先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

ウポポイ来場者、開業から延べ87万人 政府がアイヌ政策推進会議で報告 「年間100万人」未だ届かず

2023-07-08 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年7月7日 19:46(7月7日 20:38更新)

アイヌ政策推進会議であいさつする座長の岡田直樹アイヌ施策担当相
 政府は7日、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の来場者数が、2020年7月の開業から今年6月末時点で延べ約87万4千人に上ると明らかにした。年間100万人の目標に対し、開業3年でも届かなかった格好だ。
 札幌市内で同日開いたアイヌ政策推進会議で報告した。会議では今後、大都市圏での広告やCMを増やすほか、さっぽろ雪まつりに合わせて特別イベントを開催するなど誘客策を強化すると説明した。同会議座長の岡田直樹アイヌ施策担当相は会議後、記者団に・・・・・(金子文太郎)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/874479/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政府のアイヌ政策推進会議「ウポポイの認知度向上を」

2023-07-08 | アイヌ民族関連
NHK07月07日 20時27分
政府の「アイヌ政策推進会議」が7日、北海道では10年ぶりに開かれ、ことしで開業から3年を迎えるアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」の認知度をあげ、文化へのさらなる理解を深める対策などが話し合われました。
アイヌの人たちの意見を政策に反映するための「アイヌ政策推進会議」は、毎年この時期に開催され、ことしは10年ぶりに札幌市で7日、開かれました。
会議には、座長でアイヌ政策を担当する岡田大臣や北海道アイヌ協会の大川勝理事長らが出席しました。
会議では、今月12日に開業から3年を迎える「ウポポイ」の認知度を上げ、アイヌ文化へのさらなる理解を深めるため、東京や大阪などの大都市で広告を展開したり、道内を訪れる外国人観光客向けにホームページや動画を制作するなど、効果的な方法を打ち出していくことが話し合われました。
アイヌ政策を担当する岡田大臣は、「幅広い人たちにアイヌ文化に触れてもらい、親しんでもらうことによって、さらなる発信につながるよう努めてきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230707/7000058995.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美唄のアイヌ語由来地名を紹介 郷土史料館で調査資料展示

2023-07-08 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年7月7日 18:48

故山田秀三さんがアイヌ語由来の地名を調査した際の資料などを紹介する企画展
 【美唄】アイヌ語研究の第一人者である故山田秀三さん(1899~1992年)が美唄市と近郊の地名を調査した際の資料をパネルで紹介する企画展「アイヌ語地名を歩く―山田秀三の地名研究から」が7日、市郷土史料館で始まった。
 市教委と北海道博物館(札幌)の共催。山田さんが1988年に美唄や近隣の自治体に調査で訪れた際に記したノートや撮影した写真を掲載したパネルが並ぶ。
 ・・・・
9月3日まで。入場無料。午前9時~午後5時。月曜休館。問い合わせは同館、電話0126・62・1110へ。(三浦高志)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/874406/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フェンス彩る 生徒の作品*南平岸駅前に平岸高生展示

2023-07-08 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年7月7日 10:00
「多くの人に見てほしい」
【豊平区】地下鉄南北線南平岸駅前のマックスバリュ平岸店(札幌市豊平区平岸3の13)新築工事現場の仮囲いに、札幌平岸高デザインアートコースの生徒が手掛けたデザイン作品が飾られ、地域住民や地下鉄利用者らの目を楽しませています。
 工事を行う荒井建設(旭川)の札幌支店が「マチカド美術館 南平岸の都市景観とコミュニケーション」プロジェクトとして企画。殺風景になりがちな工事現場のフェンスをキャンバスに見立て、若者たちに作品を描いてもらおうと、同高に依頼しました。
・・・・・

作品6点それぞれに解説が付いている
 荒井建設の三国吉典札幌支店長は「素晴らしい作品がそろい驚いている。地域の方々に見てもらうことで、工事現場の印象が良くなればうれしい」と話しました。
 仮囲いには、南平岸の歴史や文化にちなんだ「南平岸7つのよもやま話」や建設業界の魅力なども記され、道行く人の目を引いています。10月末まで設置の予定。
(伊多波雅樹)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/873453/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌの生きる力に 宇梶静江さんの半生描く映画、札幌で8日から

2023-07-08 | アイヌ民族関連
毎日新聞2023/07/07 15:00

映画「大地よ~アイヌとして生きる~」の一場面=藤原書店提供
(毎日新聞)
 アイヌ民族の権利回復運動の草分け的存在で、詩人、古布絵(こふえ)作家の宇梶静江さん(90)=白老町在住=の半生を描いたドキュメンタリー映画「大地よ~アイヌとして生きる~」(制作・藤原書店、金大偉監督)が8日から、シアターキノ(札幌市中央区)で上映される。宇梶さんは「先祖が培ったエネルギーをもらって生きているのがアイヌ。同胞たちの生きていく力になってほしい」と映画に願いを込めた。【真貝恒平】
 宇梶さんが約4年を費やして執筆し、2020年に藤原書店(東京)が出版した自伝「大地よ!」を映画化した。
 宇梶さんは1933年、旧荻伏(おぎふし)村(現浦河町)のアイヌ集落で6人きょうだいの次女として生まれた。20歳で郷里を離れて、札幌の中学で学んだ。その後、23歳で上京して東京都立高の定時制に通いながら、喫茶店などで働いた。そして、27歳で建築士の和人(日本人)と結婚した。
 幼少期から青春時代にかけて差別やいじめに苦しんだ経験から、心の中でアイヌに触れることを避けていた。しかし、38歳の時に「内なるアイヌ」と向き合えない自分への怒りや悔しさを取り払うため、「ウタリ(同胞)よ、手をつなごう」と新聞の投書欄で呼び掛けた。アイヌ民族の復権運動を始めた70年代には「アイヌとして生きたいと思ってはいない」と去っていく同胞もいた。
 60代でアイヌの伝統的刺しゅうの技法を基に、何枚も古い布を重ね、アイヌに伝わる叙事詩「ユカラ」を表現した古布絵の世界を切り開き、自らのルーツを真正面から見つめ直す。その活動が評価され、2011年には吉川英治文化賞を受賞。全国で作品展や講演を開いたり、アイヌを題材とした詩を発表したりするなど、アイヌ文化の継承に力を注いでおり、21年12月には埼玉県から60年以上も離れていた故郷の北海道に戻り、白老町で暮らしている。
 映画のナレーションは長男で俳優の宇梶剛士さん(60)が務めた。剛士さんは「おふくろは大変だったろうけど、おふくろがやらなかったら誰がやっただろうね」と宇梶さんの労をねぎらったという。3日に札幌市内で記者会見した宇梶さんは、親子共演に「照れるけどうれしい」と笑顔を見せた。
 映画は東京や大阪で既に上映され、好評だった。宇梶さんは映画を改めて鑑賞した感想を「『私は一生懸命生きたんだ』と自分を認めることができた」と語った。一方、札幌のほか、故郷の浦河町でも決まっている道内での上映については、差別に苦しんだ経験もあることから「とてもうれしいが、一番は不安だった」という。宇梶さんは「北海道の人々がアイヌの映画をどう受け止めてくれるのか。大切な言葉が通じなかったら、札幌で上映しても何もならない。『アイヌとして生き、アイヌとしっかり語り合いたい』と思い続けてきたからこそ、同胞たちが文化や歴史を大事にして生きていく力になってほしい」と声を震わせた。
 最後に宇梶さんは「『自分がアイヌだ』と言って生きてきたが、自分の力を出してきたのか考えた時に書いた詩です」と話し、詩「アイヌ力よ!」を読み上げた。「アイヌよ/自分力を出せ/アイヌが持つ力は/世界を変える/自分を出すは/自分力/自分力は/アイヌ力/アイヌよ/大地を割って出るが如(ごと)く/力を出せよ/アイヌ力を!」
 上映は14日まで。8、9両日は、宇梶さんらの舞台あいさつがある。詳しくは、シアターキノ(011・231・9355)。
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20230704k0000m040043000c.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ語に理解深める ヌプルで文化講座、小坂さん講演

