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ウポポイ、年間100万人目標に暗雲 開業4年で32万人 誘客偏重より文化伝承求める声も

2024-07-13 | アイヌ民族関連

武内敦貴 、斎藤雅史 会員限定記事

北海道新聞2024年7月12日 22:32(7月12日 22:40更新)

 【白老】胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」は12日、開業4周年を迎えた。2023年7月12日~24年7月11日の4年目の来場者数は約32万3千人で前年から約1割減り、政府目標の年100万人達成に厳しさが増す。目標達成に向け、政府は誘客戦略を打ち出すが、現場からは「非現実的」との声も。アイヌ民族の文化伝承に力を入れるべきだとの指摘もある。

 7月上旬、ウポポイの屋内施設で来場者が弓矢体験「アクシノッ」を楽しんでいた。21年から屋外で行っていたもので、悪天時は中止していたが、今月4日から全天候型に変えた。東京都の会社員、近江和希さん(27)は「(狩猟が大切な)アイヌ文化の一面が分かった」と満足げだった。

 27日にはウポポイ内にある国立アイヌ民族博物館の館長室などが見学できるツアーを初めて開く。8月には、アイヌ文化でカムイ(神)とされるワシやキツネの視点で自然を眺める仮想現実(VR)コーナーを新設する。

■伸びぬ来場者

 事業内容の見直しや新しい試みが相次ぐ背景には来場者数の低迷がある。

 ウポポイ運営本部によると、4年目の月別来場者数は4月を除き全て前年を下回った。昨年5月の新型コロナウイルスの5類移行で、来場者の増加を見込んでいただけに、村木美幸運営本部長は「原因は分析しないと分からないが、結果を重く受け止めている」と話す。

 100万人の目標達成に向け、国土交通省は3月、誘客促進戦略として89の施策をまとめた。予約システムの改修や同博物館のパネル増設が盛り込まれ、4月以降の見直しなどはこの戦略に基づくものだ。

 100万人の根拠は、15年のアイヌ政策推進会議での菅義偉官房長官(当時)の発言だ。事務方は当初、年間50万人の目標を示したが、菅氏は旧アイヌ民族博物館(白老町)が1991年に記録した来場者87万人やインバウンド(訪日客)の増加をあげ上方修正を求めた。

 胆振管内の自民党関係者は「菅さんが現役のうちは、目標引き下げはないだろう」とみる。

■旅行の個人化

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※「アクシノッ」の「ク」は小さい字。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1037463/


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ウポポイ開業4年 誘客策や展示方法は? 専門家に聞く

2024-07-13 | アイヌ民族関連

聞き手・斎藤雅史 有料記事

北海道新聞2024年7月12日 22:00(7月12日 22:57更新)

【白老】12日で開業4年を迎えた民族共生象徴空間(ウポポイ)。伸び悩んでいる来場者数を増やす狙いもあり、今年4月から新たな誘客策や展示に取り組んでいる。観光客の獲得や先住民族が主体となる展示方法について、それぞれの専門家に聞いた。

■より広い層へ誘客拡大を 北大大学院国際広報メディア・観光学院 石黒侑介准教授

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■民族職員の個性生かして 北大先住民・文化的多様性研究グローバルステーション 鵜沢加那子助教

鵜沢加那子さん

 現在、米国のミシガン大学美術館で2026年秋に開くアイヌアート展に向けて、企画構成を中心になって担うメインキュレーターとして関わっています。

 アート展では企画段階で、差別や土地の権利といった社会的な問題がどの程度盛り込まれているかが、展示の内容を決める基準や指標になっていました。

 その場で見て楽しいという一過性ではなく、継続的な学びにどうつながるか。社会にいかに貢献できるかを、館内で細かく審査されました。

 海外で先住民族に関わる展示をする際は、必ず当事者を入れる決まりになっています。むしろ当事者を入れない場合は非難されます。

 現在企画中の展示は5年をかけて準備しています。これまでの美術展では主題とされてこなかったアイヌ女性をメインに据えた内容です。

 アイヌ民族の中学生へのいじめを描いたアニメーションも作る予定。歌や踊りを交え、現代のアイヌの人たちが直面している問題をどう伝えるか試行錯誤しています。

 短期間に企画展や特別展を重ねて来場者を増やす方法もあるかもしれません。一方、先住民族であるアイヌが置かれている背景や、さまざまな経験を持ったアイヌ民族の職員の個性が発揮できる展示のあり方や運営のあり方が、何より重要だと思います。

