先住民族関連ニュース

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イオマンテの記録映画を監督した 北村皆雄(きたむら・みなお)さん

2022-05-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞05/01 10:16

 道東の屈斜路湖を望む美幌峠で1986年、アイヌ民族がキタキツネのイオマンテ(霊送り)を営んだ。アイヌコタン(集落)の祭祀(さいし)を記録した映像に語りを加え、映画「チロンヌプカムイ イオマンテ」に仕上げた。「撮影したキツネのイオマンテは75年ぶり。作品にしておかないと、貴重な祭祀の姿がうずもれてしまうと思った」と振り返る。
 キタキツネやクマは、肉や毛皮を土産にして、神の国から人間の国に来るとアイヌ民族は考える。大切に育ててきた動物の頭蓋骨を飾り、土産のお返しに、歌や踊り、酒やイナウ(木幣)をささげる。こうして霊魂を神の国へ送る儀式がイオマンテだ。「神の国に戻ったキツネがもてなされた様子を語ると、仲間はうらやましがり、肉と毛皮を土産に人間の国を訪れたいと願う、と考えるのです」
 祭祀をつかさどったエカシ(長老)の故・日川善次郎さんが唱えた祈りの言葉を字幕にし、現代日本語訳を付けた。漫画「ゴールデンカムイ」の監修を務めたアイヌ語研究者の中川裕さんが2年かけて翻訳した。
 ツルやキツネに扮(ふん)した輪舞や狩猟の歌などが次々と披露される。「この歌と踊りがアイヌ民族の芸能の原点だと思う」
 映像人類学・民俗学を掲げ、アジアや沖縄などの宗教儀礼や習俗の記録映画を撮り続けてきた。完成までに長い時間をかけ、韓国の「冥界婚」の映画製作にも30年以上を費やした。「民俗の記録は古いものほど原形が残っている。時間の奥に眠っていたアイヌ民族の世界観を現在に引き出したと思う」。長野県出身、79歳。(共同)
◆「チロンヌプカムイ」の「プ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/676194

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東大生が本気でオススメする「読み応え十分の長編マンガ」ベスト3(一部)

2022-05-02 | アイヌ民族関連
SPA!5/1(日) 15:55
―[貧困東大生・布施川天馬]―
 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。
ゴールデンウィークにじっくり読みたい長編マンガ
 ついに待ちに待ったゴールデンウィークが訪れました! 皆さんはどこかに旅行する計画など立てたでしょうか?
 有給などを併用すれば、最大で10連休にもなる超大型の連休ですが、うれしくない人もいるかもしれません。
 休みと言っても、やることがなければ暇を持て余すだけ。とはいえ、どこかに旅行に行くにしても、どこだってきっと混んでいますし、そもそもこのご時世では感染リスクが怖くて難しいと考えている方もいることでしょう。
 10日間も休みがあるのに、結局家にこもっているだけという方も意外と多いのではないでしょうか。
大人になると長い作品を読むのは大変だけど…
 大手動画配信サイト「Netflix」は、こうした事態を見越してか、「10連休は本気でサボろう」という特別CMを作成していました。「10連休もあるんだから、撮りためたドラマ、観たかった映画、全部ネットフリックスで満喫して過ごそう!」というキャンペーンです。
 たしかに大人になるにつれて、中編~長編の作品に手を伸ばすのはだんだんと辛くなってきます。まだ大学生の僕も以前なら何十時間もゲームに没頭していましたが、あまり時間を取られたくないので、最近では長くても10時間程度でクリアできるようなゲームにしか手を出せていません。
 そこで、今回は年間に数百冊以上マンガを読んでいる僕から「10連休にぜひ読みたい長編名作マンガ作品」を3つオススメさせていただきたいと思います!

