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美幌博物館保管のクマ木彫、藤戸竹喜さん作と判明 30代頃の作品か 常設展示始まる

2022-05-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞05/20 18:38

藤戸竹喜さんの作品と分かり、常設展示が始まったクマの木彫。後方は松田真莉子学芸員
 【美幌】美幌博物館(美禽)に20年近く前に寄贈されたものの、公開されることなく収蔵庫にひっそり保管されていたクマの木彫が、美幌出身でアイヌ民族の彫刻家藤戸竹喜(たけき)さん(1934~2018年)の作品と分かり、同博物館で常設展示が始まった。藤戸さんの30代の頃の作品と推測され、博物館は「これからも大切に保管したい。多くの人に見に来てほしい」としている。
 木彫は幅42センチ、奥行き27センチ、高さ37センチ、重さ5・7キロ。素材は道内産のクルミ、エンジュ、イチイのいずれかとみられる。作品名は不詳。2頭の子グマがサケを奪い合い、隣で親グマが周囲を警戒、威嚇している様子が彫られている。
 美幌出身で、東京都町田市で画商を営んでいた三木崇生(たかお)さん(故人)が03年、作者不詳のものを含む約150体の木彫作品とともに寄贈した。
 作品の底部に「藤戸竹喜」と彫られているが、多くの作品の中に紛れて、収蔵庫で眠っていた。同博物館に今年4月に着任した松田真莉子学芸員が台帳整理の際、藤戸作品であることをあらためて確認した。
 松田学芸員によると、藤戸作品の特徴はクマの毛の細かい表現や豊かな表情、そして物語性にあるという。ただ、この作品は晩年の頃と比べると毛並みは荒削りで、素材の木には晩年の作品にない黒い塗装が施されている。
 藤戸さんの妻茂子さん=釧路市阿寒町在住=に確認してもらい、「(藤戸さんの作風が定着する前の)30代の作品で間違いない」との見解を得たという。松田学芸員は「美幌出身であり、北海道を代表する世界的作家。民芸品を芸術品にまで高めた功績は大きい」と話し、広く鑑賞を呼びかけている。
 月曜休館。常設展示は一般300円、高校生以下や町内居住の65歳以上、障害者とその付添人はいずれも入場無料。(青山秀行)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/683365

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漫画家協会賞にゴールデンカムイ 「アイヌ文化を取り込んだ」

2022-05-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞05/20 17:44

「ゴールデンカムイ」((C)野田サトル/集英社)
 日本漫画家協会は20日、第51回日本漫画家協会賞のコミック部門の大賞に野田サトルさんの「ゴールデンカムイ」(集英社)、カーツーン部門の大賞に塵芥居士さんの「丁寧な暮らしをする餓鬼」(KADOKAWA)が決まったと発表した。賞金は各50万円。
 選考委員会は「ゴールデンカムイ」を「漫画ではほとんど描かれることのなかったアイヌ文化を、エンターテインメントとして真摯に作品世界に取り込み、広く関心を集めた」と評価した。
 さらなる発展が期待される作家や作品に贈る鳥取県協力の「まんが王国とっとり賞」はタイザン5(ふぁいぶ)さんの「タコピーの原罪」(集英社)、漫画界に貢献した団体や個人に贈る高知県協力の「まんが王国・土佐賞」は坂井せいごうさんの1こま漫画「渡る世間は面白い」(南日本新聞開発センター)に決まった。賞金は各20万円。
 文部科学大臣賞は、昨年死去したさいとう・たかをさんと、さいとう・プロダクションに決まった。劇画を普及させ、制作の分業システムを開発した功績をたたえた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/683327

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「知里幸恵の生き方知って」 東川で映画製作発表 主演女優ら抱負

