NHK 12月13日 13時22分
釧路市の阿寒湖周辺の森から出た間伐材で作った木彫りなどの作品展が釧路市で開かれています。
この作品展は、阿寒湖周辺で森林保全のための伐採で出た間伐材から作品を作り、豊かな自然や文化に親しみを感じてもらおうと、地元のアーティストたちが開いていて、ことしで6回目です。
会場の釧路市生涯学習センターには、阿寒湖周辺で活動する木彫作家など10人の作品あわせて25点が展示されています。
このうち木彫作家の岡田実さんの作品は、板状に加工したクルミの間伐材の表面にシマフクロウが魚を狩る瞬間を彫刻で表現していて、アイヌをはじめとした先住民の伝統的なアートをイメージした細かな柄がシマフクロウの羽や魚の体に彫り込まれています。
また、彫金作家の下倉洋之さんが制作した、かんざしや「シトキ」と呼ばれるアイヌの人たちが身につける首飾りは、間伐材の土台の上に銀でアイヌ文様をあしらい、木のぬくもりの中に美しさを表現しています。
木彫作家の岡田実さんは「阿寒の自然や木と、阿寒で育まれてきた文化とのつながりを、展示の中で見ていただきたい」と話していました。
作品展は14日まで開かれています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20241213/7000072007.html