赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

おおぎやなぎさん新刊『俳句ステップ!』

2020-09-07 09:21:33 | その他

ビブリオバトルストーリーなどご一緒したおおぎやなぎちかさんが、新刊をだされました。

おもしろかった。おおぎやなぎさんらしさがぎゅっとつまった一冊です。

まず、導入にひきつけられました。七実がつくった俳句が賞をとったといわれたのです。でも、発表されたら、作者はクラスメートの別の名前。七実は俳句が盗まれたと思います。

ね、続きが読みたくなるでしょ? 

どうして、俳句が盗まれることになったか、そのあと、このふたりはどうなったか、ぜひ、続きを。

こういう俳句とか、テーマがある場合、子どもにわかりやすく説明するのが、けっこう文章をとったり、かたい文になったりするのですが、そのあたりもうまい。ストーリーの流れの中で、俳句のよさが語られています。

また、作中の俳句が子どもらしい。ほんとうに小学生がつくったかのよう。

この俳句のよさが、ストーリーに厚みをあたえていますね。

おおぎやなぎさんは、本当に俳句がすきなんだな、俳人なんだなーと改めて思いました。

わたしの俳句の先生だから、知っていたのだけど、それでもってことです。

俳句、いざ、つくってみると、むずかしい。お話しを書いているせいか、長く書きたくなって、言葉を選ばなければならないから。

あと、季節感ですよね。

俳人の人は季語とともに暮らしているんでしょう。

秋めいてきたら、この季語というふうに。

そこまでの境地にはなれませんが、まあ、「るびいの会」という楽しい俳句の会にもいれていただいてるので、マイペースでつくっていきたいと思います。