先住民族関連ニュース

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松浦武四郎が縁結び 白老の博物館と松阪市の記念館が姉妹提携

2014-10-30 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2014年 10/28)
 白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)は25日、開館30周年記念事業の一環として三重県松阪市の松浦武四郎記念館(中野恭館長)と姉妹博物館の提携を結んだ。以前から学術面で交流していたが、松浦記念館側も開館20年の節目を迎えたことなどから、提携を決めた。調印式の前には、アイヌ民族とのゆかりが深かった松浦武四郎のモニュメントの除幕式や、同日開幕した特別記念展のオープニングセレモニーも行われ、両館の関係者が出席して盛大に祝った。
 松浦武四郎(1818~88年)は蝦夷地(現在の北海道)を6度にわたり調査し、「北海道」の名付け親にもなった人物。蝦夷地調査を通じてアイヌ民族と深く親交。自然との共生文化を理解し、晩年にはアイヌ民族の生活や文化などをイラストにした豆本を出版するなど、積極的な理解啓蒙に取り組んだことでも知られる。
 調印式でアイヌ民族博物館の野本正博館長は「この提携がアイヌ民族の尊厳を尊重する社会の実現に向けて、より広い世界とのパートナーシップが築かれる一つの契機となることを願っている」とあいさつ。中野館長は「提携は武四郎さんのご縁あってのことで感謝している。今後は両館が手を握り合い、緩やかながら充実した諸交流を長いスパンでできればと思っている」と話した。
 同博物館によると、外部との提携は1984年6月にフィンランドの国立サーミ博物館、93年8月にロシアのサハリン州立博物館と行っており、今回で3カ所目となる。
 式典に先立って行われたモニュメント除幕式では、戸田安彦町長や野本勝信代表理事、松阪市教育委員会の東博武教育長らが立ち合い、記念の石碑を披露。松阪市の光れ街道夢おこしの会のメンバーが、同市の無形民俗文化財「松阪しょんがい音頭」や松浦氏の功績を物語風に歌った「松阪武四郎一代記」の踊りを披露した。
 石碑は高さ2.1メートルの御影石で作られ、白老町の石材業者が制作したもの。「幕末にアイヌ民族と心を通わせ、現代にアイヌ文化を伝えるなど数々の業績を残したヒューマニズム溢れる人でした」などと人物像や経歴が碑文に刻まれている。
 また、25日から開館30周年記念特別展「共生の世界へ~松浦武四郎とその時代展」も博物館内で始まっている。武四郎記念館が所蔵している晩年の「蝦夷人機組図(えぞびとはたおりず)」を道内で初展示。会場の床面には、北海道を全26枚の地図にまとめた「東西蝦夷山川地理取調図」の複製フィルムを貼りつけており、来場者の関心を集めた。
 調印式の後には、松浦武四郎記念館の山本命学芸員と佐々木利和北大客員教授がそれぞれ記念講演。アイヌ民族博物館の関係者も加わったシンポジウムも開かれ、アイヌ民族と和人の共生社会や民族共生の象徴空間整備に向けた意見交換も行われた。
http://www.tomamin.co.jp/20141018405

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象徴空間予定地でボーリング調査 文化庁、白老で着手

2014-10-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (10/28 16:00)
 【白老】2020年に町内ポロト湖畔に開設予定のアイヌ文化復興の拠点「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)予定地で、文化庁は27日、地盤構造を調べるボーリング調査を始めた。作業は11月15日までで、湖畔東側のポロト温泉周辺の計5カ所で行う予定。
 調査は、象徴空間の中核施設に当たる国立アイヌ文化博物館(仮称)の基本計画策定に向けた作業の一つ。文化庁の委託を受けた東京の大手コンサルタント会社が担当し、この日は、同湖畔の木道付近で測量と、深さ1メートルほどの試掘をした。
 今後、地下20メートルまで鉄の管を入れて土の硬さや質などを調べ、建設施設の規模や場所を決めるための基礎データにする。
 それらをもとに、同庁の調査検討委員会(座長・佐々木利和北大アイヌ・先住民研究センター客員教授)は、本年度中に国立アイヌ文化博物館の基本計画をまとめる予定。その後、施設や展示の設計に移り、17年度から3カ年かけて建設工事をする計画だ。
 国立アイヌ文化博物館は、アイヌ民族の歴史・文化に関する展示、調査とともに、博物館を高度に運営できる専門家を育成する。(能正明)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/571151.html

