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平穏祈りアシリパノミ 千歳アイヌ協会が新年恒例儀式

2016-01-13 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2016年 1/11)

儀式の締めくくりでイナウに火を付けた中村会長
 千歳アイヌ協会(中村吉雄会長)は10日、市内新星の蘭越生活館で新年恒例の儀式「アシリパノミ」を行った。恵庭や様似、苫小牧などの協会役員らと共に伝統に従い、新年の暮らしを温かく見守ってもらえるよう火の神に祈った。
 「アイヌの家チセ」の中を再現した同生活館の一室で中村会長を祭司として儀式が進んだ。山口幸太郎市長ら来賓も一緒に民族衣装をまとい、床に切ってあるいろりを取り囲んで車座になった。中村会長は「今後も皆さんが幸せに暮らせますように祈ります」と解説してから始め、アイヌ語でしきたりの所作を続けた。
 炉の傍らには、祈りの際の御幣「イナウ」を立てた。餅やサケなどの供え物もあり、お神酒を次々と振り掛けた。
 アイヌの基本的な神事は、どの神に祈るときも最も身近な火の神「アペフチカムイ」にまず祈る。暮らしを脅かす悪い神が近づかないよう、祈願が正しく神に届くようにするならわしに従い、厳かな1時間余りのときが流れた。
 儀式の後には関係者約80人出席の新年交礼会を催した。開式のあいさつで中村会長は「白老にこれからできるアイヌ象徴空間では、国と折衝する道協会理事会を後押したい」と述べ、千歳川でのカワシンジュガイの保護や市内小学校のアイヌ文化学習支援に向けた抱負を語った。
http://www.tomamin.co.jp/20160134053
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