2022-05-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞05/20 05:00

製作発表会に出席した菅原監督(右から3人目)と主演の吉田さん(同2人目)(西野正史撮影)=東川町の「せんとぴゅあ2」
 【東川】上川管内東川町は19日、明治・大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(1903~22年)の生涯を題材にした映画の製作発表会を町内で開いた。作品のタイトルは「カムイのうた」で、主人公のテル役には若手女優の吉田美月喜(みづき)さん(19)を起用する。
 吉田さんは東京都出身。2018年にテレビCMでデビューし、ドラマ「ドラゴン桜」や短編映画などに出演した。製作発表会で「知里さんの人生や考え方を学び、自分がテルとしてどう生きていくかを考えながら演じていきたい」と話した。
 菅原浩志監督は「知里さんの生き方を知ってもらう映画にするため、知里さんの魂を引き継いで演じてほしい」と述べた。テルに思いを寄せるアイヌ民族の青年は若手俳優の望月歩さんが演じる。俳優加藤雅也さんや、歌手で女優の島田歌穂さんらも出演する。
 作品の製作には旭川アイヌ協議会(川村久恵会長)が協力、北海学園大の藤村久和名誉教授がアイヌ語とアイヌ文化の監修を務める。
 撮影は7月7日から8月中旬ごろと、来年1、2月に町内のほか札幌や旭川など全道各地で行う。同10月に公開を予定している。(和泉優大)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/683015

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吉田美月喜、映画『カムイのうた』主演決定!アイヌ文化継承者の思い伝える

2022-05-21 | アイヌ民族関連
ザテレビジョン5/20(金) 12:45配信

「カムイのうた」に主演する吉田美月喜
1903年に生まれ、19歳の若さで亡くなったアイヌ文化伝承者・知里幸恵(ちり・ゆきえ)さんをモデルにした映画『カムイのうた』(2023年秋劇場公開予定)で、主人公のテルを19歳の女優・吉田美月喜が演じることが発表された。5月19日に北海道「写真の町」東川町にて同作の制作発表会が行われ、主演を務める吉田が登壇した。
映画『カムイのうた』のモデルである知里さんは、アイヌの血を引く女性。失われつつあったアイヌの伝統文化(口承叙事詩”ユカㇻ”)を日本語に訳した「アイヌ神謡集」を書き上げた。
彼女の業績はアイヌ民族の人々に大きな自信と誇りを与えた。映画『カムイのうた』は、彼女の生きた姿をモチーフに、明治・大正期、土地や生活を奪われ消滅の危機に瀕していたアイヌ民族の生き様や伝統・文化を、雄大な北海道の自然の中に描き出す物語を当時の資料を元に、北海道東川町の協力のもと、オール北海道ロケで作り上げていく。
■吉田美月喜、知里さんは「素敵な考え方を持った女性」
制作発表会に登壇した吉田は「この映画の話を聞くまで、アイヌ文化やアイヌの方々の知識はあまりありませんでしたが、この映画のためにアイヌ文化を学び、例えば『もの一つひとつに神様が宿っている』という考え方や、『大切な自然の中で共に生かされている』というアイヌ民族の考え方が、今私たちが現代を生きていく中でとても大切な考え方なんじゃないかな、ということを感じています。
また、最近私自身 19 歳になりました。知里幸恵さんが同じ 19 歳の時に『アイヌ神謡集』を書かれたということを知り、とても大人で、素敵な考え方をもった女性だったんだなと感じています。そんな知里幸恵さんがどういう気持ちでこの本を書き上げて生きていったのかを、映画を通してみなさまに伝えていけたらよいなと思っています。
監督をはじめ、この映画の制作に関わる方々の強い熱い思いを感じているので、しっかりと背
負って撮影に挑んでいきたいと思っています」と語った。
■吉田美月喜とは?「ドラゴン桜」で話題
昨年4月期の「ドラゴン桜」で平手友梨奈演じる岩崎楓のバドミントンのペア・清野利恵役を演じ、視聴者から「目の演技がすごい」「迫真の演技」との声が上がるなど注目を浴びた吉田。Netflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」では、“今際の国”に放り込まれた女子高生役を務めた。同作は話題を呼び、日本の総合トップ10でたびたび1位を獲得したほか、Netflix世界ランキングで5位を記録し、“もっとも世界に見られた日本発の実写オリジナル作品”といわれる反響を得た。
そのほか、オムニバス映画プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS Season1」の一篇『Petto』で主演を務めたほか、「ヤマダデンキ」や「日清オイリオ」、「午後の紅茶」など広告にも出演し、活躍の場を広げている。映画『カムイのうた』での新たなチャレンジにも注目したい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8115bf28ba9e57273355c298efab25a15d0ab74e