2023-07-08 | アイヌ民族関連
室蘭民報2023/07/06 21:00登別
◆―― 地名の由来など紹介  登別市教育委員会主催、登別国際...
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.muromin.jp/news.php?id=89573

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

町内各所を精力的に視察 アポイ岳ジオパーク 世界ジオパークの再認定審査【様似】

2023-07-08 | アイヌ民族関連
日高報知新聞2023.07.07

エンルム岬を視察する審査員(右から2人目と3人目)
【様似】世界ジオパークとしてユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が認定している様似町のアポイ岳ジオパークの4年に1度の再認定審査が4日から始まり、中国から2人の審査員が来町し、4日から8日まで5日間にわたり町内各所を精力的に視察し、関係者から話を聞いている。
 アポイ岳を含む町内全域は2015年9月に国内8番目の世界ジオパークとして認定され、今回は19年に引き続き2回目の再認定調査。
 昨年8月の日本ジオパーク委員会の事前現地調査では、ネットワーキング活動を各施設のほか、ウェブサイトや各種看板、案内板で強化、推進することや、ジオパークの保全方針、地域の国際的価値を宣伝、マーケティング戦略の具体的な方策が必要と指摘を受けていた。
 4日は町中央公民館でオープニングミーティングが開かれ、審査員の中国・房山ジオパークのジン・ジーシン副所長と中国旅游研究院のハン・ジンファン研究員のほか、荒木輝明町長、町アポイ岳ジオパーク推進協議会の田中正人副会長、日高振興局の生田泰局長、日本ジオパーク委員会の中田節也委員長ら約30人の関係者が出席。
 ミーティングでは、審査員や関係者らの自己紹介のあと、町アポイ岳ジオパーク推進協議会がまとめたアポイ岳ジオパークの活動概要を同協議会事務局の水永優紀さんが説明した。
 審査員は8日まで滞在する。この間、ふるさとアポイ学習を行っている様似中や、様似の街並みが一望できるエンルム岬で地形の成り立ち、歴史の説明、アイヌ文化、特徴的な地質や文化財が見られるジオサイトの視察のほか、ガイドなどとも交流する。
 荒木町長は「2015年の登録以来、2回目の審査となり、審査のレベルも上がっている。課題をクリアするための4年間だった。町を元気にするという意味でも認定は大事なこと。大切な資源を次の世代に残していきたい」と話していた。
https://hokkaido-nl.jp/article/29972

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【開幕】「民藝 MINGEI― 美は暮らしのなかにある」9月18日まで大阪中之島美術館で

2023-07-08 | アイヌ民族関連
美術展ナビ2023.07.08
1920年代に、民衆が日々用いる工芸品のなかに美を見出し、その作り手や素材に思いを寄せたのが、思想家・柳宗悦が主唱した「民藝」運動でした。
創設から100年近くが経ち、柳の生涯や民藝の歴史をたどる展覧会も行われています。そんななか本展では、作家ではない職人が作り、民衆が日常に用いる器や衣類、調度品に、柳が見出した「美」を探り、そのエッセンスを持ち帰って、暮らしを豊かにするヒントをつかんでもらおうという狙いが込められています。
まず最初に、1941(昭和16)年に、柳が設立した日本民藝館(東京・駒場)で展開した「生活展」が再現されています。それは、職人が作った日常使いの器などで、生活を美しく彩る方法を提案するモデルルームのようなものでした。言われなければ、とても80年以上も前のものとは思えません。現代でも通用する高いセンスで、テーブル上がコーディネートされています。

≪木綿切伏衣≫アイヌ(北海道)19世紀 静岡市立芹沢銈介美術館蔵
続いて柳の審美眼で選び抜かれた民藝の品々を「衣」「食」「住」に分けて紹介しています。こちらはアイヌの衣服で、大正時代に多く作られた大胆な模様の木綿衣です。模様はほぼ線対称ですが、背中の渦巻きが左右で大きく変わっていることで、有機体のようにも感じられます。
照明の展示は明かりを灯しているので、部屋でどのように光っていたのかが分かります。
こちらは和ろうそくの芯を切るための仏具用のはさみです。上部の花のような部分は、切り取った芯が落ちないように、周りが囲われています。取っ手の曲線は握りやすさを追求したものですが、美術品のような優美さです。
柳らは1930年代半ばには日本から出て朝鮮を旅し、当時、その地で作られた民藝の品々を買い求めています。左はその時の蒐集品です。右の円座は入手時期が不明だそうですが、文字が編み込まれるなどかなり手が込んでいます。
1961年に柳が亡くなった後は、濱田庄司、芹沢銈介、外村吉之介が欧州、南米、アフリカなど世界各国の品々を紹介しました。生活に育まれたプリミティブなデザインは、民藝の新たな扉を開きました。
大津絵は江戸時代を中心に、滋賀の大津周辺で、街道の旅人たちに向けて描かれた土産絵です。大津絵を蒐集していた柳は、表装布に柔らかく落ち着いた色調の丹波布を多用して、素朴な大津絵の美を引き立てました。一時、丹波布の生産は途絶えていましたが、民藝運動により注目を集めて復興を果たすなど、生産地の危機をも救っています。
最後は、昨夏までセレクトショップBEAMS のディレクターとして長く活躍し、現在の民藝ブームを牽引する存在であるテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションを展示しています。一番最初にあった柳の「生活展」と比較してみるのも面白いのではないでしょうか。(美術展ナビ編集班・若水浩)
「民藝 MINGEI― 美は暮らしのなかにある」
会場:大阪中之島美術館 4 階展示室 (大阪市北区中之島 4-3-1)
会期:2023 年 7 月 8 日(土) ~ 9 月 18 日(月・祝)
休館日:月曜日 ※ただし 7 月 17 日(月・祝)、 9 月 18 日(月・祝)は開館
開場時間:10:00 ~ 17:00 (入場は 16:30 まで)
観覧料 :一般 1,700 円、 高大生 1,300 円 ※中学生以下は無料
詳しくは、同展公式サイト
https://artexhibition.jp/topics/news/20230708-AEJ1475498/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TVアニメ「ゴールデンカムイ」過去ショートアニメを期間限定で公開ッ!Blu-ray&DVD<39%オフ>セールも開催ッ!