 <略歴>うざわ・かなこ アイヌ民族出身のアーティストで権利活動家。少年期は東京と平取町二風谷で過ごし、現在ノルウェー在住。2020年にノルウェー北極大学で博士号を取得し23年8月から現職。キュレーターとして西欧や米国でアイヌアート展などを多数企画。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1037449/


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釧路商業高生 英語で交流 クルーズ船乗客おもてなし

2024-07-13 | アイヌ民族関連

三島七海 有料記事

北海道新聞2024年7月12日 21:36(7月12日 23:24更新)

クルーズ船の乗客に折り鶴を贈る生徒たち

 釧路商業高国際ビジネス科の3年生が12日、西港第4埠頭(ふとう)に入港した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客に折り鶴などを贈り、英語でのコミュニケーションを学んだ。

 同学科では国際交流を目的に8年前から、授業の一環で外国人観光客と英語で会話する機会を設けている。今回は3年生35人が参加し、折り鶴約800個と手裏剣やアイヌ紋様の切り紙で飾ったクリアファイルを配った。

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https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1037405/


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アイヌ施策推進法見直しへ政府が全国意識調査 道知事が要請

2024-07-13 | アイヌ民族関連

村田亮 会員限定記事

北海道新聞2024年7月12日 20:31

 鈴木直道知事は12日の記者会見で、施行から5年を迎えたアイヌ施策推進法の見直しに向けて、政府が全国規模で国民を対象とした意識調査を実施する方針であることを明らかにした。鈴木知事の再三の求めに応じた格好という。

 政府は2022年度に全国約1600人にアイヌ民族に対する差別や偏見に関する調査を実施しており、本年度に新たに実施することには消極的だった。

 鈴木知事は「その調査は2年前で、5年の節目で調査をするべきだ」とかねて主張してきたが、政府は応じてこなかった。・・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1037354/


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アイヌ民族と和人供養 上ノ国でコシャマイン慰霊祭

2024-07-13 | アイヌ民族関連

神田幸 有料記事

北海道新聞2024年7月12日 18:57

平和を願って執り行われたコシャマイン慰霊祭

 【上ノ国】第31回コシャマイン慰霊祭(実行委主催)が、町内の夷王山で開かれ、1457年のコシャマインの戦いで亡くなったアイヌ民族と和人に祈りをささげた。

 6日の開催。実行委メンバーや町民ら約40人が訪れ、カムイノミ(神への祈り)とイチャルパ(先祖供養)を執り行った。女性のみが参加できるイチャルパは見学者も参加し、トノトと呼ばれる酒や果物などを先祖に供えた。

 儀式後は、アイヌと見物者が手を取り合ってポロリムセ(輪踊り)を楽しんだ。・・・・・・

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https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1037281/


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アイヌ刺しゅうの作品展*衣装やタペストリーなど80点

2024-07-13 | アイヌ民族関連

二色朋恵 会員限定記事

北海道新聞2024年7月12日 16:09

メンバーの作品を手に来場を呼びかける桃井代表(右)と伊藤夕美さん

 アイヌ文化の伝承に取り組む釧路市の市民サークル「キロロウタラ」(桃井芳子代表)の作品展が、市民活動センターわっと(末広町3)で開かれている。作品展は6年ぶりで、17人が手づくりしたアイヌ民族の伝統衣装やアイヌ文様の刺しゅう作品、木彫りなどを展示した。

 同サークルは2010年に設立。アイヌ民族の伝統的な刺しゅうや木彫りを学びあい、技術を次世代に伝承する人材を育てるのが目的。釧路管内のほか、神奈川や兵庫、熊本などから夏の長期滞在時に通うメンバーも含めて約20人が参加している。週1回、市内の春採生活館で活動し、釧路アイヌ協会会長でもある桃井代表と、北海道アイヌ協会推薦優秀工芸師の伊藤夕美さんらベテランの指導のもとで刺しゅうや木彫りの技術を身につけている。

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 31日まで。午前10時~午後9時(日曜は午前10時~午後7時)。28日休館。問い合わせは同センター、電話0154・22・2232へ。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1037147/


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アイヌ民族文化財団 学びながら 公園を散策 ウポポイワーク シート作製 白老

2024-07-13 | アイヌ民族関連

2024.07.12苫小牧民報

アイヌ民族文化財団はこのほど、アイヌ文化を五感で学べる体験型フィールドミュージアム、民族共生象徴公園に関する小学校高学年以上向けの教材「ウポポイワークシート」(A5判、モノクロ8ページ)を作製した。アイヌ文化に理解を深める学習や自由研究の教材として活用できる。園内5カ所で配布しており、公式サイトからダウンロードもできる。

ウポポイワークシートの表紙

 同財団の教材には、2023年4月から配布している国立アイヌ民族博物館に関する「基本展示ワークシート」がある。

 今回の教材は、民族共生象徴公園に関する内容。衣服、家、食糧庫、口琴、園内のアイヌ語表示などをテーマとし、園内の工房、伝統的コタン群、池など12カ所で見つけられるヒントを基に、記述された文の空白を自分で埋め、文化を学ぶ仕組みになっている。

 ポロチセ(伝統的コタン)、工房、エントランス棟、体験学習館、管理棟の5カ所で配布しており、無料。

 作製の動機になったのは、ウポポイを運営する同財団が22年度に実施した調査で、公園全体に対し「事前学習資料を充実させてほしい」「クイズ形式やウオークラリーなどで自然に学びが深まる仕掛けを」などの要望が多かったこと。同財団の担当者は「家族旅行で訪れた際などにも活用を」と話している。

https://hokkaido-nl.jp/article/34642


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オーストラリア随一の美食の街メルボルンで、 個性的でおいしいレストランを堪能!

2024-07-13 | 先住民族関連

クロワッサン 2024.07.12

写真・文 斎藤理子 ※文中のAUD(エーユーディー)はオーストラリアの通貨です。1AUD=107.50円(2024年7月1日現在)

オーストラリア南東部のビクトリア州。その州都であるメルボルンは、イギリスの政治経済誌〈エコノミスト〉の『世界で最も住みやすい都市』ランキングで7回も1位に選ばれている街です。ヨーロッパを思わせる美しい街並みの中には、数多くのカフェやレストランが立ち並び、オーストラリアでも屈指のおいしい街としても有名。そんなメルボルンの魅力的な美食の数々をご紹介します。

(写真)生牡蠣、ライベリー入りミニョネット・ソース(ヴィネガー)。 1個 AUD7。

フレンチやイタリアンなどのヨーロッパ料理はもちろん、アジア・南米・中東など世界各国の料理や先住民アボリジナルの食文化を取り入れた料理まで、実にバラエティ豊かで高水準な食が揃っているメルボルン。数えきれないほどのレストランがある街の中でも、特に人気の高い店を体験してきました。

先住民の食文化を随所に取り入れた、イノベーティブ・レストランで新しい味覚を体験。

〈Big Esso by Mabu Mabu(ビッグ・エッソ・バイ・マブマブ)〉は、トレス海峡諸島のメリアム族出身のノーニー・ベロさんがオーナーシェフ。 “ビッグ・エッソ”とはトレス海峡の先住民の俗語で“最大の感謝”を意味し、“マブ・マブ”は“いただきます”と類似の言葉です。最大の感謝で食事を始めるという意味が込められています。

ネイティブの食材をふんだんに使ったノーニーさんの料理は、これまでに体験したことのない味の世界。不思議な香りや酸味のあるハーブや野菜が、エミューやワラビーといったエキゾチックな食材の旨みを見事に引き出し、唯一無二の味に仕立てます。特に驚いたのは、ワニの舌を串焼きにした一品。食材を聞くとちょっと腰が引けますが、これがびっくりするほどのおいしさ。インド系のオリジナルスパイスとの相性も抜群な、初めての味覚と食感が体験できます。

(写真)キングフィッシュのカルパッチョ。タイガーズ・ミルクというオリジナルソースで。AUD32。

メルボルンで一番おしゃれなカフェやレストランが集まっているフリンダース・レーンにある〈CUMULUS INC.(キュムラス)〉。常に満席の大人気店です。カフェのようにカジュアルな雰囲気なのに料理は本格派、というのがメルボルンで人気のあるレストランのトレンドになっていますが、〈CUMULUS INC.〉のオーナーシェフでスターシェフでもあるアンドリュー・マコーネルさんは、そのスタイルを打ち出した先駆者的存在。ランチからディナーまで通しで、いつでもおいしいものと出合えます。

マコーネルシェフは、イギリスのロースト料理やフランスのビストロクラシックなどのヨーロッパ料理をベースにしながらも、地元の先住民のスパイスや食材を取り入れて、唯一無二の味を作り出します。軽やかに仕立てた前菜の数々はワインにぴったり。メインのシグネチャーメニューは[ゆっくりとローストした仔羊の肩肉]。ほろほろになるまでローストされた肉は滋味深く、赤ピーマンのソースとの相性も抜群です。

美食の街メルボルンで大人気の、タイプの異なる3つのレストラン。

多民族で構成されるメルボルンでは、世界中のさまざまな食文化を先進的かつ洗練された形で体験することができます。〈CUMULUS INC.〉のオーナーシェフ、アンドリュー・マコーネルが打ち出したアジア料理のレストラン〈Supernormal(スーパーノーマル)〉もそのひとつ。マコーネンシェフが住んでいたことがある上海と香港を始め、東京やソウルなどの影響を受けた“アジア料理”は、どこかで食べたことがあるようでいて、まったく新しい味わいという不思議な世界。四川料理のスパイスが随所に取り入れられ、メリハリが利いた料理に仕立てています。オーストラリア人から見たアジア料理というイメージで、日本人にはなかなか思いつけないメニューの数々が楽しめます。

フェデレーションスクエアのトランスポートホテル2階にあるのが〈Taxi Kitchen(タクシー・キッチン)〉。ほぼガラス張りの店内からヤラ川を一望できる、素晴らしいロケーションのレストランです。エグゼクティブ・シェフのトニー・トウィチェットさんが基本としているのは、常に高水準な料理を作ること、創造的であること、サステナブルなことの3点。持続可能な地元産農産物を使い、アジアンなテイストが加わったモダンオーストラリア料理を作りあげます。地元ビクトリア州にこだわったワインリストも見逃せません。

フィリピン出身のシェフ、ロス・マグネイさんとシェーン・スタンフォードさんが2023年にオープンした〈SERAI(セライ)〉は、伝統的なフィリピン料理を再構築したモダンフィリピン料理の店。キッチンにしつらえた大きな囲炉裏でローストされる豚や鴨が人気です。特に、オーストラリア中西部のポートリンカーンで水揚げされた大きなイカの薪火焼きや、豚の首肉をじっくりローストしてフィリピン風のソースを絡めた一皿は必食。フィリピン料理の食材やスタイルにヨーロッパテイストをプラスしたクリエィティブな料理の数々は、メルボルンでもここでしか出合えない味です。

https://croissant-online.jp/life/222201/


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