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アイヌ文化伝承に重点 日高管内 政策交付金7町総額6億2388万円

2022-05-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞05/20 05:00

アイヌ文化の担い手育成拠点としても使われる平取町の「イオル文化交流センター」
 内閣府が4月に発表した本年度のアイヌ政策推進交付金は道内33市町と道外1市に総額24億2406万円が割り振られ、アイヌ文化が色濃く残る日高管内7町には4分の1超の計6億2388万円が配分された。管内最高額の2億7831万円の平取町ではアイヌ文化の伝承者育成施設の整備が進み、2億2975万円の新ひだか町でも施設改修などが行われる。各町の主な事業を紹介する。
■「イオルセンター」年内供用 平取
 平取町は本年度、22事業が交付対象。うち二風谷で工芸などアイヌ文化の担い手を育成する拠点「イオル文化交流センター」整備に5429万円が決まった。交流スペースや研修室などを備え、延べ556平方メートル。昨夏から建設工事が始まり、今年2月中旬に建物が完成。駐車場整備などを11月末までに終え、年内の供用開始を目指す。
 また、二風谷地区の資料館や博物館、民芸店などが並ぶ「匠(たくみ)の道」に沿って、新たに四つの工房を整備する実施設計を行う。工房ではアットゥシ(樹皮の布)や木彫の工芸家らが活動予定で、来年度に着工し年度内完成を目指す。
 アイヌ施策推進課の木下正人課長は「アイヌ文化の理解促進につながる取り組みを進めたい」と話す。
■シャクシャイン記念館改修完了 新ひだか 
 新ひだか町は3事業が対象。真歌公園内の複数の施設を改修・新築して整備するアイヌ文化拠点空間整備事業のうち、本年度は交付金を活用してシャクシャイン記念館の改修を完了させる。来年度以降に周辺施設整備も進め、25年4月開業を目指す。
 このほか老朽化した川合生活館と西川生活館を集約し、アイヌ文化活動などを行う場「川合西川生活館(仮称)」の建設に着工し、年度内に完成予定。
 新冠町では、昨年から町高江の判官館森林公園で建設が進む多機能型交流施設「ポロシリ生活館」の外構工事などに6162万円が交付される。8月いっぱいでの完成を見込み、9月にイチャルパ(先祖供養の儀式)を実施予定。
 儀式を行ういろりの間や、アイヌ民族の衣装や民具の展示コーナーなどを備え、町民生活課の谷藤聡課長は「学習会や文化交流も積極的に開き、町民らがアイヌ文化を身近に感じられる場にしたい」と話す。
 本年度で町制施行70周年の様似町は、記念事業として行うアイヌ民族関連のイベントなど5事業で1980万円。新規事業では、アイヌ民族の弦楽器「トンコリ」の演奏家によるコンサートを開催する。
 継続事業は、昨年度に制作した地域にまつわるアイヌ民族の伝承を紹介するアニメを活用し、絵本や紙芝居を作成する。そのほか、大正期から昭和期にアイヌ民族の児童教育に携わった熊崎直平氏(故人)の資料整理も進める。
 本年度、新たに交付金の対象に選ばれた日高町は、富川生活館の増築やアイヌ文化施設を巡る町民向け研修会の開催など5事業に1889万円が交付される。アイヌ文様を施した町内循環型のラッピングバス運行に向け、バスの利用実態調査やルート検討も行う。町住民生活課の担当者は「町民がアイヌ文化に触れる機会を増やし、文化の担い手確保や保存・伝承の促進につなげたい」と話した。
 浦河町は3事業で1484万円。新規ではアイヌ文化を伝承するための資料として映像の制作を進める。浦河アイヌ協会などと協力し、祭祀(さいし)や古式舞踊、料理、手工芸、木彫などで可能なものを選択し、映像を記録する。町は「高齢化で担い手が少なくなる中、しっかり後世に文化を残したい」としている。
 えりも町は2事業で64万円。江戸幕府が開削した「猿留(さるる)山道」で、アイヌ語の地名を学びながら散策するイベントを実施し、老朽化した歌別生活館などの修繕や備品の更新も行う。(杉崎萌、横田望、和田樹)
※「アットゥシ」のシ、「イチャルパ」の「ル」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/682890

