![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7b/f3/e936033870f1ab574eaf3bb23591bf0b_s.jpg)
鹿児島の道の駅「喜入」では宵の口から寝ていたので夜明け前に目が覚めた。昨日に寝袋に入る頃、沢山駐車していた車が1台も居らず此の場所で夜を過ごしたのは私の車だけだった様子、まだ辺りが暗い内に鹿児島市内の南埠頭に向かう事にした。市内には産業道路を使うと1時間以内に到着する予定で在ったが途中で24H営業のスーパーに立寄り「弁当」3食分を確保する為に時間待ちをした後に三島村へのフェリーの発着場に向かった。
フェリー発着場には5時頃に到着したが三島村への出港時刻は9時30分の予定、待合所も開いて居らず駐車場にも入れない状態で仕方なく道路に車を停めて待つことに成ったが基本的には駐車違反の場所、仕方が無いので車に乗車した状態で3時間ほどを待つ事と成った。
この段階で私には今回の移動中の2つ目の問題が頭を過ぎった。この日は5月2日で金融機関が開いている最後の日、次の日からはゴールデン・ウィークで金融機関がストップする為に、昨日郵便局で引出しておけば良かったのだが時間的な余裕が無かった。其の段階では財布の中身が十分に有ると思い込んでいた。乗船手続きをする前に財布を確認すると5万円少々くらい所持金は有ったが三島村の運用が終わり引き返し鹿児島港に入港するのが5月6日の18:30分頃なのだが其の時間では既に郵便局は閉まっている。
何せ不測の事態が発生したら見知らぬ土地で現金を持たない事程、不安なものは無い。しかしこの段階でも三島村の硫黄島へ行けば郵便局も在るだろうし当然ATMが在るだろう?在れば其処で引出す事が出来るだろうと?楽観的に考えていた。やがて乗船手続きが始まり、今回のフェリーは三島村の村営事業なので係りの人に念の為に郵便局のATMの存在を聞いてみたら「見た事が無い」「多分無いと思う」との返事、おまけに村に帰る乗船手続き中の中年の奥さんが「無いよ!」と確定的な話、「此れは拙いな」と感じた。今回はキャッシュ・カードは持って来たが通帳は持って来ていない。余程の事が無い限り三島村の運用は問題なく出来るが三島村から帰る(18:30分鹿児島港着)其の日の23:00JSTに更に便利の悪い十島村にとんぼ帰りで行かなければならないので場合によっては金銭的な問題で其のフェリーに乗れない事が起こり得る状態と成った。
乗船前に不測の時用にバラ銭を別に持っていたのを取出し数えて見ると3万位は有ったが乗船券などを買うには不向きな多種類の硬貨の集団、使い勝手が悪る過ぎるし金額的に少し足らない。三島と十島へのフェリーの往復料金だけでも10万近く掛かる事は解っていたのでこの不安は私の頭の中でどんどん膨らんでしまった。最終的に料金をVISAカード払いで申し入れたが係りの人は「現金払いのみです」と言いながらも先程からの情況を見ていたので気の毒そうに上司に確認を取っていたが上司は首を左右に振って駄目と言う態度、「如何されますか?」と聞かれた段階で駄目元でも三島村だけでも運用しなければの気持ちに成り乗船切符を購入した。
30分前にフェリーに車を乗入れ客室に向かったが頭の中は其の対応策の事ばかりが頭を過ぎり気分は落ち込むばかり「まさかATM装置が無い!」など夢にも思わなかったが現実は受け止めるしかない。船が硫黄島に到着するまで客室で彼是考えたが最悪の場合には「九州の懇意な方に鹿児島まで走って貰う様に御願いするしか無いのかな?」とまで考えた。船は12時過ぎに竹島に寄航した後、40分位で硫黄島に到着したが下船して最初に郵便局に飛び込んだが局内には何処の郵便局の一角にも設営されているATMの設備は見当たらない「すみません 旅をしている者ですが この局にはATM装置が無い様子ですがキャッシュ・カードで預金を引出す事は出来ないのでしょうか?」と不安そうに聞いたら「局用の設備が有りますので問題無く出来ます。」と嬉しい答えが帰って来た。キャッシュ・カードを渡すと暗証番号を入れる端末機を渡され番号を入れると「幾ら引出されますか?」と聞かれ金額を言うと貯金を降ろす事が出来た。今朝から彼是考えた事が馬鹿らしく成る様な結末と成ったが此れで憂い無く移動運用が出来る様に成った事は私には一番嬉しい結果と成った。