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「福音のもとに貧しい人々に奉仕を」教皇、民間運動関係者に

2014-10-30 | 先住民族関連
バチカン放送局2014-10-28 18:33:30
教皇フランシスコは、28日、世界の民間運動関係者とお会いになった。
ローマでは、27日より教皇庁正義と平和評議会の主催のもと、不定期労働者や、インフォーマルセクター労働者、移民、先住民族、小作農業者、都市周辺の貧困地域住民らの生活を向上させるための様々な民間運動に携わる人々の国際集会が開かれた。
ブエノスアイレス大司教時代にも貧しい人々の司牧に熱心であった教皇と、民間運動関係者らとの出会いは、自然で活発な雰囲気のもとに行なわれた。
参加者への挨拶で教皇は、民主主義を実現し、飢えと戦争をなくし、貧しく疎外された人々をはじめ、すべての人に尊厳を保証することの大切さを説かれた。
土地・家・仕事を人々の「聖なる権利」として掲げられた教皇は、「こういうことを言うと、教皇は共産主義者ではないかと思う人がいるかもしれませんが、それは貧しい人々への愛が福音の中心であることがわかっていないからです」「これは教会の社会教説です」と強調。
多くの人々が飢えに苦しむ中、食料価格が投機目的で操作されていることを非難されると共に、農業に従事する家族の尊厳を守ることの重要性を示された。
また、教皇は、都市の華やかな発展の陰で、貧しく苦しむ人々が見棄てられている状況にも言及。すべての人が認められる都市づくりを願われた。
さらに、若い人をはじめとする多くの失業者の存在を憂慮された教皇は、人間より利益を優先する経済構造、人を消費物のように扱う「切捨ての文化」に警告を発せられた。
「世界は父なる神を忘れ、神を脇に押しやることで、孤児となりました」と教皇は述べながら、キリスト者はイエスの山上の垂訓に代表される福音の精神のもと、「出会いの文化」をもってすべての差別をなくしていくように、いっそうの努力を呼びかけられた。
http://ja.radiovaticana.va/news/2014/10/28/%E3%80%8C%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%A8%E3%81%AB%E8%B2%A7%E3%81%97%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%80%85%E3%81%AB%E5%A5%89%E4%BB%95%E3%82%92%E3%80%8D%E6%95%99%E7%9A%87%E3%80%81%E6%B0%91%E9%96%93%E9%81%8B%E5%8B%95%E9%96%A2%E4%BF%82%E8%80%85%E3%81%AB/gia-833486


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今週の注目カード:日本代表(JAPAN XV) vs. マオリ・オールブラックス(マオリAB)

2014-10-30 | 先住民族関連
Jsports-2014年10月28日11:36
今週の注目カードは、もちろん、日本代表(JAPAN XV)対マオリ・オールブラックス(マオリAB)である。最初に確認しておきたいのは、この試合はテストマッチ(国代表同士の試合)ではないということ。マオリABは、ニュージーランド(NZ)の先住民族マオリ族の血を引く選手の代表であり、NZの正代表チームではない。したがって、日本代表ではなく、ジャパン・フィフティーンとして戦う強化試合なのである。現在テストマッチ10連勝中の日本代表は、マオリABの後に行われる欧州遠征のルーマニア戦、グルジア戦でテストマッチの連勝を狙うわけだ。
しかしながら、マオリABは、ルーマニア、グルジアよりも実力は上。エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチが「世界ランキングでいけば、6位か7位」という強豪である(日本は、11位)。そして、マオリABは、マオリの文化を大切にするNZでは、オールブラックスと同じように敬意を払われるチームだということも付け加えておきたい。
来日メンバーを見渡せば、スーパーラグビーのチームに所属する実力者が並ぶ。また、今回のメンバーは、10月25日まで行われていた、NZ国内州代表選手権「ITMカップ」で活躍した選手が軸だ。25日の決勝戦でタスマンを下して優勝したタラナキには、マオリABのキャプテンを務めるCTBチャーリー・ナタイはじめ、ベテランのSHクリス・スマイリー、新鋭SHジェイミソン・ギブソンパーク、7人制代表のスター選手だったFBカート・ベイカーなどが名を連ねていた。
FW陣も大型で、戦術眼に優れたプレーメイカーもおり、チャーリー・ナタイのような突破役、そして、ベイカーなどトライまでの射程距離が長いフィニッシャーも複数いる。日本代表にとっては手強い相手だ。来年のワールドカップを見据えれば、仮想サモア代表とも言える。人格者で知られるコリン・クーパーヘッドコーチは「マオリABは、まとめるのがもっとも簡単なチームのひとつ」と話した。マオリ族の文化を学び、1910年から正式に結成された先達の名を汚さぬように戦う選手達は、常に誇り高く、全力でプレーする。今回の来日試合は、実質5日の準備期間しかないが、結束力は強いということだ。
日本のアドバンテージは、長い時間をかけて強化をしてきたということ。磨き上げてきたスクラムで圧力をかけ、ラインアウトを確保し、組織プレーが必要な部分でマオリABを上回りたい。彼らの攻撃力を出させないよう自分達の攻撃時間を長くすることも勝利の条件になる。もし、攻め込んだところでミスをしてボールを渡せば、一気にトライまで走られるだろう。ミスを極力少なくすると同時に、ミスが起きたときの対応も重要だ。かつて、イングランド、フランス、オーストラリアなど強豪国から勝利をあげてきたマオリABと互角の勝負ができれば、ワールドカップでの決勝トーナメント進出が現実味を帯びる。マオリABは、必ず第2戦のほうが強くなる。第1戦で歴史的勝利といきたい。
試合前のウォークライも必見。マオリAB特有のハカ「ティマタンガ」の迫力が、試合への期待感を膨らませてくれるだろう。
http://jsports.co.jp/press/article/N2014102811364903.html

