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「北方領土」を漫才に 道出身のお笑いコンビ「アップダウン」 元島民取材 40分大作、笑い涙 /北海道

2025-02-03 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2025/2/2 地方版 有料記事 1092文字

北方領土漫才「ふるさと」を披露するアップダウンの竹森巧さん(左)と阿部浩貴さん=札幌市中央区で2025年2月1日、伊藤遥撮影

 北海道出身のお笑いコンビ「アップダウン」が、北方領土をテーマにした漫才「ふるさと」を完成させた。四島の元住民らから依頼を受け、故郷での体験談を聞き取って制作。領土問題の歴史と元島民らの願いをコミカルかつシリアスに伝える作品で、笑いに包まれた完成披露会の会場では最後に涙を拭う観客の姿も見られた。【伊藤遥】

 アップダウンは1996年、高校の同級生だった竹森巧さん(46)と阿部浩貴さん(47)で結成。「世のためになるエンターテインメント」を追求し、近年はアイヌ民族や特攻隊、原爆などをテーマにした漫才や2人芝居にも取り組んでいる。

笑いで観客を引き込みながら、重みのある歴史やメッセージを伝える――。そんな手法に定評があり、2024年3月、元島民らでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」が、啓発のための漫才を提案。「絶対にやるしかない」と引き受けた2人は、計3回、元島民ら男女計7人に聞き取りを行った。

 完成披露会は、1日に札幌市中央区のかでる2・7で北方領土返還要求運動の後継者研修会を兼ねて開催。元島民やその子孫ら約20人が参加した。

 漫才は約40分。前半は軽妙な掛け合いで始まり、北方四島の地理や関連する条約を分かりやすく、笑いを交えて解説する。

 クジラ漁や競馬など島独自の生活文化も紹介し、芝居や朗読を取り入れた後半では雰囲気が一変。戦後、島に上陸したソ連軍におびえた体験や、樺太で過ごした厳しい収容生活、日本へ引き揚げる際の涙を誘う出来事など、生々しい歴史の断片を伝えている。

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https://mainichi.jp/articles/20250202/ddl/k01/040/037000c

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