○『ゴールデンカムイ』
『ゴールデンカムイ』は、「アイヌが秘蔵していた黄金財宝」の行方をかけて、さまざまな人物が争う冒険活劇マンガです。
 主人公の杉元佐一は日露戦争帰りの軍人。それも「不死身の杉元」として名を馳せたほどの軍人でした。
 それがなぜ北海道で黄金を追っているのかといえば、これは史実にも関係してきます。
 平たく言えば、当時の日本は日露戦争に勝ったにもかかわらず、金欠になってしまったのです。20世紀初頭、日本は19世紀末の日清戦争に続き、ロシアとの戦争にも勝利したことで、国民の間には大きく戦勝ムードが漂っていました。
 しかし、これも表側のことであり、実情としてはまったく潤ってはいなかったのです。日清戦争では莫大な賠償金を受け取ることができたものの、日露戦争では賠償金がなく、領土(正確には領土を借りる権利)を得たのみだったので、財政的には非常にピンチに追い込まれてしまったのです。
 実際、こうした社会情勢により日比谷公園では焼き討ち事件が起きたほど。「日清戦争では儲かったから頑張ったのに!」という不満があったのでしょうか。
丹念な取材に基づいたアイヌ文化や北海道の描写
 さて、これで割を食うのは命がけで戦った兵隊たちです。近代的兵装を整え、欧米列強に名を連ねていた当時のロシア帝国に勝利するために、当時の日本軍も大変な被害を被ることになりました。
 文字通り、決死の覚悟で戦い続け、ギリギリのところでようやく手にした勝利だったのです。それにもかかわらず、まったく儲からない。そういった不満を抱えた兵たちの一部は、一獲千金を夢見て、北海道にて砂金採りに手を出しました。この物語の主人公である杉元も、そうした「夢見組」の一人だったのですね。
 本作の魅力は、綿密な取材に基づいたアイヌ文化や当時の北海道の描写。アクションパートも魅力的ではありますが、それ以上にアイヌの人々の暮らしぶりや考え方、文化の一端をうかがい知ることができるという点が非常に貴重かつ面白いのです。
 つい先日、最終話を迎えた『ゴールデンカムイ』ですが、この機会に手を出してみるのはいかがでしょうか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/64261b5956522b7702ebc67f7978cb6e0247369f?page=3

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『SPY×FAMILIY』アーニャ、『ゴールデンカムイ』アシリパ……漫画作品の魅力を決定づけた幼年キャラたち