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先住民のボトクード族 ポリネシア人の子孫だと判明

2014-10-30 | 先住民族関連
サンパウロ新聞 14/10/27 (13:43)
 ミナス・ジェライス州で発見され19世紀からリオ州国立博物館に保管されている先住民(インジオ)のボトクード族の頭蓋骨(ずがいこつ)を国際調査団が新たに研究したところ、同部族がポリネシア人の子孫であることが確認された。24日付エスタード紙が報じた。
 ボトクード族はブラジルの先住民の一つで、狩猟採集民族。下唇や耳に木でできた大きな栓を着ける習慣がある。今回の研究はブラジルとデンマークの科学者で構成されるグループによって実施され、研究結果は23日発行の専門誌「カレント・バイオロジー」に掲載された。
 研究によりボトクード族はポリネシア人と同じDNAを持つこと、またアメリカの先住民(インディアン)の遺伝的特徴は持っていないことが確認された。さらに2個の頭蓋骨は19世紀初頭以前のものであることも分かった。
 論文の著者の一人でデンマーク歴史自然博物館のジョゼ・メイヤー氏によると、分子考古学でよく用いられるミトコンドリアDNAと共に、頭蓋骨の歯から抽出した核DNAに焦点を置いて研究を行ったという。今回の結果についてメイヤー氏は「核DNAを利用した研究はミトコンドリアDNAを用いる場合よりも正確で、ボトクード族はポリネシア人の子孫だとほぼ100%解明できた」と明言している。
 ポリネシア人は大平洋を渡りハワイやニュージーランド、イースター島などに渡ったことが既に知られているが、今回の研究で南米大陸にも渡って来ていた可能性が浮上することになった。しかしどうやってブラジル北東部にたどり着いたのかは明らかになっておらず、経緯については諸説ある。まずは奴隷としてマダガスカルやペルー経由で連れられて来たという説。次にヨーロッパ船に船員としてまたは隠れて搭乗しヨーロッパから渡ってきたという説。ただし、頭蓋骨の分析から想定される年代とこれらの説は整合しないという。有力なのはボトクード族が自力で南アメリカ大陸の西海岸まで船で渡って来たという説であるが、その後ブラジルに入るためにどうやってアンデス山脈を越えたのか疑問が残る。
 ミナス・ジェライス国立総合大学(UFMG)のセルジオ・ペナ氏は「個人的にどの説もつじつまが合わないと思っているが、いつかこの謎を解きたい」と意欲をみせた。
2014年10月25日付
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/19473/cat/1

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タタール指導者、日本を評価=クリミア追放、ロシアに制裁を