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<私のなかの歴史・小泉敏夫さん>故郷の四島を見つめて(2)色丹島 高山植物や捕鯨船に夢中 =千島歯舞諸島居住者連盟理事長

2022-05-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞05/19 16:00

チングルマが咲く草原で大野笑三先生(右端)と小学生のころの僕(左から2人目)。島で撮った写真はほとんど残っていません
 シコタンハコベ、シコタンソウ、チングルマ-。小学生のころ、故郷の色丹島で覚えた高山植物の名前です。自然が豊かで、本当にきれいな島でした。ビザなし交流や北方墓参でほかの島も行きましたが、やっぱり色丹が一番です。元島民はみんな自分の生まれた島が一番だと言いますが、こればかりは譲れませんね。
 <こいずみ・としお>1923年(大正12年)、色丹島生まれ。44年に東京高等獣医学校(現・日大生物資源科学部獣医学科)を卒業。49年に根室支庁入りし、根室家畜保健衛生所長などとして牛の流産の原因とされる「ブルセラ病」撲滅に力を注いだ。85年に千島連盟理事に就任、92年から16年間、理事長として北方領土返還運動を引っ張っている。2005年に旭日小綬章を受章。札幌市在住。85歳。※08年8月14日夕刊に掲載
 僕が生まれたのは、色丹村斜古丹(しゃこたん)17番地。今も本籍地はこの住所です。当時、島に正式な産婆さんはいなくて、僕は大橋タメさんという、千島に住むアイヌ民族であるクリール人の女性が取り上げてくれたそうです。家は色丹尋常小学校のすぐ裏で、商店をやっていました。酒から米、みそ、しょうゆなど何でも売っていて、結構、繁盛していたと思います。村役場や郵便局も近く便利な場所でしたが、これが災いし、旧ソ連軍が入ってきた時には真っ先に接収されてしまいました。
 小学生のころは、とにかく遊び回ったなあ。高山植物は小学校の校長先生だった大野笑三さんが教えてくれたんです。島の植物を熱心に研究した人で、「南千島色丹島誌」という本も出しています。土日になると、植物採集の道具と弁当を持って先生と一緒に島中を歩きました。先生の奥さんが採集した植物を押し花にして、きれいに標本を作っていたのを覚えています。標本の一部は今も残っていて、戦前の貴重な資料として評価されているようですよ。
 よくお使いにも行かされました。一番嫌だったのが漁師の家。必ずお土産をよこすんです。足が1メートルもあるタラバガニや大きなタラをくれる。そうそう、斜古丹には捕鯨会社もあって、そこにもよく行かされた。ここでも「お母さんに持ってけ」と、5キロぐらいある鯨肉の塊をくれるんです。棒に縄で縛り、友達と担いで運ぶんですが、重くて重くて。家に届けるまで遊べないし、えらい目に遭いました。親は喜んでいたんでしょうが、こっちはお礼も言わず、しぶしぶ受け取ってきたもんです。
 鯨は本当によく食べました。僕は、自分は鯨肉で大きくなったと思っています。色丹島だけで年間100頭以上は揚がっていたなあ。捕鯨船は仕留めた鯨を船の横に引っかけて戻ってくるから、船が傾いている時は「今日のは大きいぞ」って、みんなで見に行くんです。青竜刀のような大きな包丁であっという間に解体するんですよ。この作業が見たくて、捕鯨船の汽笛が聞こえたら、すぐに走って見に行きました。
 小学校を出た後は、親せきの家に居候をしながら根室の学校に通いました。花咲尋常高等小学校に1年行き、根室高校の前身の根室商業学校に入学し直しました。島に比べたら、根室は大都会でしたよ。島は舗装道路がなかった。根室では馬がてい鉄をつけて道路をぱかぱかと歩くのが珍しく、ずっと眺めていました。
 それでも休みには島に帰りました。島全体がわが家みたいなもんですから、やっぱり帰りたい。島では「小泉」なんて呼ばれたことはなかった。みんな「敏夫ちゃん」でした。今でも年上の人には「敏夫ちゃん」って呼ばれることもあります。えっ? そりゃあ、恥ずかしいですよ。(聞き手・小林宏彰)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/681334

