ビブリオバトルストーリーなどご一緒したおおぎやなぎちかさんが、新刊をだされました。
おもしろかった。おおぎやなぎさんらしさがぎゅっとつまった一冊です。
まず、導入にひきつけられました。七実がつくった俳句が賞をとったといわれたのです。でも、発表されたら、作者はクラスメートの別の名前。七実は俳句が盗まれたと思います。
ね、続きが読みたくなるでしょ?
どうして、俳句が盗まれることになったか、そのあと、このふたりはどうなったか、ぜひ、続きを。
こういう俳句とか、テーマがある場合、子どもにわかりやすく説明するのが、けっこう文章をとったり、かたい文になったりするのですが、そのあたりもうまい。ストーリーの流れの中で、俳句のよさが語られています。
また、作中の俳句が子どもらしい。ほんとうに小学生がつくったかのよう。
この俳句のよさが、ストーリーに厚みをあたえていますね。
おおぎやなぎさんは、本当に俳句がすきなんだな、俳人なんだなーと改めて思いました。
わたしの俳句の先生だから、知っていたのだけど、それでもってことです。
俳句、いざ、つくってみると、むずかしい。お話しを書いているせいか、長く書きたくなって、言葉を選ばなければならないから。
あと、季節感ですよね。
俳人の人は季語とともに暮らしているんでしょう。
秋めいてきたら、この季語というふうに。
そこまでの境地にはなれませんが、まあ、「るびいの会」という楽しい俳句の会にもいれていただいてるので、マイペースでつくっていきたいと思います。