2014-10-30 | 先住民族関連
時事通信-2014/10/27
 【キエフ時事】3月のロシア編入後にウクライナ南部クリミア半島から追放された先住民族タタール人の指導者ムスタファ・ジェミレフ氏(70)は26日、ウクライナ危機をめぐる日本の対ロシア制裁を「正しい」と高く評価した。キエフで時事通信社の取材に応じた。
 ジェミレフ氏は26日投開票のウクライナ最高会議(議会)選挙で、ポロシェンコ大統領の新党「ポロシェンコ・ブロック」の比例代表名簿5位に掲載され、当選の見通しだ。
 クリミアはロシア編入で投票が行えず、小選挙区12議席分が欠員となった。ジェミレフ氏はこれをロシアによる一連のタタール人抑圧の一つにすぎないと述べ、プーチン政権について「ソ連のスターリン時代よりひどい」と厳しく非難した。
 日ロ間の北方領土問題をはじめ、2008年に紛争があったグルジア、今回のクリミアなど、ロシアが絡む領土問題は「本質的に同じだ」と指摘。粘り強く解決を求めるためにも、日本や欧米の制裁は「正しい動きだ」と強調した。
 ジェミレフ氏は旧ソ連時代に反体制派とされ、20年近い投獄を体験した。スターリンがクリミアから追放したタタール人の人権擁護にソ連時代から努めてきたことを評価され、1998年に国連のナンセン難民賞を受賞した。今年に入り、プーチン政権批判への報復でクリミア入りを禁じられたが、ノーベル平和賞候補にも名前が挙がり世界の注目を集めている。(2014/10/28-04:01)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014102700468

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【鈍機翁のため息】(177)間奏 I 天然痘とエボラ出血熱

2014-10-30 | 先住民族関連
産経ニュース-2014.10.27 07:38更新
エボラ出血熱の拡大が気にかかる。アメリカとスペインは感染拡大を食い止めることができるのか。
 歴史をさかのぼれば、16世紀、アステカ帝国とインカ帝国の滅亡に決定的な役割を果たしたのは、銃や馬ではなく、スペイン人が旧大陸から持ち込んだ天然痘だった。免疫を持たぬ中南米の先住民は次々に斃(たお)れていった。北米も同様だ。アメリカの生物学者ジャレド・ダイアモンドはピュリツァー賞を受けた『銃・病原菌・鉄』の中にこう書いている。《北米に最初にやってきたヨーロッパ人征服者であるエルナンド・デ・ソトは、一五四〇年、合衆国南東部を行軍したとき、廃墟(はいきょ)と化したアメリカ先住民の村落をいくつも見かけている。それらは、デ・ソトの行軍の二年前に大流行した疫病によって住民が死に絶え、遺棄されてしまった村落であった》
 1492年のコロンブス来航以前、およそ2千万人いたとみられる北米の先住民は、200年足らずで100万人ほどに減少したという。さらに西部開拓時代、征服者(アメリカ人)は天然痘の患者が使っていた毛布を先住民に贈って感染させるということを平気でやってのけた。
 21世紀、今度は西アフリカ発の疫病が欧米の住民を恐怖に陥れている。アフリカ大陸以外で最初の感染者が出たのがスペインとアメリカであったという事実に、歴史の皮肉を感じる。いまは感染の拡大を防ぎ、有効なワクチンの開発を急ぐしかない。(桑原聡)
http://www.sankei.com/column/news/141027/clm1410270005-n1.html

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北方警備の津軽藩士、多数犠牲の史実描く 稚内で「珈琲法要」道内初公演