2023-07-08 | アイヌ民族関連
アキバ総研2023年7月7日 12時0分
TVアニメ「ゴールデンカムイ」よりショートアニメ「ゴールデン道画劇場」の再公開と、Blu-ray&DVDセールが発表された。
原作は第22回手筭治虫文化賞「マンガ大賞」にも輝き、「週刊ヤングジャンプ」にて2022年4月に完結した、野田サトルさんの大ヒット漫画。埋蔵金を巡る戦いと、狩猟やグルメなどのアイヌ文化を描く。今後は実写映画のほか、TVアニメ最終章の製作も決定している。
⇒TVアニメ「ゴールデンカムイ」最終章の製作が決定ッ! 最終章製作決定ビジュアルも公開ッ!!
「ゴールデン道画劇場」(第三期)を期間限定で再公開ッ!
TVアニメ「ゴールデンカムイ」最終章の製作決定記念として、ショートアニメ「ゴールデン道画劇場」(第三期)を期間限定で再公開ッ!
チカパシ編/世紀の対決編/疲れたか?編/たらい回し編
https://youtu.be/w2kzh-NsNT4
ハアアッ冷たいッ編/ローラースケート編/燈台編/イルカにのった白石編
https://youtu.be/a7X0OT5ByvM
犬だろ編/氷の下からひょっこりはん。編/イヌで来た。編
https://youtu.be/2l1dsRSDXiI
<キャスト>
杉元佐一:小林親弘/アシㇼパ:白石晴香/白石由竹:伊藤健太郎/谷垣源次郎:細谷佳正/月島軍曹:竹本英史/鯉登少尉:小西克幸/チカパシ:渡辺明乃/エノノカ:市ノ瀬加那/豊原の住人:前田弘喜/山田座長:辻親八/ナレーション:立木文彦、レニー・ハート
<スタッフ>
原作:野田サトル(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)/監督:林昌宏/音響制作:マジックカプセル/音楽:末廣健一郎/アニメーション制作:DMM.futureworks / ダブトゥーンスタジオ/製作:ゴールデンカムイ製作委員会
最終章製作決定39(サンキュー)セール開催ッ!!
ファンの熱い声援に感謝の気持ちを込めて、「TVアニメ『ゴールデンカムイ』最終章製作決定39(サンキュー)セール」を開催ッ!Amazon.co.jpにてBlu-ray&DVD第一巻~九巻を、39%OFFで提供する。
さらに、復刻版「撮り下ろしッ!!キャスト北海道ロケ映像ディスク」付きBlu-ray&DVD3枚セットも、各シリーズ39%OFFで販売ッ! ぜひこの機会に第一期~第三期をおさらいしよう。

【開催情報】
■TVアニメ『ゴールデンカムイ』最終章製作決定39(サンキュー)セール
期間: 2023年7月27日(木)23:59まで
対象商品:
・Blu-ray&DVD第一~九巻<初回限定版>
・【Amazon.co.jp限定】Blu-ray&DVD第一~三巻<初回限定版>3枚セット
 (復刻版「撮り下ろしッ!!キャスト北海道ロケ映像ディスク(前編)」付き)
・【Amazon.co.jp限定】Blu-ray&DVD第四~六巻<初回限定版>3枚セット
 (復刻版「撮り下ろしッ!!キャスト北海道ロケ映像ディスク(後編)」付き)
・【Amazon.co.jp限定】Blu-ray&DVD第七~九巻<初回限定版>3枚セット
 (復刻版「撮り下ろしッ!!キャスト北海道ロケ映像ディスク(第三期ver.)」付き)
ストアページ: https://bit.ly/3CYdDbK
※都合により早期終了となる場合がある。
https://news.livedoor.com/article/detail/24565825/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ACTIVE CREATORS」が東京ビッグサイト・西アトリウムに初登場!/東京インターナショナル・ギフト・ショー LIFE×DESIGN

2023-07-08 | アイヌ民族関連
株式会社ビジネスガイド社2023年7月7日 11時20分
 株式会社ビジネスガイド社(本社=東京都台東区、代表取締役社長=芳賀信享)は9月6日~8日、新進気鋭の若手クリエイターやデザイナーと商談できる場として人気の『ACTIVE CREATORS』を「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2023 第14回LIFE×DESIGN」(会場:東京ビッグサイト東1~8ホール、西1~2ホール、アトリウム)において開催します。また、前衛的なインダストリアルデザイン、クラフトデザイン、デザイン雑貨を発信する「第81回アクティブデザイン&クラフトフェア」を西1ホールで同時開催します。
■クリエイターとデザインの登竜門として、著名な3名のディレクターを迎え、デザインプロダクトの仕入れの決定版として展開
 ACTIVE CREATORSはディレクターに山田遊氏(メソッド・バイヤー)、塚本太朗氏(リドルデザインバンク)、金谷勉氏(CEMENT PRODUCE DESIGN)を迎え、審査を通過したクリエイター40組のみ出展できる特別なエリアとなっています。今回は、西展示棟の入り口となるアトリウムを、クリエイティブなスペースとして展開します。
■ACTIVE CREATORS 注目出展社の一部を公開!
 デザインやトレンド、技術を兼ね備えた独特な雰囲気を持つ、厳選された新進気鋭のクリエイターのプロダクトにご期待ください。ご来場お待ちしています。
【出展社名】AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT
 アイヌ伝統工芸品は時間と手間を要し、一点もののため高価になりがちでしたが、手仕事をベースとしながら量産可能なメーカーとの協業により手に取りやすい商品を開発。今回はそれらの商品を紹介します。

