赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

レッツがかわいい!

2011-01-21 06:51:28 | 日記
ひこ田中さんが、新刊『レッツがおつかい』を送ってくれました。
レッツも、もう、三巻です。ひこさん、がんばっています!

今回は、タイトルどおり、レッツがおつかいにいきます。さて、どんなおつかいになるか!
ひこさんの徹底的に子ども視点の文章が、すごくいいです。子どもって、こんな風に大人をみているのかも。レッツ、かわいいけど、かなりするどいです。



最近読んだ本でおもしろかったのは、
『私立第二中学校2年C組 10月19日月曜日』 椰月美智子さん 講談社
中学生の一日を書いたもの。でも、ひとりの視点ではありません。クラスの30人くらいの視点で、19日のある一瞬、思ってることを切り取ってつなげていきます。

中学生って、こんなにさまざまでいろんなことを思っているんだって、まず、驚かされます。描写がうまいので、ある、ある、こんなんだったって、中学時代にひきもどしてくれます。いろんな人の心がリンクしたり、クロスしたりします。それを作者は執拗におわず、並列していきます。

この作品がおもしろく読めるのは、作者の筆力による所が多いでしょう。
先生のニックネーム、生徒の口調、どうしてこの作者は、こんなに中学のことがわかったのでしょうか? 取材をしたのかもしれない。けど、取材では見えないところまで書いてくれているのが、この作品のおもしろいところです。