ふと、本屋大賞にノミネートされている作品を読んでみようと手にとりました。
『線は、僕と描く』ブランチBOOK大賞もとった作品。
これがおもしろ!! ひさびさ、読み終わるのがもったいないと思いました。読み終わりたいのに、この世界が終わるのが、残念でたまらないのです。この世界の中にとどまっていたいって、そんな感じ。
水墨画を初めてすることになった主人公。この水墨画の見方、説明にひきこまれます。
アートのよさを言葉で表現するってむずかしい。たとえば、ピカソの絵のよさを、文で書けといわれたらうまく書く自信はありません。
でも、この作者はみごとに水墨画のよさをえがき、個性の差を目に見えるように語ってくれます。おかげで、ぜんぜん興味なかった水墨画を見たくなります。
キャラたちもあざやかで、ライバルに美女をもってくるあたり、読者サービスも考えていますね。。この美女の描き方も、デビュー作とは思えない。
これは、映画がテレビドラマになりそうだと思いました。主人公は、松坂桃李くんあたりがわたしの希望だったりして。
本屋大賞にもノミネートされています。『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人(著)もおもしろかったけど、わたしは、この作品押しです。デビュー作で本屋大賞をとったら、それはすごい快挙ですよね。
さて、どうなるでしょう。七日の発表が楽しみ!!
講談社の特集ページもいいですよ。