【出展社名】POT Dye & Design
 地元の余剰渋柿で作った「柿渋」を使い、オーガニックコットンに太陽の力で染める「太陽染め」で染め重ねた「柿渋染め」の商品を製作。経年変化やメンテナンスを楽しむ「使い捨てないもの」を提案します。
【出展社名】ZERO PER ZERO
 GRAPHIC DICTIONARY はZERO PER ZERO が手掛けているプロジェクトのひとつで、グラフィックデザインを通して文化やストーリーなどさまざまな事柄を辞典のように表現します。
【出展社名】株式会社田中卒塔婆WORKS / 樅100
 高級ヨーロッパ樅(モミ)を使用した米びつ。樅の効能×斬新なデザイン。内部の角には受け皿が設置され、少なくなったお米はここに集めて最後の1 粒まで無駄なく、米びつを持ち上げることなく取り出すことができます。
■同時開催 第81回アクティブデザイン&クラフトフェア
 アクティブデザイン&クラフトフェアでは、前衛的なインダストリアルデザイン、クラフトデザイン、デザイン雑貨が展示されます。独自性を求めるバイヤーは必見です。
■東京インターナショナル・ギフト・ショーLIFE×DESIGNとは
 東京インターナショナル・ギフト・ショーLIFE×DESIGNは「デザイン&クラフト」、「日本のモノづくり」、「リノベーション&ライフスタイル」の3つ要素をベースに、「ACTIVE DESIGN&CRAFT FAIR」、「ACTIVE CREATORS」、「伝統とModernの日本ブランドフェア」、「町工場NOW!」、さらには人気が上昇中の「サウナフェア」や「グランピング&アウトドアプロダクツ」など専門性の高い出展エリアを設けています。
 今回のテーマは「アクティブライフを実現する、新しい暮らし方のデザイン」。前回(23年2月)を上回る800社以上が出展。魅力あふれる新商品と技術が一堂に会します。
■開催概要 東京インターナショナル・ギフト・ショー第14回LIFE×DESIGN秋2023
主催:株式会社ビジネスガイド社
会期:2023年9月6日(水)~8日(金)
会場:東京ビッグサイト西展示棟1~2ホール、アトリウム
時間:10時~18時(最終日は17時まで)
入場料:無料(事前登録制)
同時開催展:第96回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2023、LIVING&DESIGN2023、第34回グルメ&ダイニングスタイルショー秋2023
公式サイト:https://www.giftshow.co.jp/tigs/life14/ 
■お問い合わせ
株式会社ビジネスガイド社 ギフト・ショーLIFE×DESIGN事務局
〒111-0034 東京都台東区雷門2-6-2
TEL:03-3843-9711
E-MAIL: lifedesign@giftshow.co.jp
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000033104.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【FSC ®️ジャパンニュース】 WWFジャパンが、ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーンを開始

2023-07-08 | 先住民族関連
FSCジャパン2023年7月7日

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202307076963-O1-Vqc8n83G】

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202307076963-O2-365K5KJf】

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202307076963-O3-u0oOP3wT】

公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(東京都港区、会長:末吉竹二郎、以下 WWF ジャパン)が、世界熱帯雨林の日※1(6月22日)より、熱帯林の急速な消失により年々深刻度を増している絶滅危惧種の野生動物の実態と、森や動物を守るために私たちが毎日の暮らしの中でできるアクションを知ってもらうため、ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーンを開始しました。また、世界トラの日※2(7月29日)を前に、7月27日(木)に上野動物園にて、絶滅危惧種の野生動物オリガミを使用した親子体験イベントを開催。WWFジャパン公式サイトにて参加者を募集しています。
熱帯林の減少や野生動物の絶滅を食い止め、持続可能なかたちで管理・保護するために、いつもの買い物で「FSC認証」 や「RSPO認証」といった自然環境に配慮し、豊かな森林を守るために適切に管理された農園や森林でつくられた製品を認証しているマークを選ぶことが重要となります。
ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーンでは、日本伝統の折り紙やARの拡張技術を活用し、熱帯林や絶滅危惧種の野生動物の実態や認証マークの大切さ、そして日々の暮らしの中で自然や野生動物たちを守るためにできることを、より多くの人に伝え、子どもたちが遊びながらも、熱帯林や絶滅危惧種を守るためにできることや認証マークの大切さを学び・考えられる夏休みの自由研究シートなども公開しています。
FSCジャパンでは今回のキャンペーンを通して、FSCマークがついた製品を選ぶことが熱帯林の減少や野生動物の絶滅を食い止めることに繋がることを広く知っていただき、国内でのFSCマークの更なる普及に繋がればと期待をしております。

※1: 「世界熱帯雨林の日(World Rainforest Day)」
気候変動対策、生物多様性、文化、生計にとって健全な熱帯林の重要性に想いを馳せ、それらを保全し回復するための世界的な運動を呼びかける日として、イギリスの保全団体により制定されました。

※2: 「世界トラの日(World Tiger Day)」 2010年の国際会議「トラサミット」で制定された、絶滅危惧種であるトラの現状を知り、保全のためにできることを考える日です。

■ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」キャンペーン概要
6月22日(木)の「世界熱帯雨林の日」より、熱帯林の急速な消失と私たちの生活のつながりについて知り、自然や野生動物を守るために暮らしの中でできることを多くの人に知ってもらうために、ARでうごく「熱帯林の野生動物オリガミ」を使用したキャンペーンです。また特設サイトでは、絶滅危惧種がすむ森を守るために自分たちができることや認証マークの大切さについて学び・考える、夏休みの自由研究シートも無料でダウンロードできます。

●キャンペーン特設サイト:https://www.wwf.or.jp/campaign/rainforest-animal-origami/

■「熱帯林の野生動物オリガミ」について
広く知られている馴染みのある動物の中にも、熱帯林の消失により絶滅寸前の危機にさらされている動物が数多く存在しています。その事実をリアルに伝えるために、絶滅危惧種の野生動物(トラ・オランウータン)を日本の伝統である折り紙にしました。またAR技術を用いることで、出来上がった動物の折り紙がARマーカーとなり、それをARカメラで読み込むとAR空間上で野生動物の折り紙が動き出し、彼らの生息地で何が起きているのかを伝えてくれます。

●夏休みの自由研究シート ダウンロードページ: https://www.wwf.or.jp/campaign/rainforest-animal-origami/

■上野動物園・WWFジャパン共催 【ARでうごく!熱帯林の野生動物オリガミ】親子イベント概要
7月29日の「世界トラの日」を前に、絶滅危惧種であるトラを実際に見て、野生動物オリガミを体験する親子イベントです。「熱帯林の野生動物オリガミ」のワークショップを行ない、上野動物園のトラ舎の前で、絶滅危惧種であるトラの生息地の話やトラの生息地の消失と私たちの生活との関係や認証マークの大切さなどをお話しし、世界の森で起きていること、森や野生動物を守るために、今日からみんなで貢献できることを考えます。
○日時・場所 : 7月27日(木)9:30~10:30 上野動物園
○参 加 対 象 : 親子15組(小学校高学年およびその保護者)  

 ※事前応募制です。WWFジャパン公式サイトにて募集中です。
 https://www.wwf.or.jp/event/organize/5344.html
 ※7月28日(金)~8月4日(金)まで上野動物園で「熱帯林の野生動物オリガミ」体験ブースが設置されます。(事前申し込みは不要)
■RSPO認証について
RSPOでは、手つかずの自然林や保護価値の高い地域で新たにパーム油農園を開発しないことをはじめ、野生動物の保護、労働者の安全や権利保護に関する基準を作成、それを満たす農園と製品を認証しています。 ※RSPOマークのついている製品例:ポテトチップス、カップ麺、マーガリン、石鹸・洗剤 など

■WWFについて
WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、サステナブルな社会の実現を推し進めています。特に、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止のための脱炭素社会の実現に向けた活動を行なっています。https://www.wwf.or.jp

■FSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)
FSC(Forest Stewardship Council, 森林管理協議会)は、環境保全の面から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の普及を目的に、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民族団体などを中心に、1994年に設立された独立した非営利団体です。現在世界の約1億6000万ヘクタールの森林と55,800ほどの組織がFSCの規格に基づき認証されています。FSCジャパンはFSC国際事務局から正式に承認された、日本の窓口となる組織です。日本国内におけるFSC森林認証の普及や、国内を対象とした規格の検討と作成を行っています。

