(琉球新報 2009年8月11日
【うるま】ポーラ伝統文化振興財団(佐野文比古理事長、東京)は「第29回伝統文化ポーラ賞」の受賞者をこのほど決定した。県内からは、伊波メンサー織の伊波貞子さん(88)=うるま市石川伊波=に地域賞が贈られる。贈呈式は10月15日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で開かれる。
石川伊波地区に伝わる伊波メンサー(ミンサー)織は、最も古い時代の技法を伝えているとされ、国内で現存する織機の中では北海道のアイヌ民族の「アッツウシ織」と八丈島の「カッペタ織」との3例しか見られないという。織りに使用される道具が、木の枝など身近にあるもので作られているのが特徴。
伊波さんは、その制作と保存、次世代継承に貢献しているとして受賞が決まった。私有地と私費を投じて伊波メンサー織の作業所を開設し、研修生を受け入れて教えるなど、後継者育成と技術保存に力を入れている。市指定無形民俗文化財と県工芸士に認定されている。
受賞の報を受けた伊波さんは「ただうれしいの一言。伊波地区に流れる伝統と歴史を、後輩たちが受け継いでくれれば本望」と笑顔。次男の英浩さん(56)は「母親の思いを後継者が引き継いで頑張ってくれれば、家族としてもうれしい」と喜んだ。
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20090811rky00m040008000c.html
【うるま】ポーラ伝統文化振興財団(佐野文比古理事長、東京)は「第29回伝統文化ポーラ賞」の受賞者をこのほど決定した。県内からは、伊波メンサー織の伊波貞子さん(88)=うるま市石川伊波=に地域賞が贈られる。贈呈式は10月15日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で開かれる。
石川伊波地区に伝わる伊波メンサー(ミンサー)織は、最も古い時代の技法を伝えているとされ、国内で現存する織機の中では北海道のアイヌ民族の「アッツウシ織」と八丈島の「カッペタ織」との3例しか見られないという。織りに使用される道具が、木の枝など身近にあるもので作られているのが特徴。
伊波さんは、その制作と保存、次世代継承に貢献しているとして受賞が決まった。私有地と私費を投じて伊波メンサー織の作業所を開設し、研修生を受け入れて教えるなど、後継者育成と技術保存に力を入れている。市指定無形民俗文化財と県工芸士に認定されている。
受賞の報を受けた伊波さんは「ただうれしいの一言。伊波地区に流れる伝統と歴史を、後輩たちが受け継いでくれれば本望」と笑顔。次男の英浩さん(56)は「母親の思いを後継者が引き継いで頑張ってくれれば、家族としてもうれしい」と喜んだ。
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20090811rky00m040008000c.html