2014-10-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (10/27 16:00)
 【稚内】幕末の宗谷などで北方警備に当たり、寒さと栄養失調で大勢の津軽藩士らが犠牲になった悲劇を描いた芝居「珈琲(こうひい)法要」の道内初公演が25日、稚内総合文化センターで行われた。上演後は、藩士らが栄養を補うために飲んだと伝わるコーヒーを再現した商品「藩士の珈琲」も振る舞われ、約40人の観客は「苦み」のきいたコーヒーを味わい、先人の苦労に思いをはせた。
 幕府は1807年(文化4年)、北方警備のため津軽藩士や農民ら約300人を宗谷に派遣。うち100人は斜里へ移動し、極寒の中、栄養不足で発症する疾患「浮腫(ふしゅ)病」に侵され72人が死亡。宗谷でも30人以上が犠牲になったとされる。浮腫病予防に効くとされたコーヒーは当時貴重品で、幕府が現地に配給できたのはその約半世紀後だった。
 本作は青森出身の脚本家で「劇団野の上」を主宰する山田百次(ももじ)さん(36)が史実を基に供養を込めて書き、劇作家平田オリザさんの総合プロデュースで昨年末に東京で初演。稚内市内の歴史愛好家らが地元での公演を働きかけ、実現した。
 藩士の斉藤勝利と農民の忠助、アイヌ民族の女性による3人芝居で、山田さんら東京で活動する俳優が出演。「何でこったらとこで冬越さねばならねえのよ」と、十分な用意もないまま越冬警備を命じた幕府に不満をこぼす忠助だが、病で手足が腫れて衰弱。斉藤がコーヒーを飲ませて看病するなど、当時の生活の厳しさを生々しく表現した。
 トークショーでは、当時の抽出方法で入れたコーヒーを商品化するなどして、この史実を広める弘前市の喫茶店経営成田専蔵さん(63)が登場。「(史実では)藩士らはコーヒーを飲めずに亡くなった。温かい1杯のコーヒーのありがたさを感じて飲んでほしい」と観客に振る舞った。稚内市の会社員高山浩二さん(53)は「普通のコーヒーより苦みが強いけどおいしい。劇を見た後なので心に染みますね」と話していた。(佐々木馨斗)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/570923.html


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肌や民族の差別「ばからしい」 探検家の関野教授、札大で講演

2014-10-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (10/27 16:00)
 探検家で医師の関野吉晴・武蔵野美術大教授の講演会「人類の移動、拡散と適応した人々の物語」が25日、札幌市豊平区の札幌大で開かれた。
 アイヌ民族の同大学生でつくる「ウレシパクラブ」が、年1回主催するイベントに招いた。関野教授は1993年から2002年にかけ、アフリカで誕生した人類が南米まで拡散した行程を逆ルートでたどる「グレートジャーニー」、04~11年には日本人のルーツをたどる「新グレートジャーニー」に取り組んだ。
 関野教授は自らのDNAが礼文島の縄文人に近かったことに触れ、「縄文人といってもわずか100世代前。2千世代前はどの民族であっても、アフリカのホモ・サピエンスにたどりつく。肌の色や民族によって差別するのはいかにばからしいか」と述べた。
 また、旅で訪れた各地の先住民族には携帯電話や家電製品が普及しており、世界中で文化の均一化が進んでいると指摘。「ローカルの良さをわれわれも考えないといけない時代になっている」と話した。(佐藤大吾)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/570912.html

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白老・アイヌ民族博物館が武四郎記念館と姉妹提携結ぶ

2014-10-30 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2014年10月26日(日)朝刊】
 白老・アイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)は25日、三重県松阪市の松浦武四郎記念館(中野恭館長)と姉妹提携を結んだほか、武四郎モニュメントの除幕式を行った。
 幕末の探検家・武四郎(1818~1888)は「北海道の名付け親」として知られ、アイヌの人々と寝食をともにした蝦夷地調査は6回に及び、紀行書や漫画などを通してアイヌ民族のことを分かりやすく世に知らせた。
 今年開館20周年を迎えた武四郎記念館は武四郎が著した日誌や地図、書簡、絵画ほか、蝦夷地調査で持ち帰ったアイヌ民族資料を収蔵、展示している。姉妹提携によって調査・研究を含めた交流を促進する。
 提携書に調印したアイヌ民族博物館の野本正博館長は「姉妹提携により歴史的つながりを再確認し、今後のアイヌ民族に対する理解の促進につながることを願っています」、中野館長は「緩やかであるけれども充実した諸交流が末永く展開できればありがたい」とあいさつした。 
 武四郎のモニュメントは御影石製で高さ2・1メートル。「幕末にアイヌ民族と心を通わせ、現代にアイヌ文化を伝えるなど数々の業績を残したヒューマニズム溢れる人でした」などと記され、裏面には武四郎が白老を訪れた際に詠んだ和歌「一しきり 過るみぞれに 見上れば しら老が峰は 雪に白めり」と刻まれている。戸田安彦白老町長、東博武・松阪市教育長、加藤忠・北海道アイヌ協会理事長らが除幕のひもを引き寄せた。松阪市の「光れ街道夢おこしの会」のメンバー17人が「松阪しょんがい音頭」「松浦武四郎一代記」の踊りを披露した。
 その後、松浦武四郎記念館の山本命学芸員が「松浦武四郎とアイヌ民族―共に生きる社会を目指して」、佐々木利和・北大アイヌ・先住民センター客員教授が「松浦武四郎の眼と象徴空間」を演題に講演。「松浦武四郎、そして民族共生の象徴となる空間へ」をテーマにしたパネルディスカッションも行われた。
 アイヌ民族博物館が他の博物館と提携するのはフィンランドの国立サーミ民族博物館、ロシアのサハリン州立博物館に続いて3館目。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/10/26/20141026m_08.html