■FSCマーク
FSCの定めた基準をもとに、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や
回収材等の責任をもって調達された原材料から生産された製品に、FSCマークがつけられます。
FSCマークがついた製品を使うことで、世界の森林保全につながります。

FSCジャパン公式HP:https://jp.fsc.org/jp-jp

FSC公式Twitter: https://twitter.com/FSC_Japan

FSC公式Facebook:
https://www.facebook.com/FSC.Japan?ref=tn_tnmn

https://www.minyu-net.com/release/prwire/N202307076963.php#google_vignette

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西欧諸国につきまとう「植民地支配」賠償の悪夢

2023-07-08 | 先住民族関連
東洋経済オンライン2023年7月7日 6時30分

2023年6月、ウクライナを訪れゼレンスキー大統領と会談した南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領(右)(写真・2023 Bloomberg Finance LP)
2023年5月、チャールズ国王の戴冠式の際、インドとイギリスの間で1つの小さなもめごとがあった。それは、カミラ王妃が即位式でヴィクトリア女王(1819~1901年)の王冠をかぶるのかどうかという問題であった。
結果はかぶらなかったので事なきを得たが、インドはこれに対し不快の念を示した。それは、このダイヤモンドが、19世紀半ばから始まるイギリスによるインドの植民地化の象徴だからであった。
ヴィクトリア女王は1876年にインドの女帝になった。名実ともにインドは、イギリスの支配下に組み込まれた。インド帝国は、イギリスの植民地の名称になったのである。
イギリスで問題となったインド産ダイヤモンド
ヴィクトリア女王の王冠には、世界で一番大きいと言われてきたダイヤモンドがつけられている。そのダイヤモンドは、19世紀半ばにイギリスがインドから戦利品として獲得したものだ。今その王冠は、ロンドン塔にある博物感に展示されている。とても厳重に保管されているが、ロンドン塔を訪問する観光客の最大の目玉である。
このダイヤモンドの由来は正確にはわかっていないが、14世紀には歴史に登場する。そしてあちらこちらを転々とし、第2次シク戦争(1848~1849年)のときに、その戦利品としてイギリスのものになり、1850年にヴィクトリア女王の所有になったという。
シク戦争は1845年から1846年の第1次シク戦争とともに、イギリスの東インド会社と、北西インドを支配していたシク王国との間に起こった2つの戦争だ。
力あるものがそのダイヤモンドを所有してきた歴史から見れば、19世紀の世界を支配したイギリスは、そのダイヤモンドを力によって奪ったのであり、当然の結果だったともいえる。
しかし、今や21世紀だ。インドの経済成長は目覚ましく、GDPにおいてもインドはイギリスを抜いている。今やインドは従属するインドではなく、自立するインドである。現在のイギリスの首相であるリシ・スナクもインド系の人物だ。
2023年6月中旬、南アフリカのラマポーザ大統領やアフリカ連合(AU)を中心とするアフリカの国々が、ウクライナのゼレンスキー大統領のもとを訪問した。その理由は、彼らはアフリカ諸国としてウクライナ戦争の終結を求める平和交渉だった。しかし、訪問を受け入れたゼレンスキーは、彼らは小麦の物乞いに来たのかと一蹴したという。
これに怒ったのか、先日パリで行われた途上国支援や気候変動対策を話し合う首脳会議の場で、南アフリカの大統領は居並ぶ西欧先進国の面々を前にして「私たちは乞食ではない、同じ人間として遇してくれ」と述べ、アフリカへの差別を再度厳しく批判した。
「私たちは乞食ではない」
インドがダイヤモンドの問題にこだわったのも、同じ理由からだ。旧宗主国のイギリスに対して、インドの怒りはいまだ収まったわけでない。イギリスが植民地時代にどれほどインドを搾取したのか、外務大臣ジャイシャンカルはイギリスの首相に何度も問い詰めている。
こうした問題については、1998年7月17日に国際刑事裁判所の設立という提案が採択された「ローマ規定」の7条「人道に対する罪」の規定が、今も生きている。旧植民地問題は、その国が独立したからといって終わったわけではない。
2001年8月31日から9月8日まで南アフリカのダーバンで、国連主催で開催された「人種主義、人種差別、排外主義および関連する不寛容に反対する世界会議」(ダーバン会議)で採択された「宣言」でこう記されている。
「第14項 植民地主義が人種主義、人種差別、外国人排斥および関連のある不寛容をもたらし、アフリカ人とアフリカ系人民、アジア人とアジア系人民、および先住民族は植民地主義の被害者であったし、いまなおその帰結の被害者であり続けていることを認める」(小倉英敬『「植民地主義論」再考』揺籃社、2017年、7ページ)
このダーバン会議の後、旧植民地の国々は、かつての宗主国に対して賠償請求を出し始めた。その額がいくらになるのかの算定は確かに難しい。しかし、奪われたものを求める運動は今後もやむことはあるまい。ちなみにインドのモディ首相は2023年6月にアメリカを訪れ、バイデン大統領と会談した際、インドから奪われた美術品の返還を約束されたようである。
個々の事例は別として、19世紀から本格化していった西欧諸国による帝国主義的戦略によって、アジア・アフリカ各地は相次いで植民地となっていった。その最初の例はカリブ海地域だ。
2013年にカリブ共同体(CARICOM、カリコム)はスペインやポルトガル、イギリス、フランス、オランダに対し賠償請求をしている。CARICOMはカリブ地域の14カ国1地域が加盟しており、域内の経済統合や加盟国間の外交政策の調整などを行っている協議体だ。
植民地の西欧諸国への従属関係は、今ではより巧妙なものとなっている。先進資本主義国は植民地であろうと、独立していようと大量に資本を貸し付けている。とりわけドルが基軸通貨であり、ドルによる借款はこうした国々にとって頭の痛い問題だ。経済発展のために借りた西欧資本によって、次第にこれらの国々が借金地獄に陥っていくのだ。
今でも生きるローザ・ルクセンブルクの分析
19世紀前半にすでに独立していったメキシコなどの諸国は、この借金に苦しめられた。原料基地、燃料基地、低賃金労働基地として位置づけられたこうした国は、近代的産業が発展せず、ひたすら西欧から商品を購入して、原料、燃料ときに労働を西欧に売ることで経済を運営してきた。
ドル不足、ポンド不足が起こると、それを埋めるためにまた借りるのである。そうすると雪だるま式に借金は増え、それを逃れるために、革命あるいは国家破綻をする。しかし、そうなるとそのたびに西欧は、軍を送り込み、国家を支配するようになる。 
この問題でもっとも大きな貢献をした経済学の書物は、ポーランド出身のマルクス主義者だったローザ・ルクセンブルク(1871~1919年)の『資本蓄積論』である。この書物は1913年に出版され、西欧がいかに西欧以外の非資本主義地域の人々から搾り取っているかということを、経済学的に展開したものである。
出版されるやいなや、あちこちから批判が殺到した。それは当然である。西欧社会の資本家ばかりでなく、その労働者も含む西欧人すべてが植民地から搾取しているというのだから。
しかし、この書物は資本主義の生産の矛盾を抉ったという点では白眉である。資本主義は、一方で植民地のような非資本主義がないと成り立たないシステムであり、また一方で、非資本主義地域を資本主義化しないと成り立たないシステムだというのだ。
確かに、それは完全な矛盾である。この矛盾こそ資本主義が長く続かない理由だと、彼女は主張するのである。この書物の最終ページでは、大胆にもこう語られる。
「資本主義は、伝搬する力をもった最初の経済形態であり、地球上に拡大して他の一切の経済形態を駆逐する傾向をもち、他の経済形態と併存することを許さない、そういう経済形態である。しかし、資本主義は同時に、自己の環境と培養土としての他の経済諸形態なしには、一人で存在することのできない経済形態である。―――資本主義は、それ自身において、一つの生きた歴史的矛盾であり、その蓄積運動は、矛盾の表現であり、矛盾の不断の解決であると同時に矛盾の強化である」(『資本蓄積論 第三編』小林勝訳、御茶の水書房、2013年、219ページ)
植民地は、最初は非資本主義的な赤裸々な搾取を受ける地域として、西欧資本主義社会の利益のために、むさぼりとられる。つまり、超安価の原料と燃料、そして奴隷としての労働によって、膨大な利益が奪いとられるのである。
しかし、その資本主義は一方で、その植民地を資本主義化していき、次第によりもっと洗練された形で利益を吸い上げていく。つまり植民地を独立させ、政府を建設し、民主化も図りながら、利益を合法的に奪っていくというのである。
インドもアジア・アフリカ諸国も、植民地時代の赤裸々な強奪に対して「賠償金」を払えと述べているのだ。もちろん、そうしたことが言えるようになったのは、皮肉にも先進国がこれらの国を資本主義化し、発展させたことにある。
だからこそ、西欧ではアジア・アフリカ諸国の啓蒙に果たした役割を逆に強調することで、こうした賠償金を支払う義務などはないという議論も出てくる。
西欧資本主義は持続可能か
払う、払わないといった論理は、確かに一筋縄ではいかない。しかし、資本主義化したアジア・アフリカ諸国は、最近BRICSなど次第に西欧諸国に対して強い態度に出始めていることは重要である。
西欧諸国にとってこの地域の市場を失うことは、経済成長の実現の意味からいって致命的である。1国や2国ならば、無視することも可能である。しかし、こう徒党を組まれると譲歩するしかない。最近では、西側通貨もいらないと言っている。
原料と燃料、最大の消費者をもつアジア・アフリカ地域が、西欧資本主義のシステムの外に出て行けば、それは西欧資本主義の危機といってもいい。
結局、植民地時代の搾取、そして今も残る不等な交換が是正されないと、西欧資本主義のシステムそのものが動かなくなるのである。アガサ・クリスティの小説の題名「終わりなき世に生まれつく」ではないが、西欧諸国はこの終わりのない賠償の悪夢に、今後ずっとつきまとわれるのである。
(的場 昭弘 : 哲学者、経済学者)
https://news.livedoor.com/article/detail/24563823/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

