「初日の出」を見ようと思い立ち、松山城に向かった。
家から城山頂上までは歩いて約40分。
ウォーキングに適度な距離なので月に何度かは歩きたいと思うが、昨年は野良作業に追われる休日が多かったので、ほとんど出来なかった。
今年は不景気で休日出勤も無くなる事が予想されるので、実行できるかもしれない。
歩く事に自信が出来たら、いずれは歩き遍路に挑戦したいと思っている。
寒気団のおかげで、帽子の無い頭には寒い道程であったが、山の麓には、久し振りの歩きにしては「こんなものか」という感じで着いた。
それから、標高約120mの城山を登る。
西登山道を登り始めると、息が乱れ、一気に汗ばんでくる。
身にまとわりつくものを落としていく歳にはなっているが、肉体の方は、特にそれが難しいようだ。
聖者ではないが、入定までには身一つになっておきたいものだ。
雲が多く「日の出」は見られないかなと思いながらも、「坂の上の雲」に触発されて山頂を目指す。
残念ながら、「一朶の雲」の雰囲気からも遠く、今の不確実な時代を表すような曇天であった。
(写真 10/01/01 7:10頃撮影)
頂上広場はドラマの影響だろうか、昨年よりはるかに多い人出であった。
そして、長い行列が出来ていたので何事かと思ったら、豚汁、甘酒の無料配布イベントが準備されていた。
この人達の多くが観光客であれば、松山市としてはありがたい事である。
「日の出」は早々に諦めて、二の丸庭園への道を下る。
この道は、お気に入りである。
昔はゴツゴツの登山道であったが、今は歩きやすく整備されている。
今日も出会う人がいない。
と思っていたら、二の丸公園へ近づいた頃、登ってくる一人の御婦人に出会う。
軽く会釈をして通り過ぎようとしたら、声を掛けられた。
「上は、まだ人が多いですか?」
「まだ日の出を待つ人が多いし、イベントで更に多くなっていますよ。」
「じゃあ、今日は上に行くのはやめようかしら。」
近くに住み、よく登られるそうである。
それから、二の丸への道を話しながら一緒に下る。
20年程前に松山に来た事、城山を回る森の中の道の事、バードウォッチングの事、・・・。
二の丸の門の前に来ると、山好きの「リュックを背負った友達」を待つとの事で、別れた。
何とも不思議な出会いであり、別れであった。
小説の一場面のようでもあった。
それからの家路は、広がる想像の世界を飛び回った。
答えの無い問いに、次々と物語が展開していく。
ついには、風桶的にミケランジェロの「最後の審判」まで登場してきた。
疲れを知らずに家に着いた。
今年は、楽しみな一年になりそうだ。
家から城山頂上までは歩いて約40分。
ウォーキングに適度な距離なので月に何度かは歩きたいと思うが、昨年は野良作業に追われる休日が多かったので、ほとんど出来なかった。
今年は不景気で休日出勤も無くなる事が予想されるので、実行できるかもしれない。
歩く事に自信が出来たら、いずれは歩き遍路に挑戦したいと思っている。
寒気団のおかげで、帽子の無い頭には寒い道程であったが、山の麓には、久し振りの歩きにしては「こんなものか」という感じで着いた。
それから、標高約120mの城山を登る。
西登山道を登り始めると、息が乱れ、一気に汗ばんでくる。
身にまとわりつくものを落としていく歳にはなっているが、肉体の方は、特にそれが難しいようだ。
聖者ではないが、入定までには身一つになっておきたいものだ。
雲が多く「日の出」は見られないかなと思いながらも、「坂の上の雲」に触発されて山頂を目指す。
残念ながら、「一朶の雲」の雰囲気からも遠く、今の不確実な時代を表すような曇天であった。
(写真 10/01/01 7:10頃撮影)
頂上広場はドラマの影響だろうか、昨年よりはるかに多い人出であった。
そして、長い行列が出来ていたので何事かと思ったら、豚汁、甘酒の無料配布イベントが準備されていた。
この人達の多くが観光客であれば、松山市としてはありがたい事である。
「日の出」は早々に諦めて、二の丸庭園への道を下る。
この道は、お気に入りである。
昔はゴツゴツの登山道であったが、今は歩きやすく整備されている。
今日も出会う人がいない。
と思っていたら、二の丸公園へ近づいた頃、登ってくる一人の御婦人に出会う。
軽く会釈をして通り過ぎようとしたら、声を掛けられた。
「上は、まだ人が多いですか?」
「まだ日の出を待つ人が多いし、イベントで更に多くなっていますよ。」
「じゃあ、今日は上に行くのはやめようかしら。」
近くに住み、よく登られるそうである。
それから、二の丸への道を話しながら一緒に下る。
20年程前に松山に来た事、城山を回る森の中の道の事、バードウォッチングの事、・・・。
二の丸の門の前に来ると、山好きの「リュックを背負った友達」を待つとの事で、別れた。
何とも不思議な出会いであり、別れであった。
小説の一場面のようでもあった。
それからの家路は、広がる想像の世界を飛び回った。
答えの無い問いに、次々と物語が展開していく。
ついには、風桶的にミケランジェロの「最後の審判」まで登場してきた。
疲れを知らずに家に着いた。
今年は、楽しみな一年になりそうだ。