(時事ドットコム 2010/02/23-12:51)
【ロンドン時事】国際捕鯨委員会(IWC)は22日、こう着状態となっている議論の打開に向け、10年間にわたり海域ごとの毎年の上限を設定して全体の捕鯨頭数を削減する新しい議長提案を公表した。調査捕鯨を停止する一方、日本が求めている沿岸小型捕鯨の再開を容認する内容。3月2~4日に米フロリダで開催されるサポート会合での議論のたたき台とし、6月の総会で合意を目指す。ただ反捕鯨国の反発は必至で、交渉は難航が予想される。
同提案は、2020年までの暫定措置として、議長が作成。これまでの商業捕鯨や日本の調査捕鯨、グリーンランドの先住民捕鯨などを一括してIWC管理下に置き、全体の捕鯨頭数の削減を図る。
具体的には、南半球のザトウクジラ、北太平洋のミンククジラ、北極海のホッキョククジラなど、海域・種別ごとに20年までの年間捕鯨頭数の上限を設定。「日本東沿岸域のミンククジラ」の項目が含まれており、日本の沿岸捕鯨再開を事実上認める格好となっている。ただ、全体の捕鯨頭数は「現状から大幅に削減」としており、日本の捕鯨頭数は実質削減される可能性がある。上限頭数は今後の交渉の中で詰め、5年目に再検証する。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010022300450
【ロンドン時事】国際捕鯨委員会(IWC)は22日、こう着状態となっている議論の打開に向け、10年間にわたり海域ごとの毎年の上限を設定して全体の捕鯨頭数を削減する新しい議長提案を公表した。調査捕鯨を停止する一方、日本が求めている沿岸小型捕鯨の再開を容認する内容。3月2~4日に米フロリダで開催されるサポート会合での議論のたたき台とし、6月の総会で合意を目指す。ただ反捕鯨国の反発は必至で、交渉は難航が予想される。
同提案は、2020年までの暫定措置として、議長が作成。これまでの商業捕鯨や日本の調査捕鯨、グリーンランドの先住民捕鯨などを一括してIWC管理下に置き、全体の捕鯨頭数の削減を図る。
具体的には、南半球のザトウクジラ、北太平洋のミンククジラ、北極海のホッキョククジラなど、海域・種別ごとに20年までの年間捕鯨頭数の上限を設定。「日本東沿岸域のミンククジラ」の項目が含まれており、日本の沿岸捕鯨再開を事実上認める格好となっている。ただ、全体の捕鯨頭数は「現状から大幅に削減」としており、日本の捕鯨頭数は実質削減される可能性がある。上限頭数は今後の交渉の中で詰め、5年目に再検証する。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010022300450