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ケセモ:気仙沼ブランド、誕生へ 水産物を高付加価値商品に /宮城

2014-10-30 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2014年10月26日 地方版
 気仙沼市で海藻、魚などの水産資源を用いた新たな高付加価値商品の開発を目指す産学官組織「気仙沼水産資源活用研究会」が24日、共通ブランド名を「ケセモ」とし、近く商品のテスト販売を始める計画を明らかにした。気仙沼の語源ともいわれるアイヌ語「ケセモイ」にちなんで名付けられた。
 事業方針によると、同市が全国一のシェアを持つサメ、メカジキ、カツオのほか、貝やホヤの殻、オキアミなどを活用してダイエット食などの機能性食品、化成品を開発を進め、ケセモブランドで商品化する。すでに共通のロゴマークも決定しており、年度内にもテスト販売や具体的な販路探しに着手するという。
 研究会は、水産資源を原材料にした機能性食品、化粧品などの分野で独自商品を作ろうと、市内の水産加工業者ら34の企業・団体が参加して昨年11月に発足。消費者の魚離れが進む中、水産資源の新たな活用法を見出し、価格決定力のある産業の育成を目標に検討を重ねてきた。【井田純】
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/m20141026ddlk04020170000c.html

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アイヌ:祭具「トゥキ」内に謎の木片 空洞に厚さ数ミリ

2014-10-30 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2014年10月26日 09時05分(最終更新 10月26日 11時07分)
 北海道平取(びらとり)町立二風谷(にぶたに)アイヌ文化博物館の所蔵で、アイヌ民族が祭具として使う「トゥキ」(杯)と呼ばれる漆器の内部に、木片のようなものが存在することが北海道開拓記念館(札幌市)と九州国立博物館(福岡県)の調査で明らかになった。同記念館は「理由は不明だが、誰かが意図的に入れた可能性はある」とみている。アイヌ民具は科学的調査が進んでおらず、類例が見当たらないため、他のトゥキも調べて分析する。
 同記念館によると、トゥキは神に酒をささげるための祭具。今回のトゥキは二風谷アイヌ文化博物館が約20年前に北見市の業者から購入したもので、高さ約9センチ、直径約16センチ。表面におのが交差した家紋のような印が付いている。こうした器はアイヌが作った中に見られないことから本州との交易で伝わった可能性が高く、イヨマンテ(熊送り)で使用したと推測されるという。だが製作時期や実際に祭祀(さいし)で使われたのかなどは分かっていない。
 同記念館は今年7月、アイヌ民具の適切な保存や補修に向けて二風谷アイヌ文化博物館と義経神社(平取町)所蔵の「イユタニ」(きね)など約70点の内部構造や劣化状態などを九州国立博物館と共同で調査。X線CT(コンピューター断層撮影)スキャナーで調べた結果、今回のトゥキは上部と下部が別の木でできており、その間の空洞に厚さ数ミリの木片のようなものがあることが判明した。形状や正確な大きさは不明。
 同記念館の杉山智昭学芸員によると、胎内に小さな像やお経がある仏像のように、宗教的な意味合いを含んでいる可能性もあるという。今後、同記念館などのトゥキを調査し、「この謎を解いてみたい」と話している。
 今回のトゥキは、二風谷アイヌ文化博物館で12月15日まで開催中の特別展で公開している。【立松敏幸】
http://mainichi.jp/select/news/20141026k0000e040100000c.html


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三重の記念館と姉妹提携…アイヌ民族博物館

2014-10-30 | アイヌ民族関連
読売新聞 2014年10月26日
 「北海道」の名付け親として知られる江戸時代末期の探検家・松浦武四郎(1818~88)の功績を紹介する「松浦武四郎記念館」(三重県松阪市)と、「アイヌ民族博物館」(白老町)が25日、姉妹博物館となった。今後、アイヌ民族についての膨大な記録を残した武四郎とアイヌ文化の研究などを巡って交流を深める。
 同博物館では25日、提携調印式が行われた。同博物館の野本正博館長は「アイヌ民族の理解につながるよう願う」と語った。同記念館の中野恭館長は「末永い交流を続けたい」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20141026-OYTNT50002.html

