森林を認定する「森林認証制度」がある。その認証基準に近年、「先住民族の権利遵守(じゅんしゅ)」が加わった。
 国内に二つある認証団体「緑の循環認証会議」(SGEC/PEFC)と「FSCジャパン」がアイヌ民族の権利を念頭に、理念を示した規定や認証基準の改定を10月までに終えた。
 新たな基準に合致するためには、その土地のアイヌを利害関係者と認め、管理計画を説明する必要がある。ま…
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https://mainichi.jp/articles/20181111/ddl/k01/070/026000c

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『琉球 奪われた骨』 「研究」が踏みにじる尊厳

2018-11-12 | ウチナー・沖縄
琉球新報 2018年11月11日 11:50

書評
『琉球 奪われた骨 遺骨に刻まれた植民地主義』松島泰勝著 岩波書店・2592円
 本書は、研究者による琉球人遺骨持ち去りの歴史的本質を論じた重要な著作である。
 19世紀以来、欧米の研究者が世界中で先住民族の墓を掘り、遺骨を持ち去った。頭骨のサイズを測り「人種」の優劣を明らかにしようとしたのである。江戸時代末期には、英国人によるアイヌ墓地盗掘もあった。
 明治時代になると日本人学者が墓掘りを始めた。帝国大学医科大学(現東京大学医学部)の小金井良精や京都帝国大学の清野謙次である。また北海道大学は現在1千以上のアイヌ遺骨を保管している。
 琉球では、1929年1月、清野の流れを汲(く)む金関丈夫が今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓から琉球人遺骨を持ち去った。その後、奄美大島、喜界島、徳之島などからも数多くの遺骨が掘り出された。
 墓地は死者をとむらう神聖な場であり、遺骨は人びとにとって特別な存在である。しかし、研究者たちには単なる資料にすぎなかった。人々の意向とは別に遺骨は研究に供され続けた。
 その背後には近代国家による植民地統治がある。研究者たちは持ち帰った遺骨を計測して、あるときは「日本人」の優越を論じ、またあるときは日琉同祖論の根拠とした。研究が日本の琉球支配に便乗していた。
 近年、世界の先住民族は祖先の遺骨の返還を求めて立ちあがっている。2007年に国連で先住民族の権利宣言が採択され、遺骨への権利が明記された。アイヌ民族も、わずかとはいえ遺骨の再埋葬を実現した。
 遺骨を取りもどし自分たちのやり方で死者をとむらうことは、民族の自己決定への第一歩である。遺骨返還は人々が尊厳を取りもどすための運動と言える。
 しかし、「学知の植民地主義」は終わっていない。琉球人遺骨について問い合わせた著者に対して、保管する京都大学は一切の回答をこばんだ。「研究」がいまも人々の気持ちを踏みにじっている。
 伝わってくるのは、琉球人として、遺骨の返還と民族の自律を願う著者の切実な思いにほかならない。
(植木哲也・苫小牧駒澤大学)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 まつしま・やすかつ 1963年、石垣島生まれ。那覇高校、早稲田大学卒業後、同大大学院博士課程単位取得。経済学博士。現在、龍谷大学経済学部教授。
琉球 奪われた骨――遺骨に刻まれた植民地主義
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松島 泰勝
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ギャラリー:アマゾン、森の先住民の知られざる日常 写真20点

2018-11-12 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック 2018年11月12日

森林伐採などですみかを追われつつあるアマゾンの孤立部族たち。彼らの日常を、写真家チャーリー・ハミルトン・ジェームズ氏がカメラに収めた。
※ナショナル ジオグラフィック10月号特集「森を奪われるアマゾンの孤立部族」では、鉱山開発や森林伐採に追い込まれる先住民を紹介します。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/gallery/100700382/


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トランプ政権承認のパイプライン建設、米地裁が差し止め

2018-11-12 | 先住民族関連
AFP 2018年11月10日 5:59 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 カナダ 北米 ]
米連邦地裁判事は8日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権が進めていたカナダ産原油を米国に運ぶ「キーストーンXL(Keystone XL)パイプライン」の建設を差し止める決定を下した。トランプ政権が同計画に対する禁止を解除した説明が不十分だと指摘した。
 米モンタナ州のブライアン・モリス(Brian Morris)連邦地裁判事による差し止め決定は、トランプ大統領と石油産業に痛手となり、環境保護運動家や先住民グループに大きな勝利となった。
 トランプ氏は昨年の大統領就任直後に80億ドル(約9100億円)のパイプライン建設計画を承認。2015年、当時のバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は主に環境問題、とりわけ気候変動対策への米国の寄与を根拠に建設許可を却下していたが、トランプ政権は建設が雇用を生みインフラ開発を促すとしてこの決定を覆していた。
 今回の判断は暫定的なもので、建設計画が気候や文化資源、野生生物に与える影響について、政府にさらに徹底的な評価の実施を求めている。トランプ政権はこの決定について上訴できる。
 パイプラインはカナダ・アルバータ(Alberta)州のオイルサンド油田とテキサス州のメキシコ湾岸を結ぶもので、途中モンタナ州、サウスダコタ州、ネブラスカ州にある既存の油送施設、オクラホマ州を通過する。
 計画は加エネルギー企業トランスカナダ(TransCanada)が準備を進め、米側の着工は来年を予定していた。環境保護団体や先住民グループは計画中止を求め3月、同社と国務省を相手取り訴訟を起こしていた。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3197012?cx_part=topstory

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筆洗

2018-11-12 | 先住民族関連
東京新聞 2018年11月11日
 芥川龍之介は一年のうちで十一月、十二月が最も好きだったそうだ。仕事もその季節がはかどったらしく、「小説を書くうへに於(おい)ては、むしろ夏よりは十一月十二月もつと寒くなつても冬の方がいいやうだ」と書いている(『一番気乗(きのり)のする時』)▼だとすれば、今年の晩秋は龍之介の好みとはちがうかもしれない。全国的に平年より気温が高いらしい。夜はさすがに肌寒さも感じるが、日中は晩秋の装いでは、ちと暑苦しい▼北海道の平野部ではまだ初雪が観測されていないそうだ。立冬(七日)を過ぎても初雪が見られないのは一九九〇年以来二十八年ぶりで、そういえば、冬の訪れを告げる東京や大阪の木枯らし1号もまだである▼いつもの年なら、寒い日の合間に訪れる小春日和がありがたいものだが、今年はずっと小春日が続いているようで、やや不気味で落ち着かぬところもある▼小春日は英語で、「インディアン・サマー」。諸説あるがネーティブ・アメリカンが冬ごもりの仕事に精を出す日ということらしい。「インディアン・ギバー(先住民の贈答者)」と関係があるのではという説もある▼開拓者時代の白人の一方的な見方で、これで「後の返礼に期待して贈り物をくれる人」という意味になる。小春日はささやかなプレゼントで後にやはり寒さのお返しが待つのか。今週あたりから寒くなるという予報もある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018111102000166.html?ref=rank

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