「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言 あれこれ

2024年01月28日 | 独り言

☆ 名演技にご用心

今の場所に移り住んでから40年近くになるが、小さな団地なので親しい人がかなり絞られてきており、「向う三軒両隣」を含めてせいぜい20
軒程度かな。

そのうちの一軒が「N」さんご夫婦で、同年代ということもあって家人などは2~3日に1回程度は近況を連絡している間柄で「大の仲良し」、その「N」さんからお伺いした話をご紹介しよう。

つい先日のこと、市内をクルマで走行していたところベンチに薄汚い恰好をした浮浪者が寝そべっていた。とても危害を加えるような風には見えないので、クルマを停めて話しかけてみると、決まったねぐらもなく市内各所を転々としているという。

つい可哀想に思って「焼き芋」と、何かの足しにしてねと「1000円」を渡したところ、
その浮浪者は泪を流して喜んだという。

で、その話を自宅に帰った奥様から聞いたご主人は、さらに輪をかけて「豚まん」をたくさん購入して、その浮浪者の所に行き手渡してから、すぐに市役所に連絡して「処遇」を具申したという。

なかなかの「美談」である。自分も含めて大概の人たちがそんな浮浪者と関わり合いになるのを恐れて「知らん顔」をするのが関の山だろう。

「Nさん夫婦ってホントに優しいんだなあ」と、家人と感嘆することしきりだった。

ところが、その後の市役所の担当から入った連絡に「Nさんご夫婦」は仰天することとなった。

「あの人(浮浪者)はSさんという方です。パチンコ狂いで、一文無しになると、ああいう格好をして同情を引く常習犯ですよ。ねぐらもちゃんとあります」

「何だ、あの身なりと涙は演技だったのか」と、Nさんご夫婦は絶句して天を仰がれたという。

その話を伺った自分らも呆然自失・・、しかし、世も末ですねえ~(笑)。

☆ 新幹線で仕事ができる



先日の「日経新聞」に、今後「新幹線のオフィス化」を図るという記事が載っていた。

何だか「JR東海」の思惑が透けて見えるような気がする。

というのも、まずは「自社」の社員で先鞭をつけ、ゆくゆくは関西や関東の大企業にも波及させて「新幹線」の利用に拍車をかけようという作戦・・、かな。

これまで、「出張する」といえば、移り行く窓外の景色を眺めたり、好きな本を読み耽る、あるいは週刊誌のグラビアで目の保養をする(笑)程度だったが、そういう聖域にまで仕事が追いかけてくるのか・・。

世の中は「少しの時間でも無駄にしない、ゆとりのない」
方向へと邁進しているが、はたしていいことなのか、どうか・・。

大局的な視点、長期的な視野に欠けてくるような気がする。

ネットに共感できる言葉がありました。

「無駄に敬意を払ってこそ生は豊かになると思います。そうしてこそ無駄は程よい無駄でいてくれるのだと思います。無駄を軽蔑し否定していると、しっぺ返しがくるでしょう。

いや、もう来ているか・・。無駄の排除に躍起になる社会では、人は失敗を恐れて萎縮するでしょうし、極めて狭い価値尺度(現代では金銭至上主義)が横行することになります。ある程度は無駄を省くことも必要ですが、でも「無駄」は見方を変えれば多様な価値の宝庫だと思うのですよ」

「音楽&オーディオ」なんてお金を産みだすわけでもないし、役にも立たないし、無駄の最たるものではなかろうか・・(笑)。



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