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坂本龍一が総合監修を務める「commmons: schola」の第14巻、12/17発売

2014-10-30 | アイヌ民族関連
RO69-2014.10.25
坂本龍一が総合監修を手掛けている、commmons: schola(コモンズスコラ)=音楽の学校シリーズの第14巻『日本の伝統音楽』が12月17日(水)に発売されることがわかった。
「commmons: schola」は坂本龍一による完全監修のもと、「独自のコンセプトとユニークな選者とともに、次世代へ向けて世界各地の音楽を継承してゆく」というアーカイブ・シリーズ。
第14巻となる今回の「commmons: schola」は、坂本龍一とレギュラー出演者・小沼純一のほか、日本の伝統音楽研究の大家である小島美子、能楽分野を中心に活躍する松岡心平といった研究者、芝祐靖、野村萬斎、田中悠美子といった各界を代表する演奏家、アジア音楽を中心に幅広く音楽プロデュースを手がける星川京児などが登場。雅楽、能・狂言、人形浄瑠璃といった芸術音楽から、アイヌ音楽や民謡、NHK Eテレ『schola 坂本龍一 音楽の学校~日本の伝統音楽編』(2014年2~3月放送)では扱われなかった神楽などの民俗音楽、そして宗教音楽といった日本音楽の魅力が紹介される。
そのほか、薩摩琵琶や尺八、箏曲、現代邦楽など全17曲が収録される。選曲は各分野の専門家の意見をもとに膨大な候補を収集し、最終的にすべて坂本龍一が選出しているという。
リリース情報は以下の通り。
●リリース情報
V.A.『 commmons: schola vol.14 Ryuichi Sakamoto Selections: Traditional Music in Japan』
品番:RZCM-45974
発売日:2014年12月17日
価格:8,500円(税抜)
商品形態:ハードカバー・ブックレット(128ページ)+カーボンオフセットCD
レーベル:commmons / avex music creative inc.
ご購入はこちらから:
http://shop.mu-mo.net/avx/sv/item1?jsiteid=CMM&seq_exhibit_id=124530&categ_id=572501
<収録曲(全17曲)>
民俗音楽
1. 古代笛のための祭祀~第3章 帰神昇神の儀 / 上杉紅童(石笛) 作曲: 上杉紅童
2. アイヌ民謡 カムイ・ウポポ(座り歌) / 貝沢トロシノ、貝沢みさ、貝沢ハギ、貝沢イワ、貝沢アサノ、二谷カヨ、秋田ヨネ、三上つや(沙流川アイヌ(二風谷))
3. 北海道民謡 江差追分~前唄 / 初代浜田喜一(歌)
4. 岩手県(早池峰) 岳神楽~五穀の舞 / 岳神楽保存会
5. 江戸木遣り 江戸火消し出初式 木遣り~どんしょめ / 江戸木やり研究会、山口政五郎、他
6. 北陸民謡 越中おわら節 / 越中おわら節保存会
7. 宮崎県民謡(椎葉村) 秋節 / 中瀬守(歌)
8. 沖縄民謡 伊計離節 - 谷茶前 / 知名定男(歌・三線)、松田末吉(太鼓)、宮里康子、 古謝美佐子、比屋根幸乃(囃子)、宮里奈美子(サンバ)
宗教音楽
9. 奈良薬師寺 花会式の声明~称名悔過 / 法相宗大本山 薬師寺
10. 盲僧琵琶 地神経 / 小川行舜
芸術音楽
11. 雅楽 管絃 三臺塩急 / 伶楽舎
12. 能 獅子 / 藤田大五郎(笛)、幸宣佳(小鼓)、安福春雄(大鼓)、金春惣右衛門(太鼓)
13. 義太夫節 冥途の飛脚~「封印切の段」より / 四世竹本越路大夫(浄瑠璃)、二世野澤喜左衛門 (三味線) 作: 近松門左衛門
14. 薩摩琵琶 本能寺 / 鶴田錦史(薩摩琵琶鶴田流) 作詞: 田中濤外 作曲: 鶴田錦史
15. 尺八 本調 / 海童普門(尺八・法竹)
16. 箏曲 三つの断章~第1・第3楽章 / 宮下伸(箏) 作曲: 中能島欣一
17. 音楽のおしえ~不去不来の縁起 /
芝祐靖・角田眞美(龍笛・排簫)、八百谷啓・中村仁美(篳篥・大篳篥)、宮田まゆみ・石川高(笙・竿)、高田和子(三弦・歌)、米川裕枝(箏・歌)、田中悠美子(太棹三味線)、新井弘順・海老原廣伸(声明)、数住岸子(ヴィオラ)、松崎裕・山本真(ホルン)、神谷敏・山下秀樹(トロンボーン)、吉原すみれ・山口恭範・松倉利之(打楽器)、高橋悠治(コンピューター・打物) 日本語訳: 永沢哲 作曲: 高橋悠治
*3, 9, 10, 13, 16曲目は抜粋収録
http://ro69.jp/news/detail/112325