2022-05-02 | アイヌ民族関連
リアルサウンド5/1(日) 10:34

『SPY×FAMILIY』アーニャ&『ゴールデンカムイ』アシリパ
 現在、アニメが好評放送中の人気スパイコミック『SPY×FAMILIY』。ロイド・フォージャーこと凄腕スパイの“黄昏”が、作戦のために築いた疑似的な家族の「娘」となる、超能力少女・アーニャの愛らしさに、世界中のファンが熱狂している。
 アーニャのように、幼年ゆえの純粋さや愛らしさ、あるいは決して豊富とは言えない人生経験とギャップのある性質で、作品の魅力を決定づけているキャラクターは多く存在する。今回はそんな人気キャタクターたちを振り返ってみたい。
■『SPY×FAMILIY』アーニャ
 上述の通り、壮大な作戦により凄腕スパイ・黄昏の娘となったアーニャ。ある期間の実験体として育てられ、孤児院で生活をするというバックグラウンドを持つが、「スパイ」の父と「殺し屋」の母という、新たな家庭環境をエキサイティングなものだと捉え、積極的に楽しむ天真爛漫さが魅力だ。彼女がシリアスなキャラクターだったら、『SPY×FAMILIY』のコメディーと興奮/感動の絶妙なバランスは成り立たないだろう。
 序盤で心に残るシーンは、原作の第4話(MISSION:4)。黄昏が遂行を目指すミッションの標的となる要人に近づくため、その息子が通うイーデン校の入学面接に訪れた、フォージャー家の3人。同校の飼育舎から動物たちが逃げ出し、会場がパニック状態になるというハプニングが起こってしまうが、アーニャは超能力を使い、怯えて暴走していた牛に「だいじょうぶます こわくない」と声をかけ、この問題を解決する。
 丁寧語もあやふやで、決して器用ではないが、重要な局面ではいつでも真剣に、誰よりも優しい解決策を見出すアーニャ。普段の天然っぷりとのギャップも楽しいが、だからこそ、ミッションの遂行を第一に考える凄腕スパイが愛情を持ち、時に利害を超えた「家族」としての行動をとることにも説得力が生まれている。良質な「スパイもの」であるだけでなく、本作が「家族もの」であり、「コメディ」であることに大きく寄与しているのが、やはりアーニャの存在だと言えるだろう。
■『ゴールデンカムイ』アシリパ
 先日惜しまれながら最終回を迎え、実写映画化も発表された人気作『ゴールデンカムイ』に登場するのは、羆に襲われていた主人公・杉元佐一を助けたアイヌの少女・アシリパだ(※正式表記は「リ」が小文字)。
 漫画作品の幼年キャラとして非常に珍しいのが、主人公からも、そして読者からもある種の敬意を集め、「アシリパさん」と呼ばれているところ。大自然と共に生きる知識と技術を持ち、作中の誰よりもたくましく、変顔も決まった新たなヒロインとして縦横無尽に活躍している。
 最終回を迎えたタイミングで通読する読者も多いタイミングで、細かなエピソードのネタバレは控えるが、伝統を重んじながらその思考は合理的で、目的を共にする杉元を支えるため、覚悟を決めていく姿がなんとも凛々しい。悲しい過去を含めた生い立ち、料理など新しい文化に対する反応、“下ネタ”に対する感受性など、さまざまな側面から、「子ども」であることと、必ずしもその年齢に似つかわしいとは言えない成熟した人格がうまく両立しており、このアシリパさん抜きにして、『ゴールデンカムイ』のここまでの人気は考えづらいところだ。
■『ばらかもん』琴石なる
 将来を嘱望される若手書道家ながら、感情に任せて問題行動を起こしてしまい、人間として大切なものを学ぶべく、自然豊かな長崎県・五島列島に移住してきた、主人公の半田清舟。そこで出会う少女が、半田と対照的に快活で人懐っこく、物おじしない性格の琴石なるだ。
 その無邪気さ、自由奔放さが、意固地になっていた半田の気持ちを溶かしていく一方で、核心を突く言葉が多いのも魅力だ。夕暮れ時、防波堤に登ったなるが投げかけた「先生(半田)も早く来い この壁を越えなきゃ何も見えないぞ」という言葉は、頭でっかちでチャレンジする気を失っていた半田の心に突き刺さっている。人の心に自然と入り込み、忘れていたこと、あるいはわかった気になっていた大切なことをリマインドさせるのは、大人のキャラクターにはなかなかできないことかもしれない。
 このように、無邪気さと人生の核心を突く感性を持ち合わせ、その愛らしさも含めて、作品の魅力を決定づけてきた幼年キャラたち。その魅力を失わずに成長を重ねていくのか、それとも……と、作品に描かれない“その後”を想像するのも一興だ。漫画好きの皆さんが推すのは、いったいどんなキャラクターだろうか。
向原康太
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a93ba79d7acb48071acb4172533240a68bf4a9b

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今月の読みたい本!【5月】アイヌの美術、ホッパー、エコロジー、演劇、坂田阿希子×皆川明の料理本など(一部)

2022-05-02 | アイヌ民族関連
Art Beat News2022年5月1日
アート、映画、デザイン、建築、カルチャーなどに関するおすすめの新刊を毎月紹介。
『もっと知りたいアイヌの美術』
山崎幸治 著  
東京美術 2000円+税 3月30日発売

「第1部 アイヌ民族の歴史」「第2部 アイヌ民族の美術」から成る本書は、アイヌ民族が日々のくらしのなかで制作し使ってきた「もの」を通して、その造形をみつめ直す入門書。アイヌ絵や蝦夷細工、歌と踊りといった口承文芸から木彫りの熊、民藝運動とのかかわりまで、様々な美術・道具を図版とともに紹介。著書は先住民族の展示、アイヌ工芸の振興、海外アイヌ・コレクションについても研究を行う、北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授。
https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/books-2022-05-01

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