死体犬は私たちに歴史について何を教えてくれるのでしょうか?

2023-07-08 | 先住民族関連
ドックマガジン2023年7月7日 by ヒロシ

死体犬は、嗅覚を使って人間の遺体を見つけ、人々に警告するように特別に訓練されています。 これらの犬は、埋もれている匂いや水中にさえある匂いを嗅ぎ分けることができるため、行方不明者の捜索の際にはハンドラーとともに警察の傍らに出動することがよくあります。 このような状況では、死体犬が人々の命を救い、行方不明者が死亡している場合には愛する人たちに終止符を打つことができます。
しかし、死体犬ができる仕事はこれだけではありません。 高度に訓練された死体処理犬は現在、数百年前に亡くなった人々の標識のない墓を発見するという、別の種類の閉鎖を提供するために使用されています。 私たちの多くがアメリカの歴史を振り返るとき、自分の家族がどこから来たのか、自分の歴史、どこに埋葬されているのかを知らないことを想像してみてください。
これが、構造的な人種差別のせいで、自分たちの先祖が誰なのか、あるいはどこに埋葬されたのかさえ知ることさえも奪われた国中の多くのアフリカ系アメリカ人や先住民族にとっての現実です。
2011年7月8日金曜日、ノースカロライナ州ダーラムのイーノ川近くで訓練中の著者キャット・ウォーレンと死体犬ソロ。
履歴を盗み出す
キャット・ウォーレン ニューヨーク・タイムズ ~のベストセラー作家 犬が知っていること: 匂い、科学、そして犬が世界を認識する驚くべき方法、 犬は魔法ではないが、鼻を使ってできることは驚くべきことだと説明しました。 犬は、私たちが歴史を嗅ぎ分け、先人たちとの現代の関係を変えるのを助ける能力を持っています。 犬は、最大 2,700 年前の遺骨を私たちに知らせることができるため、地域社会が疎外されたコミュニティの埋葬地を見つけて尊重するのを助ける上で非常に貴重です。
ほとんどの人は、死体犬について考えるとき、一般に、活発な警察の捜査や行方不明者事件などを思い浮かべます。 特別に訓練された死体犬が、はるかに古い遺骨の捜索に使用されるケースが増えている。 ウォーレン氏は、国中には「
アフリカ系アメリカ人の埋葬地では、そこに埋葬されている人々は不明であり、おそらくは知ることもできないのですが、なぜなら私たちは意図的および非意図的行為によって彼らの歴史を本質的に破壊してきたからです。」 彼女にとって、歴史的死体の作業の緊急性は、失われた、または消去されたアメリカの歴史のこれらの側面を保存するために犬が果たせる役割に根ざしています。
文化的間違いを正すために活動する
ウォーレン氏は、ウィリアム・アンド・メアリー大学のレモンズ・レガシー・ポーチ・トークで行われた最近のバーチャル講演「何が残っているのか:失われた埋葬地の発見に死体犬を使う」で、米国の人種差別について語る際に犬の使用を文脈化することの重要性について語った。 。
「奴隷制時代には、奴隷を追跡し、恐怖を与えるために犬が使われていました」と彼女は言う。 「公民権運動の時代には、平和的な抗議活動参加者を攻撃するために法執行犬が使われていました」と彼女は言う。 「そのような悪用は今でも起きています。 ジョージ・フロイドの死後、司法省がミズーリ州ファーガソン警察を捜査したところ、警察は黒人に対してのみ犬歯を使用しており、その多くは身体的脅威に対抗するためではなく、懲罰を与えるために使用されていたことが判明した。」
白い犬の愛好家にとって、これは考えるのが難しく、腹立たしいことかもしれませんが、訓練された犬が有色人種のコミュニティに対して武器として使われてきたことを認識することも重要です。 ウォーレン氏は、よく訓練された死体犬を使って局の敷地を黒人と先住民族のコミュニティに戻すことは、歴史的に犬が彼らに対して悪用されてきた方法を埋め合わせ、人々の生活に大きな変化をもたらす小さな方法であると提案しています。 ウォーレン氏は修復活動に携わった感動的な瞬間を振り返り、自分たちがこの国の建設に貢献したことを誇りに思うのではなく、自分の子孫が奴隷にされたことに対する恥の感覚を語った女性の話を語った。
「(彼女の祖先の)労働と才能、そして回復力が、良い部分も悪い部分も含めて、今日の米国を創造するのに役立った」とウォーレン氏は述べた。 「しかし、その誇りの感覚は湧き続けており、私にとって、それは本当に重要なことの一部です。」
歴史上の死体犬の仕組み
歴史的な死体の調査を行う場合、犬やハンドラーがランダムな場所にある標識のない墓を探しに出かける必要はありません。 その代わりに、犬とその飼い主は、土地の所有者、歴史家、地域住民と協力して、人が埋葬されたと考えられる場所を特定します。
「それには犬が必要であり、想像力が必要であり、口述歴史と文書化された歴史、そしてそれらの組み合わせが必要です」とウォーレン氏は言う。 「それには『黒人の命も大切、黒人の墓も大切だ、だから私たちはこれを優先する』と言う地域活動家が必要だ。」 私にとって、この作品がまさに緊急性があり、感動的で魅力的なのはそこです。」
歴史的な死体捜索では、犬は非常にゆっくりと範囲をカバーするように訓練されています。 犬が警告すると、エリアを徹底的に捜索した後、ハンドラーは地面に旗を立てます。 その後、地中レーダー (GPR) をそれらの特定の場所で利用して、埋葬地の可能性があるものの存在を確認できます。 レーダー データから、地下で何が起こっているかをかなり正確に把握できることがよくあります。 ウォーレン氏が説明したように、「データを読み取る才能のある人は、『ここにあるこれらすべての異常を見てください、このパターンを見てください』、『ここで見ているのは 10 個の天体の列であると確信しています』と言うことができます。」
初期の先住民族や奴隷化された人々の遺体を埋葬地から解体する問題は倫理的な問題であるとウォーレン氏は言う。 場合によっては、それが判明した場合、DNA検査が行われるように子孫が解体に同意することもあります。 しかし一般的に、特に埋葬地が発見されたときに直系子孫が不明な場合には、地元コミュニティと協力して埋葬地の保存と管理を行うのが現在の傾向である。
