つい先日のこと、プロ野球の「クライマックス・シリ~ズ」であえなくDNAに敗れた巨人・・、シーズン中では8ゲームの差をつけていたのだから、この「体(てい)たらく」に、家人の嘆くこと ひとかたならず~。
そこで、こう慰めた。「どうせ、日本シリ~ズに出たらソフトバンクから いちころ にやられるんだから、今、恥をかいていたほうがいいぞ~」
するとこう返してきた。「やってみなくちゃ分からないわよ・・」。
どこまでも おめでたい「巨人ファン」なんだから~(笑)。
で、昨日(27日)もあっさり負けて、DNAは早々の2連敗・・、懸念通りとなりつつある。これで少しはあきらめもつくことだろうて~。
閑話休題
「科学おもしろ雑学」という本に目を通していたら、興味深い話題が載っていた。
「イヌの顔は飼い主に似る、って本当?」(168頁)というテーマである。そっくり引用させてもらうと、
「よくイヌの顔は飼い主に似るといわれますが、これって本当でしょうか。どうやら・・・・・本当らしいですよ。なんと、研究した人たちがいるのです。調べたのは関西学院大の動物心理学者・中島定彦教授らのグループです。
教授らはまず、40人のイヌの飼い主を集めました。そして、それぞれの飼い主と飼いイヌの写真を撮りました。(「人」と「イヌ」の写真が40枚づつできる)。
その写真を使って「人」とイヌ」のセットをつくり、186人の学生に見てもらいました。このときにセットは2種類用意しました。
☆ 「飼い主と飼いイヌの正しい組み合わせ」の写真セット
☆ 「他の人の飼いイヌとの間違った組み合わせ」の写真セット
そうして、学生に「正しい組み合わせだと思う写真セット」を選んでもらいました。
すると、結果はどうなったか。なんと62%の学生が正しい写真セットのほうを選んだのです。理由は「飼い主と飼いイヌが似ているような気がしたから」ということです。
やはり飼いイヌは飼い主に似ているようなのです。なぜでしょうか?
中島教授によれば、”人は自分の見慣れたものに好感を持つため、いつも鏡で見慣れている自分の顔に似た犬を選ぶのではないか、”ということです。(さらに、長髪の女性はたれ耳のイヌを飼うことが多く、短髪の女性は立ち耳のイヌを飼うことが多いのが分かりました。)。
イヌを飼っている知り合いがいたら、飼い主の顔とイヌの顔が似ているかどうか比べてみてください」
これを読んで、つい「似た者夫婦」という言葉を連想してしまったが(笑)、今回の場合は一緒に寝起きを共にしている相手に自然と似てくるというわけではなくて、最初から似た者同士がくっついたというわけである。
ところで、視覚と聴覚の差はあろうが、「人は自分の見慣れたものに好感を持つ」 → 「人は自分の聴き慣れた音に好感を持つ」ことも当然ありそうである。
そう、オーディオの世界である(笑)。
マニアの家を訪問して、ご自慢の音を聴かせてもらうとき、いくら「いい音」がしていても聴き慣れていないため知らず知らず拒絶反応を起こしてしまう可能性は大いにありそうだ。
したがって、しょっちゅう聴いていただく人は別にして、滅多に来ない人に音を聴いてもらうのは最初からハンディを背負っているようなものである。
そういうわけで、たまにしか来ない人から試聴してもらった後に「お褒めの言葉」にあずかろうなんて、虫のいいことはあまり期待しない方が無難だね(笑)。
また、これまでの経験上、オーディオの音は持ち主の性格と類似していることに気づかされる。
神経が図太くて豪快な気質の方からは、腰の据わったピラミッド型の骨太くて堂々とした音が出てくるし、繊細で神経質なタイプからは楽器の音色や位置とかの分解能を優先した、どちらかといえば線の細い音が聴こえてくる。そして、人当たりのいい円満な性格の方からは過不足のないバランスのとれた音がする。
「音は人なり」!
で、かくいう「我が家の音」は、はたしてどうなんだろう?
実は、来し方の人生を振り返ってみると、けっして卑下するわけではないのだが、悲しいことにやや「臆病で小心者」であることを自覚している。
したがって、システムの方もどうしても「小じんまり」とまとまり気味になりがちなのは否めないところ。
その辺を試聴にやってきた仲間から もろ に指摘されると「なるほどなあ~」と感心して改変するのだが、しばらくするといつの間にか元に戻している。
やっぱり「音は人なり」なんだよねえ~(笑)。