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“アイヌ工芸を多くの人に” 白老町にチャレンジショップ開店

2022-05-21 | アイヌ民族関連
NHK05月19日 19時09分

白老町でアイヌの人たち作った工芸品などを集めた店が、町が企画したチャレンジショップとして出店しました。
この店は白老町が販売スペースを用意し出店者を募集したチャレンジショップとしてJR白老駅の近くに先月、オープンしました。
店内にはアイヌ文様を施したバッグや木彫りのストラップなどが数多く並んでいます。
店には15人の作り手たちが様々な品を納めているということで、このうち山崎シマ子さん(81)は自らのルーツであるアイヌ伝統の刺しゅうを施したはんてんなどを製作し、納めています。
山崎さんは作った工芸品を地元で販売する場所が少なく新たなチャレンジショップに期待しているということで、「作ったものは見てもらったり買ってもらったりするのが一番で、店が出来たのはありがたいことです」と話していました。
チャレンジショップを開いた盛悦子さんは「こうした店から伝統の工芸品が広がっていくことはアイヌの人たちにも町の観光にとってもいいことだと思います」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220519/7000046642.html

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台湾全土の家族の物語を集めて1本の映画に 世界共通の人権の価値を示す

2022-05-21 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾5/20(金) 11:12

ドキュメンタリー映画「給阿媽的一封信」(A Letter to A'ma)の特別上映会に出席したチェン・ホイリン監督(右手前)=天馬行空提供
(台北中央社)台湾全土の家族の物語を集めて民族の多元的な姿をひもといたドキュメンタリー映画「給阿媽的一封信」(A Letter to A'ma)の特別上映会が17日、台北市内で行われた。チェン・ホイリン(陳慧齢)監督は、作品中に反映されているのは貴重で普遍的な人権の価値だとし、「台湾の物語をきちんと伝えることは、世界に貢献するということ」だと語った。
かつて高校の美術教員だったチェン監督は映画を学ぶためにフランスに留学。帰国後、亡くなった祖母に思いをはせると、あいまいな家族の記憶に直面しただけでなく、国家の歴史が断裂している問題にも気付いた。そこで、台湾の若者に祖父母にインタビューしてもらい、肖像画を書いてもらうことにした。同作は10年に及ぶこのプロジェクトの集大成となるもので、プロジェクトには17県市の教師150人余り、生徒1万2000人以上が参加した。
作品には、満州国から命からがら逃げてきた客家の運転手や台湾に根を下ろしたものの故郷が忘れられない退役軍人、日本の軍官との出会いを振り返る台湾原住民(先住民)族パイワン族の女性など、異なる背景を持つ人々が登場する。
チェン監督は、外国人は台湾における藍(国民党)と緑(民進党)の政治的対立の歴史的背景を知る必要はないとしつつ、クラスメートの祖父が第2次世界大戦中、異なる陣営で戦っていたことを知れば、現在の台湾社会に生じうるアイデンティティーの相違を推測することができると語った。
同作は台湾で20日に公開される。(王心妤/編集:名切千絵)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4f48dbd4034b866843fc4ce3471e9ded8165f50