ウォーレン氏にとって、これはすべて「人々が奪われた歴史を取り戻そうとすること」の一環だという。
歴史的遺体捜索の緊急性
一見すると、死体犬を使ったこの歴史的な取り組みは、行方不明者の捜索に犬を派遣することよりも緊急性が低いように思えるかもしれません。 しかし、死体処理犬の担当者は、この仕事にまったく異なる種類の緊急性を感じています。 「全米には何千もの(墓地)がある」とウォーレン氏は言う。 「毎日、さらに多くのものが破壊されています。」
こうした破壊は、人々が埋葬地の上に建物を建てていることさえ気づかないうちに起こることが多い。 これが、キャスリーン・コナーと彼女のラブラドール・レトリバーのシェイマス(アームブルックス・ダイアモンド・インディゴ・ブルー、グレンディア・SH)が、過去1年半の間に捜索活動を歴史的な遺体の捜索に移すきっかけとなったものである。 1996年から犬を使って捜索活動を行っているコナーさんは、ブラック・ライブズ・マター運動のエネルギーに触発され、米国の黒人コミュニティによる奴隷化された人々の墓探しを支援するために犬の技術を活用することにした。
「もし私が奉仕できるなら、先祖代々の墓地を見つけて修復してもらえるかも知れません」とコナーさんは言う。 彼女はまた、米国とカナダの寄宿学校で亡くなった先住民族の子供たちの標識のない墓を発見することで、死体犬が役に立つことを望んでいる。
歴史的死体の研究のリーダーの一人は、マサチューセッツ州ポール・S・マーティン氏で、現在は愛犬のアビー(3歳の雌のチョコレートラブラドールレトリバー)と一緒に活動している。 マーティンは 1997 年に犬を使った捜索救助活動を開始し、2000 年以降は歴史的死体の作業だけに集中してきました。この歴史的保存に対する情熱により、マーティンは学士号と修士号を取得するために学校に戻り、現在は博士課程の課程を修了しています。 D. メンフィス大学地球科学科で考古学を専攻。 彼の会社、マーティン考古学コンサルティングは、GPR や勾配計などの地球物理学的機器と遺骨探知犬の使用を組み合わせた多分野の調査を専門としています。 彼らは他の死体犬チームの訓練にも協力します。
マーティンさんは、埋葬地が永久に失われる危険が常にあると指摘しながら、犬を使ってこれらの埋葬地を見つけて保存することに熱心に取り組んでいる。
「建設プロジェクトに関しては、人間の埋葬による意図しない妨害を防ぐために、利用可能なあらゆるリソースを活用する必要があると信じています。また、私たちの前にいた人々が今も占有しているスペースも認識する必要があります。」と彼は言います。 「だからこそ、先住民族、奴隷、小作人、そして壮大な古き時代に埋葬された人々と同じ経済的・社会政治的地位を享受できなかった人々すべての、標識のない埋葬地や墓地に印を付けることが非常に重要なのです」墓地。」
ゆっくりとした系統的な検索
歴史的な理由から、犬は行方不明者の場合とは異なる方法で死体捜索エリアを移動します。 歴史的な遺体の捜索では、犬にゆっくりと作業するように教える必要があります。 「100エーカーの森で誰かを捜そうとするなら、そのスピードが重要です」とウォーレンは言う。 「しかし、この場合、几帳面に働く犬が非常に重要です。」
コナーさんにとって、これには彼女と彼女の犬のトレーニングに別のアプローチが必要でした。 「興味深いのは、私と私の犬たちに、一度に 160 エーカーの面積を数時間でカバーするところから、20 × 20 ヤードの区画を作るまでの作業を教えていることです。それを行うには 1 時間かかります。とてもゆっくりと細心の注意を払っています」と彼女は言います。 「歴史的な死体の調査は、犬の鼻をあらゆる平方インチに置くことを意味します。なぜなら、埋葬された遺体は、地面にある遺体よりも発見するのがはるかに難しいからです。」
特に、取り扱い者は、150 年以上前の埋葬体に時間と環境がどのような影響を与えるかを考える必要があります。 コナーさんは、遺跡が環境とどのような影響を及ぼしているか、植生の成長がどのようなものであるか、土壌がどのように移動または浸食されたかを常に考えていると述べた。 ハンドラーは、犬と一緒に人間の遺体や埋葬地の痕跡を見つけるときに、水位だけでなくこれらすべての考慮事項を考慮します。
履歴検索とはどのようなものですか
コナー氏は、歴史的な死体の調査は非常に重要だが、「実際、見るのも退屈だし、訓練するのも退屈だが、犬とハンドラーにとっては実際の捜索は非常に刺激的だ」と認めている。 コナーさんは死体犬の仕事に加えて、ラブラドール犬の訓練を受け、狩猟試験に出場しています。 しかし、どちらの活動も、彼女と犬とのパートナーシップを築き、犬の信頼性を高め、仕事上の関係を改善するための方法です。
「人間がこの野原にいるときはこうするし、死体野原にいるときはこう行動するということを犬が理解するまでに数年かかります」と彼女は言う。 「死体作業の違いは、彼らが自分で考え、自分で操作し、訓練されたことを自分で決定しなければならないことです。 ハント テストでは、「私に注意してください。この状況に対処する方法を教えます」ということがたくさんあります。」
アフリカ系アメリカ人および先住民族の埋葬地の発見と保存という重要な進歩は、ゆっくりではありますが継続的に進んでいます。 現在、米国下院と上院で歴史的な黒人墓地を保存するための法案が提出されています。 「州と連邦機関はこれを優先事項として捉える必要があります」とウォーレン氏は言う。 「適切な追悼とは何かについて、地域社会、子孫、資金提供機関と話し合う必要があります。」
その間、コナー、マーティン、彼らの犬、そして彼らと同じような他の歴史的死体チームは、アメリカの歴史のこれらの重要でありながらあまりにも無視されがちな部分を嗅ぎ分けるために訓練を継続します。
https://www.dog-magazine.jp/2023/07/07/死体犬は私たちに歴史について何を教えてくれる/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家族の最前線 作らない世界、生まれる世界 古川日出男〈朝日新聞文芸時評23年6月〉

