あんなに満開だったバラが一度に枯れてしまい、かけ足で紫陽花が咲きだしました。
今日で五月も終わりですね。わたしにとっては、充実した五月でした。作品書きもがんばってます。
さて、おもしろい児童書を読みました。
これがわたしになんでひびいたかというと、うちの母も認知症で、この物語の主人公『エツコさん』と似ているからでしょう。
そうなんです。
施設をうつってやっと最近落ちついてきました。
でも、認知症がどんどんすすんでいるのもわかります。これはせつないですね。
あんなにしっかりした母だったのに・・・。
夏なのに、セーターを着たがります。汚れていても気に入ったものは変えません。同じもの。純毛だとわたしに自慢します。
おしゃれな母だったのに。
でも、わたしがいくと、いつも、ジュンコ、ジュンコ、よくきたわね、と顔じゅう、いや、体じゅうで笑ってくれます。
これだから、呼び出されると、「またか」って思いつつ、会いにいきます。
会ってけんかして帰ってくることもあるんですけどね。
施設の人もたいへんですよね。でも、母の話をよーく聞いて「そうなんですね」ってうなずいてくれています。
ありがたい。心から。
物語の『エツコさん』は児童書らしく、ちょうどいいあんばいで、かわいらしい認知症に描かれています。
終わり方もいいですね。
読み終わってほんわりして、また、母に会いに行こうと思いました。