赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

みなみの島で本を思った

2016-05-13 09:08:26 | その他
ゴールデンウィークにみなみの島に行った。
鬼ヶ島通信の末吉暁子先生が、沖縄久高島にかよって書かれた作品

『赤い髪のミウ』を読んで、いつか沖縄離島に行ってみたいと思いました。末吉先生は、この作品のため、何度も何度も空気感を感じに沖縄にかよっていました。その作家として姿勢は、あこがれです。大変なことをなんでもないことのようにやってのけてました。きっと裏ではいろいろ感じていたでしょうが、それを見せないところに、先生のプロとして強さを感じています。

で、久高島に行ったかといえば、そうではなく、石垣島に行きました。家族の意向もあり、日程のこともあり、なかなか自分本位で動けない赤羽です。

おもしろかったことは、たくさんあるのですが、感動したのは、マングローブ。

根がすごい。今にも歩きだしそうな感じです。これぞジャングル。

樹齢400年の盤根だそうです。江戸時代ころからあったってこと?
今はめっきり少なくなってしまったようです。

そして、この旅行に電子図書キンドルを持っていきました。なんとはなしにセレクトしたのが、『つるかめ助産院』小川糸。

小川糸の文体が気軽に読めるかなって思っただけで予備知識なしに買ったのですが、な、なんとみなみの島の助産院の話。すごいタイムリー。ストーリーがぐいぐい入ってきました。

失意の女性がみなみの島で子どもを産んで、自分の母や育ての母のことを考えて成長していくお話しです。みなみのおおらかさがよくでています。自分も行ってみて、人をつつみこんでくれるような、あっけらかんとした雰囲気を感じました。なんくるないさーーって言ってくれそうな。

でも、実際は物価は高く、台風の被害にも苦しめられているのでしょう。

つくかめ助産院の参考図書で友人の岡本正子さんの書いて本が取り上げられていた、なんかふしぎなリンクを感じいました。岡本さんは、食のアンソロジー「あまからすっぱい」シリーズを書く時にお会いして、お話しを聞かせてもらいました。そのアンソロジーは、6月発売。また、その時に。

蜷川監督がお亡くなりになってしまいました。
友人がゴールドシアターに入り、舞台を見に行く機会があり、世界的な監督なのに勝手に身近に感じておりました。
公演のため、パリやルーマニアにも行ったそうで、これからやる舞台の稽古も始めていたようなことも話してました。彼女のおかげで、ネクストシアター「リチャード二世」を見ることができました。斬新な演出で海のかわりのような大きな青い布が今でも印象に残っています。

まだまだ、そんな舞台を見に行くつもりでした。
「蜷川さんから舞台をとったら、なにもないのよ。普通のおじいちゃんにはなれないのよ」
その友人がふとしたところでもらいました。魂を舞台にあずけた方だったのでしょう。

天国で、大好きなシェイクスピアと語らっているでしょうか? どんな話をするのかな?
ご冥福をお祈りします。


児童文学ぞろ目の日タイムス 『水晶玉を見つめるな!』

2016-05-10 09:49:06 | その他
児童文学 ぞろ目の日タイムスで、本間ちひろさんが水晶玉を見つめるな!を紹介してくれました。ありがとうございます。
本の紹介文、こちらが伝えたいところをおさえて書いていただき、大変ありがたい。本間さんの本の読む目のたしかさを感じました。

また、本間さんは、メールで

現代のバーチャルなモノ(ネットとか)を、描くと同時に、対比(というわけでもないのかもしれませんが)されるように、

リレーとかサッカーの肉体と通じる感覚と、心、
日常の生活を営んでいくもの、ゴミ出しとか、風呂掃除、
昔からある氷菓子などなどの、 実質的なものを、描くことで、

ムリなく、バーチャルなものの異質感というものを、浮かび上がらせているように感じました。

今の子どもにとっては、ネットなどは「あたりまえのもの」だから、
そういう日常の実質的なものと、比較して描かないと、
問題が浮かび上がらないのだと思います。


と書いてくれてます。ふしぎなことが出てくる話であるほど、日常の些細な描写をしっかりしなければいけないんだなって思いました。日常がふにゃとしてしまうと、ふしぎまで曖昧になってしまうのでしょうね。
そういうところ、教えてもらった思いです。

このサイト、やはり絵本の古典というか、読み続けている、本格派の本が多いですが、そんな中に割り込ませてもらえて光栄です。(お願いしたのですが)

本間ちひろさんのサイトも見てね。

さて、みなみの島の写真を今日も一枚

なんだこりゃって感じですが、グラスボートから見た珊瑚礁の魚たちです。珊瑚、のうみそみたいなものから、青っぽい花を咲かせるものから、いろいろありました。

原ゆたか (9条の会)

2016-05-09 08:09:43 | その他
土曜日、9条の会の原ゆたかさんのお話しを聞きました。
ゾロリ誕生秘話。シネマが大好きで、怪獣映画の特撮をまねたりした原さん。インディージョーンズのように、山場、山場と読者を釘付けにする作品を書きたかったとか。

文部省が推薦する映画などが、子どもの頃、よくわからなかった。大人の目線でつくられているから。今ならわかるけど、どこか大人の都合が入ってると思うので、あまり好きではないようです。

でも、ガチャポンが好きで、大人買いしていたら、腰がぎっくりして、老人の気持ちがわかったと笑わせてくれて、講演上手です。

そのあと作家仲間とランチ。
わたしが南の島に行ったと書いたので、「どこに行ったの?」って聞いてくれます。
みんなハワイと、セブ島とか、言ったと思ったようです。すみません。国内です。

たわいないランチの中も、創作のことなどへ話題は移ります。
「わたしなんか」ってひがんでしまいそうな自分がいるけど、そうならないようにがんばっているというKさんの発言にほろり。そうだよなーー、すごいなーー。
厳しさの中に感じる良心ーー、これもよかった。でも、良心を感じるアンテナ、にぶってないかな? 疲れていると、にぶってしまいます。わたしも、そうなっているかも
そんなこんなで、いいひとときでした。そのあと、母のところへ、連日、お出かけで疲れた~~。

新聞、多摩版にも出ていました。


昨日は、おじいちゃんといつもの公園を散歩
5月人形がまだ、飾られていました。



南の島の写真。


子どもの本、9条の会

2016-05-07 08:10:14 | その他
連休、遊んでいる間、ベランダの屋根が飛んでしまいました。直さなければなりません。
これだけこわれただけでも、あーあって思うんです。熊本の方々の気持ちはいかほどと考えてしまいます。
そこにあったものが、壊れてしまう、もとにもどらない。現実は、そういうことがたくさんありますね。
みなみの島で、あっけらかんと遊んでいても、そういう現実とは切り離せないものです。

今日は、子どもの本9条の会の催しに行きます。実行委員の方々、毎年、すごい行動力です。
疲れているのですが、伺うこともひとつの貢献のしかたかなって思って参加します。
原ゆたかさんの講演を聴いてこようと思うます。赤羽のすがたを見たら、声をかけてくださいね。


上野の森、親子フェスタ、会報部の有志はサイン会に参加しました。人出が多くかなりの盛会だったそうです。
ひとりの方の感想
『目の前で子どもたちが自分の本を買ってくれているので、なんだかとてもびっくりして二日経った今でも言葉にできない感じです。本ってなんだろう。考えています。』
だ、そうです。

暑い中、疲れたと文句が出そうなところ、なんていい人たちなんだろうと思いました。

明日は母の日。9条の会のあと、母の顔も見てきます。


↑南のしまのチョウチョ


ぞろ目の日、タイムス 

2016-05-05 21:35:59 | その他
さてさて、ゴールデンウィーク、わたしは、ずっとずっとあこがれていた南の島に行ってきました。
なんか、楽しくて、ふわふわしていて、頭がむわーーっとなっている感じです。
最近、晴れ女のわたし、三日間、晴れ時々くもりで過ごせました。

と、こんなのんきに帰ってきたわたしが、ぴりっとする事態が
5月5日、子どもの日、ぞろ目の日、タイムスが発行されました。わたしのインタビューものっています。ぞろ目の日、タイムス,フェイスブックもあります。
たくさんの本が紹介されています。https://www.facebook.com/zorome55/

元気だ、よくしゃべると言われる赤羽ですが、内弁慶で、自著の宣伝は下手です。買ってくださいの一言が言えないで、自作はプレゼントしてしまうタイプです。でも、やっぱり買って読んでほしいですよ。時間をかけて書いたものですから。
だから、こうやって紹介してもらえるのは、大変ありがたい。

本全体が売れない今、みんなで本を盛り立てていきたいですよね。
ネットとかでこういうことが上手にできればいいのに、わたしができないことをさらっとしてしまうなんて、ほんと、ステキです。

今回、子どもの日だから、楽しい話をと、『がむしゃら落語』のこと、紹介させてもらいました。
声をかけてくれた本間ちひろさん、また、編集の 早稲田のひとえブックストアの店主さん、本当にありがとうございます。デザインのプロの方がはいっているそうです。ステキですよね。
若い感性で、見栄えがよく、読みやすくて、わたしでは到底できません。(わたしを知っている人は、みんなうんうんとうなずいているでしょう)

来月のぞろ目の日には、また、ちがう方の作品が紹介されていくことと思います。
ぜっかくの宣伝サイト、しばらく追いかけて紹介させてもらいます。

ということで、時差はないのですが、旅行ボケのわたしがハイスピードでブログを更新しました。
上野の森親子フェスタも盛況だったでしょうか?
赤羽、南の島、旅行記は、今度また~~