2023-07-08 | 先住民族関連
好書好日2023.07.07
 非婚、晩婚、少子化、こうした社会的課題が暗に示しているのは「家族の作られない世界」の到来である。しかし一歩退いて考えてみよう。家族を持つ、それから子供を持つ、これらがある程度叶(かな)うとして、そうした世界では「子供がいるか、いないか」だけが最前線で問われることになる。では、そういう社会で本質的に失われるものはなんだろうか? たぶん、子供の立場に立った時の「何人きょうだいであるか」ではないかとの予感が自分にはある。これを文学的な課題なのだと考え直す時、村上春樹の普遍性あるいは先見性は「一人っ子が語っていた」点にあったと解きうる。そこでは兄弟姉妹が基本的には問われないとの構造があったから。
    ◇
 小池水音の『息』(新潮社)は、その問われない要素にこそ光を当てる。表題作では語り手の女性が喘息(ぜんそく)の発作に苦しみ、と同時に、十年前に二十歳を目前にして自死した弟を夢に見る。夢に見るとは「心に思いつづけている」の意味でもあって、その死んだ弟もまた子供の頃は喘息の発作に苦しんだ。この六歳年下の弟の死は、当然ながら父母にも、弟のかつてのガールフレンドにも深い傷(という言葉では足りないが)を残していて、いま、この時評が「足りない」と語った部分を著者はひじょうに清潔感のある手つきで拾いあげる。作品は浅い呼吸のリズムで進んで、かと思うと一瞬にして深まることもあり、タイトルが“息”であることの正当性を伝える。驚いてしまうのは、この本には表題作とは別の一篇(いっぺん)「わからないままで」が併録されている点で、こちらでは六歳年上だった姉を自分が二十歳の時に亡くした男が登場する。姉はどうやら自死したようだし、姉も弟もともに子供時代には喘息で苦しんだ。この男は章ごとに、その“家族”の関係性に照らして父・夫・弟などと名指される。単純化して語れば、表題作「息」が現世の物語なのだとしたら、その前世に相当する小説が「わからないままで」なのだ、とも解ける。これは圧倒的な試みであって、しかも失敗していないと思う。
 家族というものはもちろん、初めに一組の人間たちが関係の永続を誓う地平から生じる。その片方が失われた時に何が生じるのか、に兄弟姉妹とは別の側面から丁寧に迫ったのがポール・オースター「幻肢」(柴田元幸訳、「MONKEY」三十号)と言える。人生の三分の二近くをともに過ごした伴侶を突然失い、その事故――溺死(できし)である――から十年後にもまだ立ち直っていない夫は、妻が残した自伝的な文章を読み、その文章内にも登場する「二十歳にもならずに死んでしまったボーイフレンド」の人生をも咀嚼(そしゃく)して、そうやって死者たちの記憶の連鎖のその最前線に立つ者になる。「幻肢」は未刊行の長篇の抜粋だが、これだけで十分に読ませ、そうした事実は前述した『息』が二篇の作品を一本として読ませた凄(すご)みに通じる。
    ◇
 「あらゆるところに、ただ列が溢(あふ)れている」のキラーフレーズを繰り出す中村文則の「列」(「群像」七月号)は、家族をいっさい描かない。というのも、ここに登場する人物たち、欲望を自覚する個人たちは「家族を作らない世界」の産物であるからだ。全体は三部構成であり、不敵極まりない第一部に対して、第二部はある種の謎解き、親切さのようにも映る。だがリアルであるはずの第二部でこそ、他の霊長類に比しての人類(現代人)の「家族の不要さ」が抉(えぐ)られる。そして第三部はリアルさも非リアルさも吹き飛ばす。あとに残るのは? 列である。
 読み終えてしばらく動けない……という強烈な体験をしたのはセバスチャン・バリー『終わりのない日々』(木原善彦訳、白水社)だった。十九世紀のアメリカが舞台なのだが、本書には「作られるはずのない家族が作られる世界」があった。語り手はアイルランド移民の男で、父母と妹を失ってから北米大陸に渡り、アメリカ先住民との戦闘に加わり、南北戦争にも参戦する。しかし彼は徐々に「女である自分」を発見する。以前からの最愛の友、すなわち同性の恋人と秘められた結婚をして、先住民の少女がこの二人の“娘”になる。戦争小説としての本書を考える時、文学的にここまで「人がどのように集団で殺し合うか」がびりびりと感受される傑作を自分は他に知らない。が、それ以上に、ここには擬似(ぎじ)家族を超えた“家族”があって、ほとんど涙が出る。=朝日新聞2023年6月30日掲載
https://book.asahi.com/article/14947295

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化の伝承者 宇梶静江さんの生き方描いた映画「大地よ~アイヌとして生きる~」8日公開

2023-07-08 | アイヌ民族関連
HTB2023年7月7日
アイヌ文化の伝承者、宇梶静江さんの生き方を描いた映画が明日から札幌市内の映画館で上映されます。
公開を前に宇梶さんが映画への思いを語りました。
映画「大地よ~アイヌとして生きる~」はアイヌとして生きその精神を問い続ける宇梶静江さんの生き方にフォーカスしたドキュメンタリー映画です。3日に札幌市内で行われた記者会見で宇梶さんはアイヌ民族や映画に込めた思いを語りました。
宇梶さん)
「どうか私の気持ちがアイヌの一人にでも通じて自分たちの文化を大事にして自分たちの歴史を掘り起こして生きていく力になって頂いたらどんなに有難いか」。
映画「大地よ~アイヌとして生きる~」は8日から札幌シアターキノで上映されます。

https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/アイヌ文化の伝承者-宇梶静江さんの生き方描いた映画-大地よ-アイヌとして生きる-8日公開/ar-AA1dymPN

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする