先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

札幌市の共生社会推進条例へ意見を 年度内制定 4日シンポ、参加募る

2024-07-26 | アイヌ民族関連

五十地隆造 有料記事

北海道新聞2024年7月25日 22:48(7月25日 23:38更新)

共生社会や条例の骨子案について参加者同士で意見を交わした6月のワークショップ(市提供)

 札幌市は、誰もが自分らしく暮らし、多様性が尊重される社会を目指す「共生社会推進条例(仮称)」の制定に向け、市民から広く意見を集める活動に力を入れている。LGBTなど性的少数者や障害者、アイヌ民族の当事者らを集めたワークショップを6月に開催、来月4日にもシンポジウムを開く。11月にはパブリックコメントを実施し、条例を年度内に定める方針だ。

 同条例は理念条例で、「誰もが個性や能力を認められること」などを基本理念に掲げる。

 3月にまとめた骨子案では、目指すべき共生社会を「差別や偏見がなく、誰もが互いにその個性を尊重され能力を発揮できる、多様性が強みとなる社会」と定義。多様性に配慮した施設の整備や互いに支え合う意識の醸成に取り組むことを市の役割とした。

 骨子案に対し、6月に開かれた2回のワークショップでは、参加者計56人から「障害のある外国人などバリアーを二重に感じる人が幸せに暮らせるよう考慮してほしい」「ヘイトに対する罰則を盛り込んでほしい」などの意見が寄せられた。

 ・・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1042622/


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元島民の思い漫才に アップダウン・竹森さん 羅臼で10日、弾き語りとトーク

2024-07-26 | アイヌ民族関連

野口今日子 有料記事

北海道新聞2024年7月25日 21:20(7月25日 21:48更新)

道内出身のお笑いコンビ「アップダウン」の竹森さんの弾き語りライブとトークイベントをPRするポスター

 【羅臼】道内出身のお笑いコンビ「アップダウン」のボケ役で、ミュージシャンとしても活動する竹森巧さん(46)=渡島管内森町出身=の弾き語りとトークイベントが8月10日午後4時、羅臼国後展望塔で開かれる。アップダウンは北方領土を題材にした漫才をつくることが決まっており、その前に元島民2世らと交流を深める目的もある。千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)羅臼支部の主催。

 アップダウンは、戦時中の特攻隊や、幕末の探検家・松浦武四郎とアイヌ民族をテーマにした音楽劇、長崎の原爆を題材にした漫才などを通して平和を伝える活動を行っている。

 元島民2世らが北方領土問題を若い人に伝える方法を模索する中で・・・・・・・

 料金は3千円。定員50人で予約が必要。予約、問い合わせは同支部の本見泰敬支部長代行、電話090・1521・1950へ。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1042531/


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赤れんが庁舎再開まで1年 カウントダウンボード登場

2024-07-26 | アイヌ民族関連

則定隆史今関茉莉 会員限定記事

北海道新聞2024年7月25日 18:32(7月25日 20:56更新)

改修中の道庁赤れんが庁舎前で行われたカウントダウンボードの除幕式(畠中直樹撮影)

 道庁赤れんが庁舎(札幌市中央区)のリニューアルオープンまで1年となった25日、道はオープンまでの残り日数を表示するカウントダウンボードをお披露目した。

 カウントダウンボードは縦1.5メートル、横80センチ。「リニューアルOPENまであと○日」と表示する。浜坂真一副知事は除幕式で、「より多くの皆さまに訪れてもら

えるよう、機運を盛り上げたい」とあいさつした。道庁本庁舎1階に設置される。

 来年7月25日にオープンする赤れんが庁舎は、・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1042375/


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ポリネシア先住民族のダンサー ウポポイ 炎の演舞披露 白老

2024-07-26 | 先住民族関連

苫小牧民報 7/25(木) 15:07

伝統舞踊のファイヤーナイフダンスを披露するバイソンさん(苫小牧民報)

 ポリネシアの先住民族にルーツを持つ米ハワイ出身のダンサー、デビット・ナレアイさん(45)とバイソン・ナレアイ(25)さんが24日、白老町若草町の民族共生象徴空間(ウポポイ)を訪れ、南洋のサモア諸島に伝わるファイヤーナイフダンスを披露した。両端に火を付けた棒をバトンのように回したり投げたりする伝統舞踊で、町民や観光客ら約200人が鑑賞し、大きな拍手を送った。

  2人はハワイ最大のテーマパーク「ポリネシア・カルチャーセンター」の職員で、同センター主催のファイヤーナイフダンス世界選手権大会の優勝経験者。デビットさんは3度優勝し、おいのバイソンさんは2024年大会で優勝した。

  北海道には、上川管内上川町の一般社団法人ペニウンクル(伊沢一浩理事長)がアイヌ民族文化財団の国際文化交流事業(助成事業)を活用して招いて訪れた。同法人が第62回層雲峡温泉峡谷火まつり(27日~8月12日)で、アイヌの炎の舞踊とポリネシアの先住民族のファイヤーナイフダンス演舞のコラボステージを行うためで、この機に同法人がウポポイとの交流を希望し、メンバーらと訪れた。

  ポロト湖を背景にしたステージで、まずペニウンクルの会員やウポポイの職員がアイヌの伝統舞踊を披露。この後、バイソンさんがデビットさんの太鼓に合わせ、ニフォ・オティと呼ばれる大きなナイフの付いた棒の両端に火を付けた。厳かな雰囲気が漂う中、燃えさかる火をものともせずに棒を華麗に操り、周囲をはらい清める迫力満点の踊りを繰り広げた。

  町社台の自営業の女性(27)は「(火の付いた棒を振り回す)テクニックと力強さに生命力を感じた」と感心しきりの様子で話した。

  踊り切ったバイソンさんは「風が強くて火のコントロールが大変だったが、観衆の応援が何より心強かった。日本の皆さんと私たちの文化を共有できたことは光栄」と述べ、満面の笑みを浮かべた。デビットさんは「アイヌの皆さんとウポポイで文化交流できた縁は忘れない。遠い昔に私たちが一つの家族だったような懐かしい気持ちだ」と静かに語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/594c2f1145044452542a9a39f5db4741a222e3d8


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ATR大臣がインドネシア全土のウラヤット土地の特定を確保

2024-07-26 | 先住民族関連

VOI 25 Juli 2024, 11:33

農地問題・空間計画大臣/国土庁(ATR/BPN)長官アグス・ハリムルティ・ユドヨノ(AHY)。(写真:ドク。間)

ジャカルタ - 農業問題・空間計画大臣/国土庁(ATR/BPN)長官のアグス・ハリムルティ・ユドヨノ(AHY)は、インドネシア全土のすべての慣習的な土地を目録化し、記録し続けることを保証します。

「それが明らかで清潔であれば、その後、私たちはその地位、特に慣習法コミュニティの土地管理権のみを発行することができます」と、7月25日水曜日にANTARAが報じたAHYは述べた。

彼によると、先住民族の存在は、正義と福祉の問題について話すだけでなく、政治、法律、社会とも密接に関連しているため、非常に重要な問題です。

「したがって、本質は、これらの先住民族が権利を獲得し、保護され、またまさに土地が経済的価値を持ち、福祉を向上させるために生産的になる方法です」とATR / BPNの大臣は述べた。

ATR / BPN省は、インドネシアの16の州にまたがる約3,000の慣習法コミュニティの320万ヘクタールの慣習用地の登録を加速することを約束しています。

彼は、インベントリされ、識別された慣習的な土地が位置する16の州には、西スマトラ、中央カリマンタン、バリ、NTT、西パプア、パプア、北スマトラ、中央スラウェシ、アチェ、リアウ諸島、リアウ、ジャンビ、南スマトラ、西カリマンタン、東カリマンタン、南カリマンタンが含まれると述べた。

これは、土地管理の実施と先住民族の権利のための土地登録に関する2024年のATR大臣/BPN第14号の長の規則の発行と一致しています。

「これ(慣習的な土地登録)は、さまざまな地域の土地にも独自の指定があることを知っているので、単純ではないが、先住民族も保護され、その権利が保証されていることを保証するために、政府が常に存在することを願っている」とAHYは述べた。

ATR/BPNの大臣はまた、政治・法律・安全保障問題調整大臣(メンコ・ポルフカム)のハディ・ジャジャントが、慣習法コミュニティの慣習的な土地問題を解決するために規制を平等にする方法を議論するために、1つのフォーラムでさまざまな当事者を調整した措置を評価した。

一方、Polhukam Hadi Tjahjanto調整大臣は、省庁間の規制の実施の調整と同期から始めて、慣習的な土地の登録を加速するための努力として共同の措置が必要であると述べた。

次に、先住民族との交流、先住民族の権利の認識の状況に関するデータの更新とデータの同期、共同パイロットプロジェクトの場所の決定の調整と同期など、省庁横断的なさまざまな規制の共同社会化。

「場所がどこにあるか、場所がどこにあるか、私たちは一緒に知ることができ、目録を作成して特定します」とハディは言いました。

The English, Chinese, Japanese, Arabic, and French versions are automatically generated by the AI. So there may still be inaccuracies in translating, please always see Indonesian as our main language. (system supported by DigitalSiber.id)

https://voi.id/ja/keizai/401734


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アマゾン探検を体感 鶴岡の致道博物館で展示会

2024-07-26 | 先住民族関連

NHK07月25日 06時23分

鶴岡市出身の文化人類学の研究者が収集したアマゾンの生き物や先住民族の資料などを集めた展示会が、鶴岡市の致道博物館で開かれています。
この展示会は、鶴岡市出身の文化人類学の研究者、山口吉彦さんが、ブラジルで暮らしていた時に収集したアマゾンの自然や文化に関する資料を集めたものです。
会場には動物の剥製や昆虫の標本、それに先住民族の生活用具や装飾品などが展示されています。
このうち、先住民族の生活用具の展示では、カゴの編み目の模様について、三角形は「生命の循環」、ひし形は「大地の恵み」などそれぞれ意味が込められていることが解説されています。
また、昆虫の標本では、青く輝く羽根が特徴の「モルフォチョウ」を裏側から見ると、外敵から襲われないよう周辺の色に溶け込みやすい茶色の地味な色合いになっているのがわかります。
このほか、今回の展示会では展示物に関するクイズが出され、選択した答えによって次の展示場所が異なり、アマゾンの探検の雰囲気を体感できるような仕組みも取り入れられています。
東京都から訪れた50代の男性は「これだけのコレクションを収集しているのはすごいです。『アナコンダ』の大きさにびっくりしました」と話していました。
この展示会は来月18日まで、鶴岡市の致道博物館で開かれています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20240725/6020021179.html


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NZでも強制不妊=福祉施設の虐待、70年間に20万人

2024-07-26 | 先住民族関連

時事通信 2024-07-25 16:27

 【シドニー時事】ニュージーランド(NZ)の公私立の福祉施設で2019年までの70年間に、未成年者や障害者ら計約20万人が虐待を受けていたことが、24日に公表された独立調査委員会の報告書で明らかになった。先に日本でも問題となった強制不妊手術が行われていたことも確認された。NZ政府は過ちを認め、被害者に補償する方針だ。
 調査委は労働党政権下の18年に設置され、生存する被害者約2400人から聞き取りを実施した。その結果、国やキリスト教系団体などが運営する福祉施設で保護された少年少女、障害者、先住民族マオリの人々らに対し、1950年以降に性的・身体的・精神的虐待のほか、同意のない不妊手術や人工妊娠中絶が継続的に行われていたことが判明。報告書は「国家的な恥辱」と断じた。 

https://sp.m.jiji.com/article/show/3293856


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アルバニージー内閣「小改造」へ 先住民初の閣僚バーニー氏ら2人引退

2024-07-26 | 先住民族関連

日豪プレス2024.07.25

政界引退を発表したリンダ・バーニー連邦先住民担当相(連邦下院議員)(Photo: Wikipedia

 オーストラリアの公共放送ABC(電子版)によると、閣僚2人が政界引退を表明したことに伴い、アンソニー・アルバニージー首相は28日に小規模な内閣改造を行う見通しだ。改造内閣は同日、連邦総督の下での宣誓式を経て発足する。2閣僚の後任人事や、ほかに交代があるのかは、現時点で分かっていない。

 来年5月までに実施される次期連邦選挙で引退すると表明したのは、リンダ・バーニー連邦先住民担当相とブレンダン・オコナー連邦技能・職業訓練相の2人。いずれも与党労働党の連邦下院議員を務めている。

 バーニー先住民担当相は1957年生まれ。先住民出身者として史上初めて、2003年に東部ニューサウスウェールズ州議員(下院)に就任した。16年に国政に転じ、先住民初の連邦下院議員に。22年に発足したアルバニージー政権で先住民初の閣僚に就任した。悲願の先住民改憲は23年の国民投票で否決された。ABCによると、先住民閣僚は「私が最後ではない」と後進に道を譲ることを決断した。

 オコナー技能・職業訓練相は62年生まれ。01年に初当選し、前労働党政権で内務相や小企業相、移住相、雇用相などの要職を歴任した。2022年から現職。18年に母と妻を亡くした経験から、「家族との時間を大切にしたい」と次期選挙で不出馬を決めた。

■ソース

Linda Burney, Brendan O’Connor to retire from politics as Albanese reshuffles ministry(ABC News)

https://nichigopress.jp/news-item/126798/


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万博・フィリピンパビリオンの概要を発表 テーマは“織り物”

2024-07-26 | 先住民族関連

毎日放送 2024.07.25

 来年の大阪・関西万博に出展するフィリピンのパビリオンの概要が発表されました。

 24日、パビリオンの概要を発表したのは来年の大阪・関西万博に独自の建物・タイプAで出展するフィリピンです。テーマは”織り物”という意味の「woven」。

 さまざまな民族の織物212種類を合わせた布でパビリオンの外側を覆い、多民族国家・フィリピンの多様性を表現します。

 (フィリピン政府万博事務局マリア・マルガリータ・モンテマヨール・ノグラレス事務局長)「私たちは自然や文化、共同体が織り合わさったフィリピンの要素を美しくとらえたパビリオンを発表できることを嬉しく思います」

 また、先住民の伝統的な織布を用いた色鮮やかなスタッフの衣装も併せて公開されました。フィリピン・パビリオンの建物は来年3月ごろに完成する見込みだということです。

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/万博-フィリピンパビリオンの概要を発表-テーマは-織り物/ar-BB1qA4NY?ocid=BingNewsVerp


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パリ五輪開幕、スタジアムを飛び出す"史上最大規模"の開会式はどうなる?歴代五輪開会式はこんなにも華やか

2024-07-26 | 先住民族関連

おとなの週末7/26(金) 6:00

2024年7月26日(現地時間)にパリオリンピックの開会式が行われる。「スポーツを街のなかへ」をコンセプトに、史上最大規模を謳う開会式はどのようなものになるのか。回を重ねるごとにショーアップ化が加速するオリンピック開会式の歴史を振り返る。

【画像】オリンピック開会式過去10大会の聖火点火者の一覧

久しぶりの"時差がある"五輪

パリオリンピック(7月26日~8月11日)は、開幕に先立つ7月24日のサッカー予選を皮切りに、32競技329種目がパリ市内中心部のほか、地中海に面した都市マルセイユや海外領タヒチなどの競技会場で熱戦が繰り広げられる。

2018年の平昌冬季大会以来、東京夏季大会(2021年)、北京冬季大会(2022年)とアジアでの開催が続いており、時差が大きいオリンピック(北京は時差1時間、平昌は時差なし)はひさしぶりのこと。パリとの時差は7時間。競技は夕方から始まり翌朝未明にかけて実施されることになり、しばらくは寝不足の日々が続くことになりそうだ。

セーヌ川を各国の選手団が船で「水上行進」

各競技のメダルの行方はもちろんだが、今回、特に注目したいのが日本時間27日午前2時30分から始まる「史上最大規模」を謳う開会式だ。

伝統的にオリンピックの開会式はメインスタジアムで行われてきたが、「スポーツを街のなかへ」がコンセプトのひとつである今大会はパリの街が開会式の会場となる。

1万人超の各国の選手団が船に分乗し、市内中心部を流れるセーヌ川を東から西へ、ノートルダム大聖堂やエッフェル塔などの名所を通りながら約6kmにわたり「水上行進」。フランスの著名な演出家であるトマ・ジョリーが芸術監督として指揮を執り、川沿いの特設ステージや、川そのものを活用し、フランスの文化や歴史を、ダンスや音楽、アートを駆使して表現するという。

川の両岸や橋上には有料エリア10万4000人、無料エリア22万2000人の観客が陣取り、まさしく「史上最大規模」の開会式となる。

ロス五輪で度肝を抜いた「ロケットマン」五輪商業主義とともにショーアップ化が加速

回を重ねるごとに演出が華やかになり、ついにスタジアムを飛び出すことになったオリンピックの開会式だが、かつては開催国元首の前を各国選手団が整然と行進する「観閲式」スタイルで行われていた。選手宣誓、聖火の点灯、オリンピック旗の掲揚とオリンピック賛歌の演奏といった儀式的な内容のほかは、せいぜい平和の象徴であるハトの放出や飛行機雲で空に五輪を描く程度だった。

転機となったのが、1984年のロサンゼルス大会だ。『スター・ウォーズ』や『E.T.』といった映画音楽で有名なジョン・ウィリアムズを芸術監督に迎え、ハリウッドスタイルで開会式をショーアップ。なかでも背中にジェット噴射装置を付けた「ロケットマン」がスタジアムを遊泳する姿は大きな話題となった。この背景にはオリンピックの商業化があり、開会式をショーアップすることで視聴者の関心を集め、テレビ局がスポンサーを確保する戦略があったとされる。ロサンゼルス大会以後、オリンピックは商業化路線に舵を切り、開会式のショーアップ化も加速していくことになる。

坂本龍一さんが指揮したバルセロナ大会、火矢が聖火を点火

1992年のバルセロナ大会の開会式は夏季大会では初の夜間開催。アーチェリーの弓から放たれた火矢で、聖火を点火する演出が世界を驚かせた。音楽家の坂本龍一さんがオーケストラを指揮し、自らの曲を披露したことを覚えている人も多いだろう。

1996年のアトランタ大会では、聖火点火者としてボクシング金メダリストで、元ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリが登場。パーキンソン病を患いながら震える手で聖火を灯すサプライズがあった。

2000年のシドニー大会はオーストラリアの歴史を描いたエンターテインメントショーが展開された後、先住民族アボリジニ出身の陸上選手、キャシー・フリーマンが最終聖火ランナーを務め、民族融和を世界にアピール。2008年の北京大会は革命歌を歌う少女の口パク騒動など過剰演出があったものの、ワイヤーアクションを用いた斬新な聖火の点火や、きらびやかな照明と花火のショーで中国の国力が誇示された。

エリザベス女王が007とスカイダイビング、「ヘイ・ジュード」の大合唱

2012年のロンドン大会では、エリザベス女王が、映画『007』の主人公、ジェームズ・ボンドとパラシュートでメインスタジアムに上空から現れるという、映像を組み合わせたサプライズ演出が話題をさらった。ラストに、ビートルズのポール・マッカートニーが出てきて、名曲「ヘイ・ジュード」の大合唱が沸き起こったことにも驚いた。

前回、東京大会のドローンを使ったスタジアム上空での大掛かりなショーや、ピクトグラム(視覚記号)を体で表現したパントマイムも記憶に新しい。

ざっと振り返るだけでも、それぞれの開会式に、開催都市、開催国の個性や大会に込めたメッセージが感じられて興味深い。皆さんが印象に残っているオリンピック開会式はどの大会の、どんな場面だろうか。

石川哲也(いしかわ・てつや)

1977年、神奈川県横須賀市出身。野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする「文化系」スポーツライター。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f6fc7340551a640b6d9d655b5a6edb93e798e723?page=1


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