今、精力的にいい本をかいている森埜こみちさん。彼女とは俳句仲間でもあります。
個性的で心情と情景をとけこませるような、いい句をよまれます。
さて、新刊
学校で仲よしの詩織、千秋、璃子。でも、家庭状況やかかえる悩みはもちろん違います。
それまでそれをあえて話さずとも仲よくしていました。
でも、璃子の家の一件から、それぞれは今まで話さなかった悩みを共有しだして……。
三人三様という言葉がありますが、ほんとそうですよね。
境遇の違いがうまく伝わってきます。
これを読んでいると、わたしが育った昭和という時代は、あまりそういう違いを感じないで学生生活をおくっていたなと思います。
あの頃も、違いはあったはずなのにね。
どうしてたんだろう?とあらためて考えたりしました。
この三人が、その後もいい友だちでいてくれたらいいなー。女子の友情はもろいというけど。
それを願ってやみません。
中学女子の気持ちによりそった、読後感のいい作品です。