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【ニュージーランド】政治と芸術が融合した首都~ウエリントン~

2022-05-21 | 先住民族関連
エキサイトニュース2022年5月20日 成功する留学
観光での渡航が可能になったニュージーランドのご紹介、第二弾!前回のオークランドに引き続き、今回はウェリントンをご紹介します。
ニュージーランドの首都であるウエリントンはどんな街なのでしょうか?
実はニュージーランドの首都
ニュージーランドで一番人口の多い都市がオークランドなので、オークランドが首都だと思っておられる方もいるかもしれませんが、実は「ウエリントン」が首都です。
北島南端部に位置し、丘陵地帯に囲まれた緑豊かな都市です。人口は約21万人で、ニュージーランドでにはオークランドに次いで人口が多い都市となります。
ウエリントンってどんな街?
ウエリントンは「芸術と文化の魅力があふれた首都」とも表現されます。
政治の中心地として官公庁街があり落ち着いた雰囲気がある一方、映画・芸術の街としても知られているのです。
なぜ映画の街といわれるのか、それはウエリントンは「ロード・オブ・ザ・リング」で知られる映画監督ピーター・ジャクソンの出身地で彼の映画製作会社の本拠地があるからです。
ウエリントンには映画製作にかかわる会社やデザイン会社、配給会社などがたくさん集まっているため映画の街としても認知されるようになりました。
ウエリントンはカフェの街
ウエリントンにはおしゃれでおいしいカフェやレストランがたくさんあります。世界中の料理を食べることができるレストランが立ち並び、おいしいコーヒーを楽しむことができるカフェも充実しています。
ニュージーランドでは世界的なコーヒーチェーン店より個人オーナーのカフェがとても多く、オーナーのこだわりのコーヒーを飲むことができるのですが、ウエリントンはそのカフェの数が多いことも知られています。カフェによって違う楽しみを見つけることができるのでカフェ巡りが好きな方にもぴったりです!
ウエリントンでおすすめの場所
ヴィクトリア山の展望台
街を一望できる場所ならヴィクトリア山の展望台はいかがでしょうか?
お天気の良い日に散歩がてら歩いていくのもおすすめです!ゆっくりのんびり過ごすことができ、リフレッシュにもぴったりです。
ニュージーランド国立博物館 テ・パパ・トンガレワ
ウエリントンのウォーターフロントに建つこの国立博物館は、観光客も多く訪れる観光スポットです。
ニュージーランドの歴史や先住民族マオリの文化などが紹介されていて見どころが満載です。せっかくウエリントンに行ったら、じっくりニュージーランドの歴史に触れて過ごすのもおすすめです。
まとめ
ニュージーランド留学の際は、ぜひウエリントンを訪れて、政治と芸術がバランスよく混在する街を堪能してみてください。成功する留学ではニュージーランドへのご留学のご相談を承っています。ご検討の際はぜひ無料の留学相談をご利用ください。
https://www.excite.co.jp/news/article/StudyAbroad_006492/

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縄文人を尋ねて」泉山元・堀井裕子二人展 青森県

2022-05-21 | アイヌ民族関連
青森テレビ5/20(金) 12:08配信

北海道・北東北の縄文遺跡群の世界文化遺産登録を記念し、縄文時代の人たちの生活や精神性に思いを馳せた写真展が青森市で始まりました。
青森県立美術館で20日始まった写真展「縄文人を尋ねて」は、三八五流通社長の泉山元さんと横浜製作所CEOの堀井裕子さんの2人が2017年に出版した写真集の作品と、追加撮影した作品の中から計400点以上を展示しています。
泉山さんが撮影した岩手県一戸町の御所野遺跡は、縄文人が食糧としていたクリが転がる1枚に縄文の原風景を感じさせます。そして堀井さんは北の大地で独自に発展していったアイヌ民族の「祈り」をテーマに、自然への感謝や畏怖、利他愛を切り取っています。
写真展「縄文人を尋ねて」は青森県立美術館で6月19日まで開かれています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cd79689b96408274a5f3d1057ac0dbfbbf07ca2

