このブログの恒常的な読者ならご存じのように、我が家では同じスピーカーをだいたい1週間も続けて聴いていると「飽き」がくるパタ~ンが続いている。
ところが・・、このたび1週間以上も経つのに飽きるどころかますます深みにハマってしまうスピーカーが出てきたんですよねえ、こういうことは初めて・・。
で、いつも「粗(あら)探し」ばかりして、それをネタにブログに投稿しているのだが、今回は珍しく姿勢を代えて「なぜ飽きがこないのか」・・、いわば成功事例からのアプローチといこう。
ただし、「失敗学のすすめ」(畑村陽太郎:東大教授)にある通り、人は成功事例を敬遠するのが相場で、その一方、他人の失敗事例となるとやたらに興味津々となる・・。
今回の場合は「成功話」と「自慢話」とが「紙一重」の展開になりそうなので、「気に障りそうな方」はここでストップ! これから先は読み進まないようにね~(笑)。
まずは、「箱」からアプローチ。
この箱はオークションで入手したものでユニットは「AXIOM301」(グッドマン)が入っていた。同じグッドマンといっても、マグネットによって月とスッポンほどの差がある。
この「301」はフェライトマグネットだったので早々にお引き取り願ったが、箱の方は前面のバッフル版を改造してずっと楽しませてもらっている。
板厚が「4cm」もあるので、箱の響きはまったく期待していなかったのだが、今回容れた「口径25cm」のユニットが想像以上に豊かな響きを出すので驚いた。
「バッフル」(ユニットを取り付けた板)だけは自作だが、その板厚が「1.5cm」なので、そのせいかもしれない・・。
となると「AXIOM80」だって、バッフルだけ「1cm」厚の「楓」(かえで)に代えてみるのも手かな・・、そのうち試してみよう。
次に、二つのユニットに移ろう。
まずは「~3000ヘルツ」まで受け持つ「コーン型ユニット」だが、「口径25cm」というのが大いに効いていそう。
我が家では「口径38cm」は論外としても、口径20cmと30cmのユニットの酸いも甘いも噛分けているつもりだが、その中間となる「口径25cm」に絶妙のバランスがあった・・、まさに「中庸の美徳」かな・・(笑)。
次に、「4000ヘルツ~」を受け持つツィーター「075」(JBL)。
購入当時に、当時のお師匠さんから「能率が非常に高いのでとても使いやすいです。小出力の質のいい真空管アンプが使えますからね。これに超重量級のステンレスの削り出しホーンを付けてやると、一気に澄んだ音が出ます。鬼に金棒ですよ。これを上回るツィーターはないと思います」
たしかにそのとおりでした!
ただしホーンがメチャ高くて「AXIOM80」(オリジナル)と同じくらいのお値段だったのには参った・・。
ま、今となっては十分「元」を取ったかな~(笑)。ローカット4000ヘルツ用に使った「ブラックタイプ」のコンデンサー(ウェスタン製)も効いていそう。
で、次にスピーカーと運命共同体のアンプに触れておかないと「片手落ち」というものだろう。
コーン型ユニットに使ったのは当初は「2A3シングル」で、それを上回ったのが「6AR6シングル」だった。この球を「三極管接続」にすると、名管「PX4」(英国)と同じ特性になるとの触れ込みだったが期待通りだった。
「これでいいだろう」と、思っていたのだが欲というものは恐ろしい(笑)。
そのうち、とうとう大御所「PX25シングル」の出番となった。
このアンプは「DAC」との相性が極端だったが、いちばん良かったのが「エルガー プラス」(英国:dCS)で、豊かな低音域に驚いた。
もちろん「サブウーファー」(ウェストミンスター改)の出番はまったく不要~。
以上、「飽きがこない」要因がいくつも重なっているわけだが、「プレイヤーは審判を兼ねてはいけない」という金言があるのはよく承知している。
近々、仲間にテストしてもらうことにしようかな・・、音も自尊心もズタズタにされなきゃいいんだが(笑)。