今、すごい本を読んでいます。翻訳もの。今年の課題図書にもなっている『怪物はささやく』です。ずっと気になっていましたが、この前の日曜日、朝日新聞の書評に載っていたのを読んで、やっぱり読もうと思い、即買いしました。
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この作者はふたりいます、案だけ書いて亡くなってしまった、シヴォーン・ダウト。それをひきついて、作品にしたパトリック・ネス。池田真紀子さんの訳も読みやすいです。
暗いテーマの話ですが、重たくならないのは、作者の技量でしょう。
あえて色を排したイラストが、効果をあげています。ページを読み進める手がとまりません。いろんな表現に、時に、ゾクリとさせられます。そしてイチイという木を調べてみたくなります。
この作品は、息長く読み継がれていいくことでしょう。おすすめの一冊です。
ところで、我が家は昨日、ちょっとしたパニックがありました。
庭のナンテンの木にアシナガバチの巣ができたのです。いつも玄関まわりのどこかにできます。ことしは、暑くて、ナンテンの葉がしげり、ちょうど巣を隠していました。
なので、気づいた時は「わあっ」とさけぶほど大きい! その声に近所の人がでてきてしまって、保健所をよべとか、これだけ大きいのはめずらしいとか、人だかりに。
暑くて、虫も元気がよく、ハチはぶんぶん飛び回っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/c0/b5d288ced35fc8a6b67603df6ff9e1ef.jpg)
結局、おとなりの85歳のおじさんが、ゴーグルをかけ、奥さんのエプロンで顔をかくし、決死(?)の覚悟と殺虫剤でハチの巣をつぶしてくれました。ああ、こわかった(@_@;)
おじさんは、特攻隊の生き残りで、田舎育ち。このくらい慣れているから、なんてことないよっと言ってましたが、お年がお年で心臓が悪いので、もし蜂にさされ、心臓ショックをおこされたらと、心配性のわたしはいらぬ心配までしてしまいました。
でも、わたしが止めるのを聞くようなおじさんではありません。
すっかり枝をきられたナンテンの木が、申し訳なさそうに残っています。
このアシナガバチ騒動も、いつか作品にしたいと思います。