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『ゴールデンカムイ』のキャラは各分野のプロだらけ!変態・バカでもここぞで大活躍

2022-05-21 | アイヌ民族関連
マグミクス5/20(金) 19:10配信
アシリパさんの狩猟グルメは驚きだらけ
 約8年に渡る連載が完結しても、まだまだ注目を集めるマンガ『ゴールデンカムイ』。人気の理由には、キャラの濃すぎる登場人物たち、緊迫のストーリー、絶妙なギャグシーン、なぜかムンムンな男の色気などさまざまありますが……登場人物たちがみんな、「何かしらのプロフェッショナル」というのも大きな魅力ではないでしょうか?一芸に秀でた人が見せる技は美しいものです。今回は、そんな彼らのプロぶりを振り返ります。
●アシリパさんは狩猟グルメのプロ!
 アイヌの少女アシリパ(リは小文字)は、父・ウイルクから狩猟やサバイバル技術を教え込まれたため、野性動物たちに立ち向かい、大自然で生き抜く術に長けています。なかでも、食にどん欲なアシリパの獲物の食べ方はまさにプロフェッショナル。どの動物をどう食べればおいしいかを熟知しており、『ゴールデンカムイ』の狩猟グルメ部門を一手に担っています。
 たとえばリスやイセボ(ウサギ)のような小動物は、皮を剥いて骨ごとミンチ状に叩く、「チタタプ(プは小文字)」という料理にしますが、その手際はお見事!皮などは、切れ目を入れたら服を脱がすようにつるんと剥いてしまいます。チタタプはアイヌの伝統では本来、生で食べるものだそうですが、相棒である杉元のために、食べやすいオハウ(汁物)にしてくれるという臨機応変なシェフぶりも披露。さらにカワウソの場合は皮下の脂がおいしいので、肉の方に脂を残すように皮を剥ぐのがポイントで、これも熟練の技で処理しています。ちなみに好物は、塩をかけた生の脳みそだそうです。杉元も白石も尾形も、脳みそで餌づけされました。
 もちろんアシリパは小動物だけではなく、大物も果敢に攻めます。翼を広げると2メートル半にもなるオオワシを、「おらあーーっ」のかけ声で組み伏せ、首の骨を折って仕留めたら、足まで煮て食べました。また、自分の身体より大きいトッカリ(アザラシ)は、棍棒で殴り殺して鮮やかな手つきでさばき、内臓ごと煮込み料理に。
 ところでアシリパは、肉の味を倍増させるというプクサキナ(ニリンソウ)を乾物にして常に携行しているのですが、アザラシ料理を作る時、使い切っていたことに気づくとこの世の終わりのように落ち込んでいました。いかに食にどん欲かが分かるエピソードです。
 他にもウミガメのオハウ、鹿の生の肝臓、シマフクロウの生の心臓、シマフクロウの気管と舌と脳みそのチタタプなどなど……アシリパが振る舞う狩猟グルメはページをめくる楽しみとなっていました。
家永の意外な活躍で杉元が生存!
●脱獄のプロ!白石由竹
 おちゃらけ担当で、普段は杉元やアシリパから「役立たず」呼ばわりされている白石も、脱獄に関しては右に出る者のいない「脱獄王」です。もともと、自在に関節を外すことができ、頭さえ通ればどこでも抜けられるという特異体質だった白石ですが、さらに脱獄テクを磨いた背景には、ある執念がありました。囚人仲間の熊岸長庵(彼も贋作・偽札作りのプロです)に絵を描いてもらったシスター宮沢に、恋をしてしまったのです。シスターは全国の監獄で奉仕活動をしていると知り、ひと目会いたいと焦がれた白石は、様々な監獄に入れられては脱獄を繰り返しました。