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歴史ファン注目、アイヌの砦「チャシ」 百名城にも選定

2014-10-30 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2014年10月25日06時39分
六分一真史
 北海道・根室半島の「チャシ跡群」に注目が集まっている。「チャシ」は、アイヌ民族が戦う時の砦(とりで)や見張り、祭祀(さいし)などで使ったとされる場所のこと。「日本100名城」に選ばれたのをきっかけに、訪れる歴史ファンらが次第に増え、市民有志でイメージキャラクターも考案された。地元・根室市は沸いている。
 22日、本土最東端の納沙布(のさっぷ)岬に近い「ヲンネモトチャシ跡」。兵庫県宝塚市の会社員津田昌明さん(38)と涼子さん(31)夫妻が訪れていた。海の向こうは北方領土の国後島だ。
 昌明さんは「100名城の30番目に訪れた。戦国時代の城もいいが、アイヌの歴史が感じられる、この雰囲気もいい。来てよかった」。涼子さんは旅先のスタンプ集めが趣味で、夫と一緒に回っているという。
 チャシはアイヌ語で「さく囲い」を意味し、16~18世紀に構築されたとみられる。チャシ跡は北海道内で500カ所ほど確認されており、根室市の32カ所のうち24カ所が国指定の史跡だ。一部は1789(寛政元)年のアイヌ民族と和人の戦いであるクナシリ・メナシの戦いに関連があるとされ、多くが「コ」の字形や半円形の壕(ほり)を、海を望む崖の近くに巡らせている。
 史跡を示す標柱が立つチャシもあるが、城の石垣などがあるわけではなく、盛り土の跡などが残るだけで、周囲はササが伸び放題。市民も以前はほとんど足を向けなかったという。
 だが2006年、根室半島チャシ跡群は、その規模の大きさや歴史的意義を評価され、公益財団法人日本城郭協会(東京)から「100名城」に選ばれた。観光客も次第に増え出した。
 根室市観光協会などに置いたチャシ跡の地図は、07年は観光客らが50枚ほど持っていっただけだったが、12年度は約850枚、13年度は約930枚、今年度は9月末までに約1500枚がさばけたという。今年は東京から団体ツアーが2度訪れ、大阪、名古屋からもツアー客が来た。
 07年に日本城郭協会がスタンプラリーを始め、インターネット上に「日本百名城塗りつぶし同好会」などのサイトができたのも人気を後押し。サイトの投稿欄には「丘というか原っぱというか、でも北海道に来たな~という感じ」「百名城の最難関を踏破!」などと書き込まれている。
 根室市は昨年、2カ所の代表的チャシ跡に説明板を設置し、周辺のササ刈りも実施した。今年はチャシ跡を紹介するパンフレットを初めてつくり、観光業界などと、官民合同の「文化財有効活用プロジェクト」を発足させた。
 ラリーのスタンプを置く「根室市歴史と自然の資料館」の職員福田光夫さん(52)は、町おこし活動の仲間とともにイメージキャラクター「チャシガールズ」を誕生させた。資料館所蔵のアイヌ衣装を参考に、市観光協会の若手職員がデザインした。協会のホームページでは、無線操縦のヘリで空撮したチャシ跡の動画も見られる。
 福田さんは「遠くて来にくいので、100番目に来る人が多いのではないか。アイヌの城も日本の歴史、文化の一つ。大事にしていこうという意識が高まればうれしい」と話している。
http://www.asahi.com/articles/ASG9V6D4MG9VIIPE03S.html

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