 身体の内外にカミソリ、弾丸、クギなどの脱走道具を隠し持ち、脱獄のためならハンガーストライキのふりをして痩せることもなんのその、便所の穴から抜け出す(つまり汚物まみれになる)ことも厭いません。どんな監獄でも抜け出すことから、いつしか「脱獄王」の異名をとるまでになったのです(そして全国の看守に顔を覚えられました)。
 脱獄を繰り返したことで、監獄の構造上のポイント、監視体制や看守の心理なども熟知している白石は、網走監獄侵入大作戦を立案し、杉元に「シライシ…やっぱすげえや 脱帽だ」とまで言わせました。役立たず返上の瞬間です。その後もバカ、戦力外扱いされながらも、端々で優秀で優しい気づかいもできる男であることが描かれていました。
●革(皮)加工のプロ!江渡貝弥作
 作品中の変態度では、間違いなくトップクラスの剥製職人・江渡貝弥作。なにしろ、実の母も含む人間の剥製と暮らして会話していたり、人間の皮を使った超絶的センスの衣装を作っていたりと、江渡貝くんパートは読むたびに頭がクラクラしてしまいます。
 そんな江度貝くんも、剥製と革加工に関する腕は超一流。剥製はアメリカやヨーロッパから注文を受けるほどで、革加工については、鶴見中尉が身につけていた刺青人皮の作りの粗さをすぐに見抜きます。
 なめしの工程(せん)が甘いとか、なめしにミョウバンやクロムを使うと肌が荒れるからタンニンでなめすのが一番だとか。その知識と技術と情熱を鶴見中尉に買われ、物語のキーとなる偽の刺青人皮の依頼までされることになりました。ちなみにファンからは鶴見中尉と同じく、「江渡貝くぅぅん」と呼ばれる人気キャラです。
●外科医療のプロ!家永カノ
 家永も『ゴールデンカムイ』名物の変態ではありますが、もともとは医者で、その外科医療の技術は本物です。美しい妙齢のご婦人に見える家永は、実は刺青人皮を背負う脱獄囚の老人。他人の美しさや若さなどを文字通り取り入れることで(人を食べて……)、脱獄囚仲間にもバレないほどに様変わりしているのです。
 美や若さを取り入れるために、自らの外科技術をおしみなく発揮していた外道の家永ですが、実は本作になくてはならない人物です。なにせ、脳に被弾した杉元の命を救ったのですから。当時の日本にはまだ脳外科手術ができる医者がいなかったものの、趣味の拷問で何人もの開頭手術を行っていたからできた……という、複雑な気分になる理由ではありましたが、なんにせよプロの腕前ということは確かでしょう。
 他にも、戦闘全般のプロ・土方歳三や狙撃のプロ・尾形百之助、爆薬のプロ・キロランケ、人心掌握、情報収集のプロ・鶴見中尉、柔道のプロ・牛山辰馬、占いのプロ・インカラマッ(ラは小文字)などなど、それぞれの道での凄技を味わえるのも、この作品の醍醐味ではないでしょうか。刺青囚人たちも、詐欺や毒物、殴り合い、潜水に砂金堀りなどさまざまな一芸に長けていました。
 そして最後に、主人公・杉元佐一は、生きるプロ!アシリパが「あいつの強さは死の恐怖に支配されない心だ」「あいつは自分から死神にギリギリまで近づくことで生き延びる活路を見いだす」「だからあいつは不死身の杉元なんだ」というように、まさに生き続けることのプロフェッショナルなのです。
古屋啓子
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb5467030b72d62cd08846901df23abec971c3f6

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